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YOUは何しに中国へ?【駐在員編】

前回は4名の自己紹介を行いましたが、今回からはそれぞれのエピソードと、エピソードに対する座談会の内容を紹介いたします。

今回ご紹介する方はこちら。

まめ (@chuzaiina) / 駐在員
・目次
◇これまでのキャリア
◇中国渡航のきっかけ
◇現在
◇振り返って考えるべきだったこと
◇今後の予定
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・メンバー座談会

◇これまでのキャリア


【概歴】
大学を早期卒業し、1つ目の学士を取得。
編入学、卒業することで2つ目の学士を取得。
その後、日本の商社に新卒入社。
東京勤務時に、出張で人生初中国を経験。
企業派遣で上海に語学留学。
留学終了後、広東省の事業会社に出向。

【入社前】
内々定を頂いた企業の中から、同期が一番面白いと感じた商社を選びました。就職を選んだのは、会社の力を借りないと扱えないような金額を動かしたい、より世の中に影響・驚きを与える仕事をしたいと考えたからです。
法律の素地があったため、法務部への配属を内々に打診されていましたが、謎の反抗心もあり営業部問を希望しました。

【入社後】
無事に営業部隊に配属されるも、希望の事業部には入れませんでした。プライベートも含めると月20日以上お酒を飲む機会があり、派手な遊び方は最初こそ楽しかったですが、シンプルにしんどいと感じました。仕事は大変な時期もありましたが、それは自身の能力の問題であり、概ね適当な仕事量であると感じていました。
中国との関わりは、日本国内で製造していたモノを中国製造に切替えたことからです。立ち上げ時に現地打合せのため初めて中国を訪問し、ここで白酒の恐ろしさを知ります。

◇中国渡航のきっかけ


自発的な決断ではありません。4回目の中国出張から帰国した日に人事部長に呼び出され「あなたを留学させようと思う」と。「国はどこですか?」と尋ねると、返ってきたのは『中国』。衝撃的でした。それまでの留学・旅行の経験から正直海外には住みたくなかったからです。そのため、反射的に断りました。しかし、その日の帰宅後「中国留学か・・・」と思うと、少し”ワクワク”しました。

◇現在


中国広東省の事業会社にマネージャーとして出向しています。業務を始めて気が付いたのは、みんな思ったよりもよく働くこと。抱いていた印象が変わりました。私の指示を鵜呑みにすることはなく、引っかかればとことん聞いてきます。気付かされることもあり非常に良い経験です。当地での仕事を通して、中国の成長の早さの理由がわかった気がしました。面白くなってきたところです。

◇振り返って考えるべきだったこと


興味が多方面に散らばっており、どんな仕事がしたいのか、どんな働き方、どんな生活をしたいのかを考えると、いつも考えがまとまりませんでした。その挙句、興味のない分野を担うことに。一番大切にしたいものは何か、事前によく考えるべきでした。
一方で考えもしなかったコトを数々経験できたことは自身の財産と認識しており、特に中国語や駐在経験、人脈は“ワクワク”の種になると感じています。

◇今後の予定


足元は仕事内容を変えるべく動いています。駐在員の扱いは手厚いため悩みどころですし、今後住みたいと思っても中国に住めるとは限りません。しかし、興味のない分野に携わることが苦痛になっているのが現状です。
今考えている方法は2つで①最初に配属された事業部内でキャリアを積んでいくという“原籍制度”がある中で、出世の可能性を捨てて事業部を跨ぐ異動。②業界を変える転職活動です。

◆メンバー座談会

Q.(航平)そもそも中国にあまり興味がなかったんですか?
(まめ)そうなんです。初めての中国出張で、水道から茶色い水が出てきた記憶が消えなくて。それ以降茶色い水は1度も見ていませんが。
(航平)茶色い水が出ると驚きますよね・・・。そのような経験があると海外に行くことや生活することに対して興味が薄れますよね?
(まめ)海外旅行は好きでしたが、海外に行くたびに日本の便利さ、衛生面の良さを知り、海外に住むことに抵抗を持つようになりました。
(航平)そうですか・・・。最初は本当に嫌々って感じだったんですね
(まめ)ネガティブな印象が強かったですね。
(光平)海外に行くと、海外を好きになって、海外で働きたい、生活したいという人が多いイメージでした!
(まめ)海外と関わりたいとは思っていましたよ!諸外国との取引や海外出張など。
(航平)就職活動や入社前後では「海外にどうしても行きたい!!!」っていう人は多くても、働き始めてから海外に行きたい気持ちが薄れる人が多いと思います。
(ビントウ)確かに、駐在で中国に来てた人ってめちゃくちゃ立候補しました!!!って感じじゃなかった。たまたま駐在、たまたま中国のような…
(まめ)私のことですかね?笑
(航平)まめさんの場合は、語学留学で中国や海外生活に対する考えも変わったのですか
(まめ)そうですね。住んでみたら意外と何とかなるな、と。中国語がわかるようになったのが大きいですね。

Q.(ビントウ)もし法務部に配属されてたら駐在のチャンスはなかった?
(まめ)法務部出身で若くして海外駐在している人は少ないですね、管理職クラスの人が行くイメージです。専門知識を持った方を現地採用していますね。
(ビントウ)私は駐在とかしてみたいから、どの部署にいけば駐在できる確率が上がるか知りたい!
(まめ)部署の取引先によって駐在先が変わります。もし投資先や取引先が日本国内のみだったら海外へ行くチャンスはありません。
(ビントウ)なるほど!取引先で変わるのか…
(まめ)例えば資源投資でアフリカや南米に鉱山を持っている部署は、現地(アフリカや南米)に駐在する可能性がありますね。
(ビントウ)すごい、知らない世界。やっぱ英語ができる人が優先的に、とかあるんですか?
(まめ)語学はあまり関係ないかも知れません。中国語ゼロで中国に放り込まれている人もいます。現地法人には通訳がいますし… もちろんできるに越したことはないですし、赴任後に家庭教師を付けて貰えるなどのフォローはあります。
(ビントウ)2年、3年って決まってるならいいけど、無期限の駐在だとちょい不安かも。
(まめ)まさに今は期限の定めなしです。とはいえ、会社によって1拠点3~5年といった社内ルールはありますよ。中国国内で異動したら赴任年数はリセットなどなど例外もありますが笑
(ビントウ)駐在中に退職する人とかいるんですか?前例とか
(まめ)私の直接の知り合いにはいないです。ただ前例はありますし、転職者に一時金として帰国引越し代を出すなんて企業もありますよ。
(ビントウ)駐在中の退職は少ないのかな・・。他社の駐在員と結構情報交換とかします?
(まめ)日本人の交流会は各種開催されているので、上海の時は顔を出していましたよ。

Q.(航平)実際、交流会ってどうですかね?
(ビントウ)正直、駐在員にあまり良いイメージがないかも・・
(航平)謎の説教されたりしますよねw
(まめ)私は経験ないのですが、友人からは偉そうにマウント取ってこられたという話をチラホラ聞いています。
(ビントウ)狭いコミュニティの噂話、給料、住んでる家のスペックとか
(まめ)やたらと会社名を聞こうとしてくる人いますね…。営業目的で参加している方など。
(航平)同世代だと中国に対する見方や、同じような悩みを持っているので、団結しやすいのですが、世代を超えると仕事の立場とかも相まって人間関係が複雑になりますね…。それに中国に対する温度感が全然違いますね。
(まめ)中国への想い、バラバラですね...
(航平)こうなってしまうのも、やはり日本企業の人事制度が根本原因でしょうかね?
(まめ)ですね。来たくなかったけど駐在員給与だし家借りてくれるしまぁいっかみたいな。
(光平)やはり中国語話せるかどうかで中国に対する考え方や中国での生活が変わりますね。良い意味でも悪い意味でも...
(まめ)中国語がわかるようになってからですね。イメージが変わったのは。
(航平)やはり、現地人と話せるようになりますからね。
(まめ)そうなんです、いつも怒ってると思ったら、言ってることめちゃくちゃ普通でびっくりしました!笑
(航平)言葉ができれば感じ取れる世界も変わり、中国での生活も充実しますね。

Q.(航平)今後の残された駐在生活において、具体的な目標はありますか?
(まめ)正直、想定していなかった駐在なので模索中です。中国で働いていたと言える程度の商慣習・文化の理解と自己研鑽が主たる目標です。

最後に

今回のエピソードでは「なんとかなる!」ということを伝えたいです。ご覧の通りここまでブレブレです。他の皆さんとは違い"棚ぼた"で中国に来て、そこで中国への印象がガラリと変わりました。そして思ったのは何事も経験やな、ということ。ピンチはチャンスの裏返しと言いますが、機会を生かすも殺すも自分次第です。駐在に限らず環境の変化に悩んでいる人、これを機に心機一転なにかに挑戦してみて下さい!(まめ)

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以上、駐在員編でした。
次回は「起業編」を公開する予定です。乞うご期待ください!

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・ビントウ(@bing_tou

・航平(@milkshop

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・光平(@ko_shanghai

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