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アプリで創るサービス業界の未来!働く人に貢献するプロダクトに挑戦【YOURMYSTAR ENGINEER STORY 09】

一般消費者のユーザーさんとハウスクリーニングなどのサービスを提供する事業者さんをマッチングするマーケットプレイス「ユアマイスター」と、加えてマーケットプレイスに出店している事業者さん(以下、弊社呼称のパートナーさん)向けに出店ページ作成や案件管理、ユーザーさんとのコミュニケションなどのための事業支援SaaSを提供するマルチサイドプラットフォームとして展開しています。

さらに事業支援に特化した機能を搭載するアプリ「パートナーアプリ」も同時に提供しており、このプロダクトについて、アプリエンジニアの小谷地さんとプロダクトマネージャーの澤田さんにお話をお聞きしました。

パートナーさんにとって重要度が高く、商売に合わせて特化して作る面白さ

ーーまず初めに、私たちが提供している事業支援SaaSおよびアプリ「パートナーアプリ」のユーザーとその環境について教えてください。

澤田:まず、「パートナーアプリ」を利用するユーザーさんは、ハウスクリーニング事業を出店しているパートナーさんがメインです。この業界では、予約を電話やFAX経由で受け付けていたり、いくつかのWebサイトで受けた予約のスケジュールを紙で集約して管理するなど、まだまだアナログな文化が残っています。

パートナーさんたちはこれまで手帳と自動車、作業道具、電話の4つの道具を用いて業務を最適化した経緯があるので、ITを導入した方がより効率が上がり、良い変化が起きることに気付いていない方々も多い状況です。

ーーそのパートナーさんたちにプロダクトを提供する面白さはどのようなところにあると思いますか。

小谷地:「パートナーアプリ」はパートナーさんたちの「新たな道具」となりたいと考えています。「パートナーアプリ」を使うことでより仕事がしやすくなり、さらには日常の業務で常態的に使う重要なツールにしたいと考えています。

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ここにtoBアプリの面白さとやりがいがあると思っています。toBアプリは、「そのアプリを使う仕事をしていないと使えない。フィードバックが得られにくい。」といった声も聞きますが、ユーザーの仕事に貢献できる機能を備えるために業務を理解し、業務を止めることなく当たり前に使える状態を維持し、さらには事業を拡大し、貢献していく面白さがあります。

実際、フィードバックも得やすい環境ですし、パートナーさんがプロダクトを使っている中で困ったことが起きた場合、すぐにサポートチームにご連絡がくるので、スピードを持って対応することが求められ、提供している責任が感じられます。

個人的にも過去toBのアプリ開発に携わりましたが、仕事をする上で当たり前に動くべきものが動かないとその人の仕事の妨げにはなるので、当たり前に動き、使う上で困ることができるだけ少なくなるようにと意識してきました。その上で、少しでもアプリの使い勝手を良くすることで業務時間の短縮を実現することが重要だと思っています。

そのために、「パートナーアプリ」では、パートナーさんにヒアリングなどして業務を理解し、自分事に捉えて「どんな機能があればパートナーさんの仕事を効率化できるだろうか」を考えています。

今新たに実装を企画している機能については、まだ世の中にあるものではなく、私たちで新たなスタンダードなものを作ろうとしています。正直なところ影響範囲は狭いかもしれませんが、プロダクトを必要としている方々のインフラになるくらい重要度が高くより特化したプロダクトを目指して作ることができるのはなかなかない経験です。

Webと役割を分けたパートナーさんの働き方に特化した機能の拡充


ーー 今のアプリには具体的にどのような機能が実装されていますか?

澤田:基本の機能は、注文受付・確認やユーザーとのメッセージ、スケジュールが確認できるカレンダーや、掲載サービスの確認、口コミの返信、実績レポートなど、業務を進めるにあたって必要なものは一通り備わっています。

それ以外に特徴的なのが「公募」機能です。ユアマイスターでは「おまかせ注文」というユーザーさんは日時だけ指定し、パートナーさんとのマッチングは私たちにおまかせしてもらう予約サービスがあります。「おまかせ注文」が入った際に、各パートナーさんのシステム上に表示され、注文獲得のために手を挙げることができる仕組みです。

これもアプリ上から行うことができ、外出の多いパートナーさんにとってアプリ上で簡単に案件の獲得を行える機能は非常に重要なものです。

ーーアプリの重要性が今後増してくるんですね。これからどんな機能の実装を予定していますか?

小谷地:まずは、方向性としてWebとアプリで役割を分けていきたいです。なぜなら、ハウスクリーニングのパートナーさんは訪問先への移動が多く、さらに繁忙期にはほぼ終日作業をしているので、スマートフォン上で業務を進めることが多いからです。

そのため、Webではオフィスなどでマーケットプレイスの掲載ページ作成や予約データの確認などを行う「管理」を、アプリでは外出先でユーザーに返信をしたり予約の管理など「日常作業」の役割を担えると思っています。

今後は「パートナーアプリ」ではスマホの機能を活かしたアプリならではの機能が活躍します。今考えているのは、位置情報との連携や、作業の状況を撮影して記録に残すカメラとの連携、通知によるユーザーからの連絡やお知らせへのアテンションなどの機能です。

ーー 具体的な機能の構想はあるんでしょうか?

澤田:アテンションにおいて、先ほど触れた「おまかせ注文」について構想を進めています。現状モバイルにおいてアプリ経由の方が、ブラウザ経由に比べて、パートナーさんが案件の日程を確定するリードタイムが半分程短いというデータが出ています。また、「おまかせ注文」へのアプリ経由の応募数が総応募の過半数を占めるため、さらにアプリを使う価値を提供していけると考えています。

具体的には、依頼情報とパートナーさんのカレンダーの連携を進めて、空いてるスケジュールや希望条件に合致した依頼が入った時に、パートナーさんへ適切な通知を出し、案件が獲得できるような仕組みをつくれば、パートナーさんの業務のスピードだけでなく、営業効率も早くなると考えています。

ーー直近でリリースしたものはありますか?

小谷地:最近、新たに「駐車場検索機能」をリリースしました。まさにアプリの位置情報を生かした機能です。

パートナーさんはユーザーさんのご自宅まで車で移動することがほとんどですが、訪問先には駐車できる専用の駐車場がなく、Google mapで近場の駐車場を検索することが多くあります。その際に、訪問先住所をアプリからコピーしてGoogle mapを開き、住所を貼り付けて検索し、表示されたマップ内で近場のコインパーキングを探すという工数が発生していました。その背景から、アプリの予約情報からワンクリックで訪問先のGooglemapを開けるようにし、検索の手間を省くことができる「駐車場検索機能」を実装しました。

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余談ですが、実際にパートナーさんにもお話をお伺いして、車載のカーナビよりも精度や更新頻度の高いスマホのマップアプリを使う方が多いそうで、この機能を企画した初めの頃は「カーナビとアプリが連携してスムーズに位置情報をセットできないか」といったことも話題に上がりました。

澤田:Webとは違う「アプリならでは」の機能を考えていくのは大変ですが、一方で面白いです。最終的には、パートナーさんが手帳を使わず、タスク管理と行動管理として身近に使ってくれて、さらには売上を伸ばす関連業務のすべての操作をアプリでカンタンにできるようにしたいと考えています。

少人数の環境だから技術も企画も効率も考える。スピーディに裁量持って取り組める環境

ーー開発の課題はありますか。

小谷地:課題でありながらメリットでもあると思うのですが、エンジニア・デザイナー共にメンバーが少ないのでやらないといけないことが多いことですね。

しかし、その分裁量のある環境なので機能の起案ができたり、要件定義、デザインまで幅を広げて携わり、プロダクトに深く関わることができています。他にもパートナーさんの業務フローを理解してより効率の良く、質が高く仕事ができるようにするためのフローを考えたりできて楽しいです。
ちょうど今プロダクトマネージャーと共にロードマップを作っているので、一緒に考えられるチャンスもあります。

ーー開発の技術はFlutterとのことですが、なぜFlutterなのでしょうか?

小谷地:やはり、効率とスピードです。デザイナーも少ないので効率も考えてマルチに開発できる技術としてFlutterは良いと思っています。Flutterでマテリアルデザインを使うことでなるべくデザイナーにとって手間になることは減らして、効率よくiOS/Android両方の開発を進めています。

また、私自身、過去の業務で両方のプラットフォームでほぼ同じアプリをリリースした時に、同じものを実装しても片方ではバグが出てしまったりと効率が悪い開発になってしまったことがあったので、このFlutterの特性と開発効率の良さには魅力がありますね。

ーープロダクトのより良い改善のためには営業チームとの連携が必要だと思いますが、具体的にはどのように協力していますか?

小谷地:必要な時に営業チームやその他のチームがすぐに連携して協力する体制を作れるように取り組んでいます。

今、私たちの中で、アプリをインストールしてもらってからが勝負で、そのためには会社の営業チームの協力が必要だと考えています。と言うのも、アプリの利用状況は、パートナーさんがアプリを使い始めてから2週間後には当初の利用率よりも60%程に減ってしまっています。

その後は離脱せず継続して使ってくださっている状況ですが、より多くの方々にアプリを使い続けてもらうためには、インストールしてもらった後、最初に「メリットがある道具だ」と感じてもらえるように、より効果的な使い方を支援する取り組みが必要だと感じています。

そこで、ユアマイスターには各パートナーさんの事業をサポートする営業チームがあるので、そのチームと協力してオンボーディングなどでの支援も進めていきたいと思っています。

澤田:他にも新しい機能をリリースした時などには、営業メンバーがユーザーのパートナーさんから声をヒアリングしてきて、その声を元に改善を進めることもできていたりと、協力体制を作っています。

パートナーさんの成長がユアマイスターの成長、そしてユーザーさんの幸せにつながるハッピートライアングル


ーーユアマイスターとして私たちは「モノを大切にする世界」の実現を目指していますが、プロダクト開発でそれを感じることはありますか?

小谷地:私たちが目指しているのは、パートナーさんがユアマイスターを通じて業務効率化を進められて、そして業務効率が向上したことによって生み出せた余剰時間をサービスの品質向上のために使い、ユーザーさんに還元できる世界です。

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パートナーさんが案件も獲得できて収益が上がり、事業が成長し、品質も安定化することで、「ユアマイスターを通してサービスを受けるといい感じだね」と一般のユーザーにも評判が広がると思います。

そしてさらにパートナーさんもユーザーさんもプロダクトを使いたいと思ってくれれば、ユアマイスターの事業も成長し、プロダクトに求められる機能も増え、メンバーも増えてやりたいことが広がり、ユーザーさんがものを大切にするための環境に近づいていくという循環が出来上がると思っています。

事業が成長した先には、ユーザーさん向けのアプリを作る可能性も出てくると思いますし、そこで本当にアプリがユーザーにとって本当に必要か否かなどの新しい議論もできるようになってくるのも楽しみです。


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<インタビュー後記>
ハウスクリーニング業界で働く人たちに貢献できるよう、一日中外に出て作業をするパートナーさんたちの業務を掘り下げ、より効率化し、さらに拡大していく支援をイメージすることが大事だと考えています。

特定のユーザー層にプロダクトを提供するには、よりユーザーの行動や思考を考え、UIUXにこだわっていくことも「ユアマイスターパートナー」には欠かせません。ユアマイスターには「ユーザーのニーズ以上の価値を提供することで社会に貢献する喜び」があります。

ユアマイスターはアプリエンジニアを大募集中です。少しでもご興味を持った方はぜひお気軽にユアマイスターのカジュアル面談でお話ししませんか。

また、テックブログもございますので、ぜひご覧ください!



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