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ムーミンバレーパークへ行く前に〜ムーミンも絶叫も楽しむ方法〜

このGWにムーミンバレーパークへ行ってきました。お天気にも恵まれて十分に楽しめたのですが、少し知っておくだけで十二分になりそう、と思うことがあり。行ったからこそ分かる、行く前にやっておいたらベターなことです。次回への備忘も兼ねて。

ムーミンバレーパークとは

昨年の夏にトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園(↓写真)という、同じ飯能市にあるムーミン童話の世界観を楽しめる公園に行っていました。

こちらはこちらで自然豊かな中にムーミン屋敷や水浴び小屋っぽい建物、北欧風カフェもあって異国感あふれる公園なのですが、なにせ真夏に行ったので暑かった!  北欧ではない、と…。

それで良い季節に、新しくできたムーミンバレーパークへ行ってみることに。2019年3月16日に埼玉県飯能市にオープンした、テーマパークです。

宮沢湖畔の広大な敷地に、北欧をテーマにしたマーケットが並ぶフリーエリア「メッツァビレッジ」と、有料のテーマパークである「ムーミンバレーパーク」の2つがあります。あけぼの子どもの森公園に手を加えたのだとばかり思っててすみません、まったくの別物でした…。

「メッツァ」はフィンランド語で「森」という意味だそうです。北欧ブームで女子は大好きだし洗練されてて素敵な国ですよね。ここは標識までもがフィンランド語なので、ムーミンきっかけで旅行に来た気分に浸っちゃえますので、行くだけでも満足できます。そしてより楽しむために!

①最低限の事務的情報をおさえ、予約する

まずムーミン好きもそうでない人も、現実的にかかる費用を念頭に計画すべしです。(ちょっと現実的なので飛ばしてもらってもOK!)

・ムーミンバレーパーク入園チケット ※いずれも3歳以下無料
 おとな(中学生以上) 1,500円/こども(4歳以上小学生以下) 1,000円
・海のオーケストラ号 1,000円
・リトルミイのプレイスポット 700円
・飛行おにのジップラインアドベンチャー  1,500円 ※年齢制限あり
・ムーミン屋敷ツアー 1,000円

その他に車の場合は駐車料金が土日祝2,500円、平日1,500円。電車の場合は交通費として西武池袋線飯能駅かJR八高線東飯能駅までの電車賃と、バスが片道200円です。車では圏央道・狭山日高ICまでの高速料金等加味しておく必要があります。
またパーク内のレストラン、そこそこお高めですし、充実したグッズやお土産も欲しくなるので、そのあたりの予算をみると、あれれ? 某Dランドに行くのと変わりないレジャー代になってきます。

行く日が決まったら、目的を定め、事務的にやっておくべきことをおさせておきましょう。休日や繁忙期の前提です。平日だと少しハードル下がりますかね。

・公式サイトでオンラインチケットを予約購入しておく。→当日券もありますが、別列で並び、待たされます。オンラインチケット優先(それでも入場まで40分程かかった)、QRコードをスマホ提示なので入場が楽です。

・車なら駐車場予約も必須。→GWは駐車場が満車の日もありました。事前に確保できれば安心です。いざとなったら近隣有料駐車場あり。

・オンラインチケットのQRコードを写メ(or印刷)しておく。→入場や各アトラクション、駐車場もすべてチケット掲示です。ログインが必要となるので、特に駐車場が焦りました。すぐ出せるようにしておきましょう。

・15時以降のアトラクションを定めて事前予約。
→アトラクションの予約は基本、当日入場してから可能になります。
が! 人気アトラクションは入場順にあっという間にいっぱいになってしまうので(ファストパスと一緒ですね)、4月26日から救済措置として15時以降のアトラクションは事前予約が可能になっていたんです。予約=決済にはなるのでスケジュールを練る必要が出てくる訳ですね。私、これを怠ったので、ムーミン屋敷ツアーに入れませんでした…。当日購入列へ急いだら目前で完売になってしまいました。が、入場さえすればオンラインでも買えるので走る必要はないのです。数が少ないから殺到する訳ですが。
肌感と収容人数的な人気順としては、「ムーミン屋敷>飛行おに>海のオーケストラ号>リトルミイ」という感じでしょうか。
飛行おにのジップスライダーはその場で時間指定のチケットを選んで購入できましたが、その後早めに完売になっていました。あとは海のオーケストラ号をオンライン予約して、予約合戦からは離脱することにしましたよ。

そして、当日の現実的な動き方について。
園内は「はじまりの入江エリア」「ムーミン谷エリア」「コケムス」「おさびし山エリア」の4つのエリアから成っていて、広い! たくさん歩けるようにしておくこと、広さ故の攻略作戦を立てておきましょう。

・ベビーカーはかなりの覚悟で! おさびし山へ向かうべし。
→坂がきついので、ベビーカー注意です。子どもが歩けるようになったら行くのがよさそう。広いので歩く!を念頭に。

・おさびし山、フォトスポットは早めに攻略すべし。
→結果オーライだったのですが、ムーミン屋敷に敗れておさびし山へ早い時間に登ったところ、坂道の先にある遊具エリア「ヘムレンさんの遊園地」が空いていました。午後にはすごい人で遊ぶのも大変に。少し離れたスナフキンのテントや灯台などで写真を撮りたかったら、同じく早めがいいかな、と思います。人がいない方、いない方へ。

・レストランは事前予約登録システムを利用すべし。
→まず待ち時間が何分かを見た上で、逆算して整理券をとっておけば、並び続ける必要はありません。スマホで状況確認でき、呼び出しがあります。並んでいるのは整理券発券列ですので、進みが早いです。

・「コケムス」内の展示をしっかり観るべし。
→「コケムス」はフィンランド語で「体験」のこと。体感展示、常設展、企画展があり、その充実っぷりに驚きました。入場料はこのためと思ってOKです。高さ8mの巨大ジオラマは精緻で見てて飽きないし、インタラクティブな展示もあって子どもも楽しめる作り、全体を通して世界観を知ることができます。企画展「トーベ・ヤンソンとムーミン展」で原作者を手厚く讃えているのも素晴らしかったです。ここも午前中はまだ空いていたので、時間をかけてたっぷり楽しみたいエリアです。

その他、動くムーミンキャラクターたちが見られるショー「エンマの劇場」、一緒に記念写真が撮れる写真スタジオは未見ですが、小さい子どもやキャラクターファンには貴重な場所なので、計画に入れてもよいのではないでしょうか。

ただ湖畔で、小川が流れ、美しい花が咲くパーク全体の雰囲気、入れなくてもムーミン屋敷が視界にある景色は素晴らしく、本当はただのんびりする贅沢も味わいたいところ。GWはなかなかそうもいきませんでしたが、季節ごとに違う顔を見せてくれそうです。

②絶叫アトラクションに乗る準備をしておく

ムーミンパークなのに絶叫アトラクションのことですみません。

おさびし山エリアにある「飛行おにのジップラインアドベンチャー」は、「湖の上を往復約400m滑走するスリル満点のアクティビティ」。このパークを満喫できる隠れ? 一押しアトラクションなのです。湖の上を飛ぶ感覚は爽快! 今回は娘が怖がって私だけでしたが、小学3年生以上、身長120cm以上190cm未満、体重30kg以上100kg未満ならば是非、体験してみましょう。

準備としては、
・子どもに恐怖心を与えない。
→絶叫系というのはネタなので、煽らずに、ただ楽しいことを伝えて一緒に楽しみましょう。(無理強いは禁物、性格をみてね)
・その前に飲酒しない。(一応乗れない決まり)
・脱げない靴、落とさない仕様で。(落としたら自己責任)
・同意書を書かされる覚悟で。(子どもも書かされます)
・ミッションに囚われすぎない。
→パークのアトラクションなのでミッションが与えられますが、景色とスリルを楽しむのが一番な気がしました。特に子どもってミッションに弱い気が……ネタバレしないようここまでにしておきます。

あとから『月刊モエ』の「ムーミンバレーパークガイド特集」を見たのですが、「ムーミンファンに行ってほしい10の場所」から漏れている……。ムーミンキャラクターファンにはちょっと違う? のかもしれませんが、別の意味でどうか楽しんでください。

③ムーミンに触れておく

これ一番の反省で。直近でムーミンになるべく触れてから行くということ。

娘はムーミンをあまり知らず、本を少し読んで、その挿絵程度しか知らないんですよね。ムーミントロールだというと、「アナ雪」のゴツゴツしたトロールが浮かぶような感じ。私たちは岸田今日子さん版ムーミンアニメの再放送を何度か見てる世代、それでもなんとなくの設定しか覚えてなかったり。もちろん世界観は楽しめるし、なんといっても展示が素晴らしかった! のでこれで興味を持って戻ってこれたのは大収穫です。

そして帰ってから、『劇場版 ムーミン谷の彗星』のDVDが家にあったのを思い出し、見ました。これが! 本当に素晴らしい作品でした。

日本語吹き替え版とあるけど、日本で作られたのでオリジナル音声です。ムーミンは高山みなみさん、スナフキンは子安武人さんという1992年公開と考えると、なかなかのキャスティングですし、ハマっています。見どころ突っ込みどころ満載で笑って楽しめると思います。娘ともう一度見なくちゃ。

最新のNHK BS4K版アニメはフルCGで美しく、スナフキンが高橋一生さんというのが話題です。4Kテレビないから見られないのだけれど…。

比較的見やすいのがトーベ・ヤンソン100周年記念で作られた『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』(2014年公開)。

フィンランド本国製作だけに、意外とシュール!? 

『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション』(2015年公開)はポーランドで78〜82年に製作されたパペットアニメの焼き直しなのだとか。

スナフキンがおっさん……否、主題歌がビョークだったりするのも、インターナショナルに愛されている証で、同じお話でも解釈の違いが面白そうです。

個人的には、日本人には馴染みの深いテレビシリーズのセルアニメ版がもっと見たいものですが、現在配信等ではなかなか見られないようです。

いずれにしても、子どもと一緒に見られるアニメーションや、青い鳥文庫版や愛蔵本などで、ムーミンの世界観を知ることができます。「飛行おに」が出てくるエピソードや、各キャラクターの素性や性格、原作者の思いなんかにも思いを馳せて次回までにイメージを膨らませておきたいです。

六本木ヒルズで6月19日まで、ムーミン展がやっているのもよさそう。

事前予習にはぴったり! この後全国を巡回するようですよ。

そんなこんなでムーミンバレーパークを思い返してみました。
『劇場版 ムーミン谷の彗星』を見て熱くなってしまったのです。この作品については、とにかく気付きが満載なので、別途note書きたいと思います。本も買ってみたりしたので、娘と楽しんで再びムーミンバレーパークに行けますように!

だいぶ偏りがあるかもしれませんが、今後のレジャーの参考になりましたら幸いです。


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