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お金の存在感が弱まる時代になった

こんな本を読みました。(ちょっとだけネタバレするかも。できるだけしないようにはしてます)

小難しい本をよく読むなぁ、と思われるかもしれませんが、小難しかったです。カタカナがたくさんでてきました。(笑)

グローバル資本主義が終焉し、個々の自律分散型社会化(フラグメント化)が進んでいる、ということです。

今、こうやって自分がしているように、個人が全世界に情報を発信できる、コミュニティーが学校や職場、地域だけだったのが、SNSなどで趣味、関心、信仰等々を軸に様々なコミュニティーが形成される。コミュニティーの数だけ多様な考えが生まれる。そこにビジネスチャンスが転がっている…。

グローバル資本主義の中では、お金が圧倒的な資本としてビジネスの重要な役割を占めた(設備投資も大型化すればそれだけ生産性が上がり、賃金といいう形で人材を囲い込み、大規模化して世界中に高い、そして安定した品質のものを提供できる)が、フラグメント化する社会ではお金が圧倒的な資本にはならない。

新規事業も「もの」じゃなくなっている。サービスへのシフト。そこには「もの」に比べて資金需要が圧倒的に少ない。

ビジネスへの要求は大きく変わり、多様なニーズに寄り添い、そして実現していく柔軟さ。価値観は多様化し、人は賃金だけでは働かなくなった。そこに承認欲求や自己実現欲求が含まれ、社会的な意義を求めるようになっている。

お金じゃないんです。

まさにこの時代になった。

こういう背景を頭に入れておくこともビジネスをデザインするうえで重要な視点だろうな。

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