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タイムスリップ

何気なく見つけたツイッターのつぶやきに

「子供が0〜1歳の頃、誰か1日でいいから代わってくれー!と切望していたが、あの時の自分と今、代わってあげたい。心からひたすら可愛がれる気がする」

と、あり、思わずスマホを抱きしめた。

私は特に眠れない状況というのに耐えられず(体質的にロングスリーパーだと思う)最初の3ヶ月は地獄かと思った。

しかし、ぼーっとする頭でも、そこにいる息子は生き物として頼りなく見え、私が世話をしないとすぐにでもあっけなく空へ帰ってしまいそうで、ただただ、それを食い止めるための作業をしているように思えた。

そんなある日、おっぱいのあとげっぷをさせるため、鼓のように肩へ息子を抱えると、足が自分の鎖骨の下あたりにしかこない。小さい小さい柔らかい息子に改めて気がつく瞬間があった。

ふと、これに、無性に会いたくなる日が必ず来る。
その日のために今しっかり覚えておこうと思い、集中して背中を撫でた。乳臭い感じとか、ちょっと湿った肌とか。

たった、3年後のことだったとは。
もっと、息子くんの結婚前夜とか、成人式の朝とか、そんなのかと思っていた。

神様にもし、一生に一度だけタイムスリップをさせてあげるよと言われたら、戻りたい日がたくさんあるけれど、今は間違いなく一人になりたいと思ったあの日に戻り、一日思いっきり自分を寝かせてあげて、思う存分0歳の息子の世話をしたい。

あの、ふと思いついた日の私には、今日の私が飛んでいたのかもしれない。

そして、今3歳になる息子くんが隣で元気にしてくれている。
暴れん坊で、おしゃべりが大好きだけどまだ下手くそで、踊りと歌が大好きで、優しい子。

この子にも会いたくなる日が必ず来る。
その日のために、ちゃんと抱っこする。

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