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さよなら、マイルドセブン。

はじめての禁煙

喫煙歴17年。その中でちょっと浮気はしたけど、ほぼずっと一緒にいたのがマイルドセブン、通称マイセンでした。今はメビウスという名前に変わってしまいましたが、なんとなくマイセンのほうが座りがいいです。今までマイセンとまったく付かず離れずできたわけではなくて、とくに近年は値上げやら、電子タバコへの興味やらでマイセンとの付き合いは若干薄くはなっていました。
でもずっと喫煙はしていました。禁煙しようって思ったことはなかったんです。なぜか。

百害あるのは理解するけど一利ぐらいはあった

百害あって一利なし、なんてことはもちろん理解しているもののそこまで大きなリスクと感じていなかったんです。一利なしなんて言われてますけど、一利ぐらいはあったように思います。

冷静になって考えた私にとってのタバコの「一利」

◇一服が一区切りになる

仕事が終わったら一服、などしていたのでオンとオフの切り替え、休憩の最後に一服して切り替え。パッと仕事モードに切り替えられていました。タバコだからできることではなく、パブロフというか、習慣ですね。

◇落ち着くための習慣

イラッとしたことがあったり、理不尽なことで悔しい思いをしたり。ストレスを感じたときの抑制剤としての役割がありました。これもパブロフかもしれませんが、長年の習慣で、「タバコ吸ったら落ち着ける」のクセが付いてるんですね。失恋したときも、会社が倒産して無職になったときも、めちゃくちゃ吸いまくりました。

◇タバコミュニティ

タバコってゆるゆるっとした時間なので、あんまり知らない人ともちょっとした会話が生まれるんですよね。2時間飲みに行く仲じゃなくて、5分ちょっとだけ喋る仲間、みたいな。名前も知らないけど喫煙所でよく会う別の会社の人と喋ったり、ライター借りたり……。
タバコがきっかけで仲良くなった友だちや同僚もたくさんいます。マイノリティコミュニケーションとでもいうのか、仲間意識が芽生えやすいんですよね。
仕事終わりに喫煙所へ行くと、「あ!?吸うんだ!?」とニコニコしながら声をかけてくださるオジサマ社員と仲良くなったもんです。

ずっと禁煙しなかった理由

とはいえ喫煙者の肩身はどんどん狭くなるし、値段もガンガン高くなるし(私、吸い始めた当初マイセン270円でした。今は490円。恐ろしー。)、周りもどんどんやめてくしで、禁煙とっととやりゃー良かったわけですが、禁煙に抵抗があったんです。
なぜか。(リアルでは言えない。)
嫌煙者の強要がうざすぎたから。
なぜあんなに人の行動に対して攻撃的になれるの!?と思ってしまうぐらい、喫煙者=非人間扱いをする人が周りにまあまあいて、(しかも大体が元喫煙者。タバコやめたら人が変わったように…)、その人らがまー、鼻の穴広げて言う言う。
「うのこもやめなよ!」「人生変わるから!」「このご時世でよく吸っていられるよね!」etc…

うるせえ。

違法ですらない嗜好品に対してよくまあここまで言うね!?っていつも思ってました。
こちとら喫煙歴17年、一度たりとも禁煙スペースで吸ったことがない優良スモーカーじゃ。歩きタバコもしたことないわ。ほっとけ。(恨み節)
…とまあこのようなことを嫌煙者から言われ続けて、やめねえ。って思うようになったんです。
タバコやめたら性格ねじ曲がるのかなって思って。

そんな私が禁煙を始めた理由

アンチ嫌煙家な私ですが、ここ数年、転勤で関西圏に住んでいたんです(元は関東にいました)。喫煙に対して優しいまちで、とっても住みやすかったのですが、、、
この4月で、東京に戻されてしまいました……。
しかも、健康増進法の改定タイミング。さらにさらに、コロナ渦中での喫煙所閉鎖
外でほぼ吸えません。
私がタバコを吸うタイミングは、上に上げた私にとっての喫煙の一利に関係します。

①行動的習慣
ルーティンみたいなもので、朝起きた時、会社に行く前、食後、業務終了時…など習慣的に吸うタイミング。お酒の席で吸うのもこの習慣が強いです。

②強いストレスを感じたとき
会議でめちゃくちゃ腹が立ったときや、上司に怒られたとき、苦手な作業が続いたときなど、ストレスを発散させるために吸っていました。タバコを吸うとストレス発散になるわけではなく、「タバコを吸うと落ち着く」という自己暗示のような、クセ(反射)ですね。

③コミュニケーション(付き合い)
喫煙者の友人が多いので、遊びに行くときは大抵「一服してくるね」に「わたしもいくー」でそんな気分でなくとも吸うことが多いです。また、仕事の休憩時間に、自席で話せないようなことを「ちょっと今いい?」と呼ばれることも(お互い喫煙者であれば)。これは仕事によるのかな。

とまあこんな3つのタイミングがあるわけですが、やめるキッカケになったのが、②で。
どんなにストレスを感じても、ちょっと一服、ができないわけですよ。今まで使ってた喫煙スペースもなくなり、帰宅するまで吸えません。
かといって、駐車場とかで路上喫煙所、歩きタバコをするなんてプライドが許せません。
なので、どっかあいてないか?と毎度喫煙スペースを探すストレスが加算されて(しかもないし)、これは精神衛生上、良くない。ストレス発散するために吸いたいのに、ストレス加算されてる。無意味の極み。

喫煙所探すストレス、我慢するストレスをなくすために、タバコ、やめよう。

そういう結論に至ったのです。
長年吸ってたものをやめるとなると、いろんな変化があるのではないか!?というか禁煙ってやろうとも思ったことがなかったけど、禁煙成功したら一回しか経験できないのだし(失敗したら何回かできるかもだが)記録していこう!と思いノートに記していこうと思います。

今でも、タバコは好きです。泣く泣くやめたわけでもないです。そんな浅い動機での禁煙はそもそも成功するか?も併せて記録していきます。

*これを書いている時点で現在7日が経っていますが、特に問題なく禁煙生活を送っています