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捻くれ人間ピューロの歩き方

その音と踊りに魅了された。
ひねくれてる気持ちしか持ち合わせてない
私が、である。
自分が良い奴かもしれないと思った。


サンリオピューロランドを訪れた。
友人がハマっているのを聞いていたし、周りの人間の盛り上がりも感じていたから、どんなものかと思ったのである。


昔は筋金入りのサンリオ厨であった。
小学生の時、シナモロールのランドセルを背負っていた。
ハローキティのぬいぐるみを何個も部屋中に置いていた。
そんな人間には自分でも思えないけど、写真が事実としてあるから受け入れざるを得ない。


中に入るとやはり夢の国テイストで受け入れてもらえないと思った。
色々回ったが、ほぼ何も買わず、食べず、アトラクションにも参加せず、うろうろしていた。
別にもったいないとかは思わない。
私はその世界観を見に来ただけだから。


うろうろしてたら、ミラクルギフトパレードが始まるとのアナウンスがあり行ってみた。
真ん中に『知恵の木』と呼ばれるモニュメントがあり、黙ってボーッとしてるとパレードが始まった。

テーマは『奇跡(ミラクル)』
「かわいい」「なかよく」「思いやり」の大切さを説く。


私:宗教かよ。
そんな綺麗事ばっか並べるなら、もっと世の中最高じゃなきゃダメだろ。
どうなってんだよ!と。
私が嫌いなのは、簡単に仲良くとか、仲間とかいう奴。
私の為に死ねるなら、そりゃあたしの仲間だわ。

そんなことを思いながら見ていると、闇の女王が出てきて、知恵の木の灯りを消しちゃうの。
そして、QUEENS IN THE DARKを歌い出す。

私:ほへぇ〜。


笑顔は闇で塗りつぶせ!(塗りつぶせ)
友だちなんてほしくない!(ほしくない)
真っ暗な夜こそ信じられる!(信じられる)
すべての輝きを閉ざして!(閉ざして)
笑顔なんて 誰にも見えない
闇に(闇に) 隠れて


私:私のじゃん。私のための歌じゃん。そうだ!そうだ!ばーか!!

すると、キティちゃんが出てきて、


  「誰だって暗い気持ちになることがある!
      光を見たくないときも…」


  「やさしさとおもいやりの心があれば
      どんな時も 誰とでも
  なかよく助け合って生きていけるって」
     「心はみんな一緒なの!
      私たちも女王も…」
 「だから 闇の女王ともなかよくなれるって
        信じたいの!」


私:うわぁー!分かってくれるの!?むり嬉しすぎる、死にたくなるよねー、毎日。


そして、闇の女王の心が葛藤する。
FRIENDS IN THE LIGHTを歌い出す。

信じる心を 閉ざして生きてきた
でももしも もう一度
微笑むことが出来るなら


私:頑張れ女王!できるよ、きっと!


なんやかんやで知恵の木の灯りが戻る。


私:やったー!!


最後にまた踊るんだけど、ペンラもってみんなで踊ろうって。
特に、KAWAII FESTIVALって曲が最高でさぁ。

お祝いしましょう
KAWAII FESTIVAL!(ふっふー)
世界の人 全てにありがとう!(ふっふー)
泣いちゃいそうなほど 嬉しいの!(ふっふー)
あなた 私 みんなに おめでとう!(ふっふー)


もれなく全員聴いたほうがいいね。
洗われたー!!
自分が良い奴になったと思った。
キティちゃん最高だねぇ、あんたほんと。
感銘受けすぎて、帰りにそのペンラ買って帰ろうかと思ったほど。
次行くときには、まじでペンラ振りたい。
いや〜、ほんと良い体験だったよ。
一回こっち側に来てくれるのが嬉しい。
だって、毎日ぁぁあぁあ!!ってなる人間は誰からも好かれないし、優しくもされないから。
ただ横で「わかるよ」ってゆっくり歩いてほしいだけなんだもん。
自分ちょろいなぁとも思う。


でも、

心がもっと疲れてたら、もっと響くかも。


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