「起点になろう」を考え直してみた

 オーナーの話の括りなのですが、少しいつもと形を変えて。

 昨日、珈琲屋を営業していると、一緒に働いてくれている後輩に以下のような質問をされ、物凄い白熱したディスカッションになったのでメモを。

自分も、サイトウさん(筆者)のようにやりたいことがあって、それに向かって勉強したり、スキル獲得とかしているんですけど、なかなかそれを続けるモチベーションが続かなくて・・・」

「実際、自分がやりたいことって、世の中に無くても良いものなんです(詳細は避けますが、とっても素敵なサービスを、新たに作ろうとしています)。やっぱり、今までは、誰かに求められてきたものをやってきたから、その重圧というか、プレッシャーがないと、なかなかコンスタントに取り組めなくて。」

やりたいのに、できないんですよね。」

・・・なるほど、自分は今まで全く考えが及ばなかった悩みでした。

まとめると

やりたいことはあるが、それを実現するためのタスクをこなすモチベーションを失うことがある。

ということでした。

自分のことを話せば、コーヒー屋をやる中で、今後輩が抱えている悩みを持ったことはありません。正確に言えば、「気にしないように物事を進めてきたん」です。

どのように?

後輩とのディスカッションの中で得た結論から言います。

周りを動かすスモールステップを踏みまくる

です。

言い換えれば、「小さいことからコツコツと」。言い尽くされた言葉なんですけど、今の時代、これが実行できれば大体うまくいくはずです。

① 誰かにor何かに影響を与える小さなアクションを起こす

② その行動によって、自分が起こす周りへの影響を評価する(してもらう)

③ それを反省し(フィードバックし)、具体的に必要だったことをまとめ、次の行動に活かす。

の、123サイクルを回すことで、やるべきことも明確になるし、常に次のアクションを起こすことができます。

しかも、この行動の規模はスモールですから「誰も見てません」。もしミスっても、恥ずかしくない。

一度、ここまでの内容をまとめます。

スモールステップを踏むことで得られる「評価」と「フィードバック」によって、次の行動は担保される。

付け加えると、先ほど挙げた、他者に影響を与えることができる行動から始まるサイクル「行動(Action)→評価(Assessment)→フィードバック(Feedback)」を、小さくても回し続けると、いつか成功して満足感を得られます。それが、自分の次のアクションの質の向上と、モチベーション維持につながります。

ここで、彼の課題を振り返ります。

「やりたいことはあるが、それを実現するためのタスクをこなすモチベーションを失うことがある。」

そのタスクは、影響を与える行動が伴ってないと、「しなければいけないこと」として存在してないはず。いわば「練習のための練習」。

言い換えれば、先ほどあげた「行動(Action)→評価(Assessment)→フィードバック(Feedback)」のサイクルの中から、課題の中にある「タスク」は滲み出てくる。しかも、「こなせばやりたい事の実現に一歩近づくよ!」という実感付きで。

まとめます。

やりたいことがある時は、とにかくスモールステップを踏む。その中で生まれる「「行動(Action)→評価(Assessment)→フィードバック(Feedback)」のサイクルを回し続けることで、モチベーションを失うことなく、次の行動に取り組み続けられる。

このような後輩の話を聞き、ふと思い出した記事がありました。

ちきりんさんの2018年の記事。この記事のタイトルは

「起点になろう」

今、この記事で述べられている「起点になれる人」が際限なく増加する時代になっています。

これは、限界費用ゼロ化による、資源はあるからやるだけ状態にかなり影響を受けていると考えています。

限界費用の話については、こちらの本が参考になります。

簡潔に述べると、誰でもやりたいことがやれる時代になったということです。

やるかどうかは、もちろん個人の選択。それを実現する形だって、選択は自由。

自由が与えられている時代だからこそ、起点になれる。起点になれる人は、起点になる人を引きつける。類は友を呼ぶ。

みたいなことを、考えました。

それでは。

エンジニアリングとコーヒーをこよなく愛する新米エンジニア 夢は、「世代を超えて、それぞれの幸せを追求できる社会を創造する」こと エンジニアだけどコーヒーを上手に淹れます。 頂いたサポートは、より良いnoteの記事を生み出すために使っていきます。