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知っていますか?お酒の適正量【Healthy Life】

みなさん、こんにちは!
突然ですが、みなさんは今年の健康診断はもう受けられましたか?

会社の健康診断は5月に行われることが多いそうです。
受診された方、結果はいかがでしたか?気になる項目はありませんでしたか?
今回のテーマは健康診断を受けると気になるであろうお酒についてです!

節度ある適度な飲酒

そもそもお酒はどれくらい飲んでよいのでしょうか?

厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」を以下のように定義しています。

「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である」

国の方針として適度な飲酒の明確な数値が示されていますが、「純アルコールで20g程度」と言われてもあまりピンとこない方がほとんどだと思います。
では、具体的にはどれくらい量なのでしょうか?

純アルコール20g

お酒に含まれる純アルコールは以下の式で求めることが出来ます。

お酒の量(ml) × アルコール度数/100 ×0.8= 純アルコール量(g)

例えば、アルコール度数5%のビールを中ビン1本(500ml)飲んだ場合、摂取した純アルコールは
500×5/100×0.8=20
で20gと算出できます。
つまり、「節度ある適度な飲酒」はおおよそそれくらいの量ということになります。

他のお酒の純アルコール20gに相当する量、つまり適正量はどれくらいでしょうか?いくつかまとめてみました。

いかがでしたか?皆さん飲みすぎていませんでしたか?
普段飲んでいるお酒が無い!そんな場合でも、以下の式から求めることができます。

20÷0.8÷アルコール度数/100=適正量

例えば、アルコール度数10%のストロング系チューハイなら
20÷0.8÷10/100=250  で250mlが適正量だと算出できます。

休肝日の設け方

1日の適正量はわかっていただけたと思います。
しかし、これを毎日飲んでいいというわけではなく、お酒を飲まずに肝臓を休める日、つまり「休肝日」が必要です。

お酒を飲むと、肝臓には中性脂肪が蓄積され、消化管の粘膜も荒れてきます。これらの修復のために、週に2日程度の休肝日を作ることが必要とされています。
また、休肝日を設け、「今日は飲酒しない!」と自分の意思を持つことでアルコール依存症を防ぐことができるそうです。

必要なのはわかっていてもどう休肝日を作ればいいのか分からない!という方もいるかと思います。
アルコール健康医学協会では、「週に2日程度の休肝日を作ることが必要」「週5日続けて飲酒して2日連続で休むのではなく、2~3日飲んで1日休む、という習慣をつくること」としています。
ですので「1週間のうち、木曜と日曜日は飲まないようにする」といった決め方が必要です。

毎日飲んでいるという方はまずは週1回でも休肝日をつくってみましょう!

お酒と体質

節度ある適度な飲酒の項目では、

「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である」

と紹介しました。
実は「通常のアルコール代謝能」というところも重要で、「通常」に当てはまらない人は純アルコール量20gでは多いのです。

具体的にどんな人が当てはまらないのでしょうか?
まとめると以下の通りです。

1.少しの飲酒で顔が赤くなる人
2.65歳以上の人
3.女性

まとめてみると、「通常」に当てはまる人は多くないことがわかるかと思います。

それぞれ、
1.少しの飲酒で顔が赤くなる人は酵素の働きが弱く、有毒なアセトアルデヒドが血中に貯まりやすいです。
2.65歳以上の人はアルコールの分解速度が下がることや、血中濃度が高くないにもかかわらず酔い方がひどくなることがわかっています。
3.女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅く、体重あたり同じ量飲酒したとしても、女性は男性に比べて臓器障害を起こしやすいそうです。

上の3つに当てはまった方は控えめに、当てはまらなかった方は節度ある適度な飲酒を心掛けてお酒を楽しみましょう!🍻



参考:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html

http://www.arukenkyo.or.jp/health/proper/pro10/pro04.html


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