「もし、お金に困らず生活するなら」は、意外に難しい
どんな日があなたにとってすばらしいのかを書き出してみてほしい。
なぜそんなにすばらしいと思うのか? なぜそんな生活があなたに喜びをもたらすのか?
僕は、この問いに答えることができなかった。
この言葉との出会い
この言葉と出会ったのは、この本の中でした。
中田敦彦のyoutube大学のこちらの動画でこの本が紹介されていて、内容が興味深かったので早速買ってみたんです。
内容は、昨今米国を中心に、日本でも注目されているFIREについて。
FIREとは、
Financial Independence Retire Early(経済的自立と、早期リタイア)
のこと。一般的に想起される「リタイア」とは異なり、「お金のために働くことをやめよう」というのが大枠の考え方。
FIREを理解したいけど、先ほどの動画を見ている時間がない!という方々に向けて、もう少し、かなり大雑把にまとめると、
「自分の真にやりたいことを実現するために、今後生きていくための費用を計算し、その額を不労所得で絵続けることができる仕組みを作ることで、もうお金のために働くのはやめにしませんか。これが新しいリタイアなんですよ〜」
こんな風な理解をしてもらうといいかなと思います。
リタイア、つまり定年退職といえば、65歳まで(我々はきっと70まで)働いて、その後の余生を楽しむんじゃ〜!というイメージがありますよね。
しかし、このFIREの考え方によると、「なるべく早くリタイアしなさい!」と叱られます。それって、どういうロジックで、どのような考え方で、どうやって...のような詳細については、ググるかさっきの動画を見てみてください。(今後僕からも説明するかも。)
なので、今回の記事では、FIREそのものについてではなく、
FIREを達成された方がぶつけてきた、この記事の最初にお示しした質問
どんな日があなたにとってすばらしいのかを書き出してみてほしい。
なぜそんなにすばらしいと思うのか? なぜそんな生活があなたに喜びをもたらすのか?
に対する自分の答えと、それをどうやって見つけたかということを書いていこうと思います。
いっちばん最初に思いついたこと
結論、とりあえず「本、読みて〜」って思いました。
でも、なぜかそれを選んだのか?
なぜその日々が自分を幸せにしてくれるのか?
わからん。
そう、この時に「なぜ、幸せなのか?」について初めて考えさせられました。
この問いに答えるなら
・いろんな人の考え方を知ることができる
・自分の成長につながる
・賢くなって、判断の質が向上する
こういうメリットがあるかなと。
でも、まだなんか硬いし、「自分のために」しかならないなぁと思いました。
多分、本を読むこと自体は幸せなんだけど、こんなに大きな目的としてやることではないのかもしれない。
そんなことを思いました。
2番目に思いついたこと
2番目に思いついたことは、自分の原体験に基づくもので、ずっと心のどこかで思っていたことでした。
「子どもと一緒にいる、成長を見守る」
突然ですが、自分の父は、仕事で忙しい人でした。一生懸命働いて、僕と弟を育ててくれたことは感謝していますが、一方で親子のコミュニケーションが少なかった。
特に幼児期は、親 is 子どもの手本です。人間としての基盤が形成される時期だと言われています。つまり、その人の根幹が作られる時期です。
僕は別に、「スポーツ選手になってほしい!」とか「エリート街道を突き進むのじゃ!」なんていう押し付けをしたいのではありません。
むしろ、「自分で選択した道を歩める」ように、「君には、必ず支えてくれる人がいるよ」ということを直感として理解できるようにしてあげたい。特に、まだ言葉がわからなくて、感覚を頼りに生きるしかない、あのぷにっぷにの赤ちゃんの時に。
これを実現するには、育休を取るなどの方法はありつつも、既存の方法では期間が限定されてしまいます。
そこで、もしFIREを達成すれば、これが叶うことが見えてきそうです。子供と過ごす時間を大切にすることができます。
加えて、先ほどの「本を読みたい」よりも、より人生の目標として納得感が得られる。理由は二つあります。
1つめは、この内容は、自分のためでもありますが、「人のため」でもあるから。
2つめは、なぜ幸せなのか?に対する答えが、
「一人の人間を成長させ、幸せを追求させることが僕の使命だから」
という、自分の「生涯をかけてやりたいこと」に当てはまり、違う角度からのモチベーションにもなるからです。
あくまでパッと思いついた中の一つですが、その中でも、これだっ!!って感じがします。
「お金に困らない時にやりたいこと」の見つけ方
最後に、僕なりの「やりたいことの見つけ方」をシェアして終わりにしたいと思います。
今回は、原体験→自分のビジョンの達成という流れで考えてみました。
このプロセスの中身を、やりたいことで埋める。これはずっとやってきていること。
さらには、僕の例のように、原体験と、ビジョンの繋がりから思いつくものが、「お金に困らない時にやりたいこと」になるのではないでしょうか。
しかし、今そんなの思いつかないし、将来はその内容も変わるでしょう。
でも、紹介した書籍の著者は、FIREを実現するために努力したその過程が楽しすぎて
結局自分はこれからも働いて、お金を稼ぎ続けるだろう
と言います。
でも、その働くという行為は既に、お金のためではなく自分が心からやりたいことを選択することです。
FIREは、お金に関すること以上に、「働く」の目的を考え直してみる機会になるのかもしれません。
それでは。
エンジニアリングとコーヒーをこよなく愛する新米エンジニア 夢は、「世代を超えて、それぞれの幸せを追求できる社会を創造する」こと エンジニアだけどコーヒーを上手に淹れます。 頂いたサポートは、より良いnoteの記事を生み出すために使っていきます。