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千葉県庁と連携、台風15号被災地で活動

こんにちは。ユニオンテックCEOの韓英志です。

本日、災害対策に向けた今後の官民連携の取り組みについて、活動報告レポートを公開しました。「経験したからこそ見えたリアルな課題を後世に残すことが我々の使命」という思いから、千葉県庁にも承諾をいただき、今後の提言とあわせて公開しています。
千葉県におけるブルーシート展張希望件数のうち、約25%を復旧することができました。我々が最も大事にしたのは「復旧のスピード」と「被災者の方々の不安の解消」でした。

活動報告レポート:https://chiba2019.sustina.me/


1)工事までの日数

千葉県においては、3-6か月待ちという状況の中、お申込みから工事に至るまで17日と大きく短縮することができました。
一方、窓口開設直後はお申し込みが、朝から晩まで殺到してキャパオーバーとなり、被災者の皆様に100%ご安心いただけたとは言い切れません。
また、自衛隊や地域の方々と上手く連携できる仕組みがあれば、より迅速に対応できたのではないかと思いますので、情報集約の進展を期待します。


2)被災者の不安の解消

「行政の平等性」という観点から、各家屋に伺い、現地調査を行った上で金額にご納得いただいた被災者から工事代金をいただく形式を取らざるを得ず、この枠組みが時間を要した要因の一つとなりました。
実績からは平均単価7.8万円に抑えることができ、60%は5万円以下、91%が10万円以下となっており、今後は統一価格の枠組みを遂行できれば、工期を大幅に短縮できると思います。(被災者負担は5万円で残りは行政負担等)

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3)管理会社は現地の施工会社、職人は全国から

管理会社は当該地域をよく知る会社に任せ、職人を派出する専門工事会社を広く全国から集める形が理想です。
現地の施工会社は被災者の方々とのつながりもあり、ニーズ把握やコミュニケーションの面でも優れています。


4)実は低かったクレーム率

「悪徳業者がいたのでは?」という報道もありましたが、全体でみるとクレーム率は1.9%と、クレーム産業と言われるリフォーム業界で、これだけは誇れる数字と自負しています。

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以上、プロジェクトに関わっていただいた現地の施工会社の皆様、そして全国から駆け付けていただいたSUSTINA会員の職人の皆様、そして千葉県知事の初動遅れがありながらも懸命にリカバリーして対応してくださった千葉県庁職員の皆様のお力添えに感謝します。


最後に、ブルーシート展張はあくまで応急的な処置でしかありません。先週も南房総に行ってきましたが、完全復旧にはまだまだ時間を要します。
一日も早い復旧を心からお祈りしています。

[ユニオンテックプレスリリース]
https://www.union-tec.jp/contents/news/154/

[活動報告レポート]
https://chiba2019.sustina.me/

[事業報告書]
https://chiba2019.sustina.me/pdf/report.pdf