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ティム・バートン監督「シザーハンズ」を鑑賞する。

この頃のティム・バートンは屈折してますね。それが映画オタク&特撮オタクである私のハートに刺さったのです。楽しくて、やがて哀しき映画です。

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馬鹿泣いた。ビジュアルもストーリーもいい。

人より違うことをしたり、姿をしていると世間の目が悪くも良くも目をつけられる。
それを生々しくもティムバートンの世界感で描かれてる。
人間らしく、自信がないのはそうさせている人たち。優しいと無関心は表裏一体な気がする。

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パステルカラーの街並みがポップな印象とは真逆のモノクロのエドワード。奇抜なハサミ人間のエドワードが街に馴染めないチグハグ感を物語っている。ティムバートンの世界はただのファンタジーではなく人間の本質に触れるのが上手い。皮肉さやダークな笑いを入れてくるあたりはさすがでただ悲しいわけではない。

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まぁ、結末は…救われない?悲恋ではあるが…

最後の"雪はなぜ降るの?"少女が老婆に尋ねる
その答えこそが…

エドワードと氷の彫刻
若き日のキムが踊る姿、映像は終始暗い色調でエドワードの心情を表しているかのよう
色調が際立つ映像美がここでも素晴らしい。悲しくも美しい大人の童話。

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この映画の素晴らしさを箇条書きにしてみると・・・。

■ジョニーデップ主演の切ない愛の映画!胸で抱きたいけどだけない。普通の人と同じように生きたいけどいきれない。切ない物語。

■ラストがめっちゃ泣けた!

■普通の人間が住むのはカラフルで楽しいところ、でもエドワードのところは寂しくて白と黒だらけの寂しいところ。そこから無理やり引っ張り出し、楽しいまちで暮らさせようとするけど、周りの人間は恐怖でしかない

■雪はエドワードの心だとすると、すごく繊細で美しい。自分では抱けないキムを雪で包み込む。この映画には色んな比喩とかが多くてすごく詩的な部分が多い!

■純粋でどこか可愛いエドワードの表情や仕草、そして感情の変化と感動のラスト、すごい繊細でめっちゃ泣けた!

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ティム・バートン監督の映像マジックに感服!

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