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働くひとの健康に関わって13年

働くひとの健康に関わって13年

今回のnoteは、なんとなくふと思ったこと、この13年を振り返ってみて気づいたことをダラっと書きますね。山田のことを知っている人も、知らない人もこんなこと考えていた13年なんだと思ってください。

最初に
皆さんの経験で、これまで10年以上同じことをやり続けた人っていますか?それは仕事でも習い事でも何でも良いのです。10年以上やり続ける間には、様々なことが起こっていたはずで、辞めずにやり続けられて

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「Mental wellbeing at work」 の面白さを知ってほしい

「Mental wellbeing at work」 の面白さを知ってほしい

はじめに
イギリスにおける職場のメンタルヘルス対策は、幅広いエビデンスを重視した形でガイドライン化しているので、非常に参考になります。ただ英語なので、産業保健職にとってとっつきにくいかもしれませんので、全体を要約して重要なポイントを日本語で紹介します。

GLの概要と背景
NICE(National Institute for Health and Care Excellence)の「Mental

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株式会社iCAREの山田からの2023年締めくくりの言葉

株式会社iCAREの山田からの2023年締めくくりの言葉

皆様、こんにちは。iCAREの山田です。2023年も終わりに近づき、一年があっという間に過ぎたことに驚いています。この機会に、2023年のiCAREの歩みを振り返り、今年最後のメッセージをお届けしたいと思います。

今年のiCAREは、大きな変革の年でした。多くの難題を乗り越え、ここまで来ました。特に重要だった3つの点を紹介します。

パーパス至上主義への転換

ビジネスモデルと組織体制の変革

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Babylon Healthとデジタルヘルスケア〜 Ⅳ. AI問診技術の現状とBabylon Healthの今

Babylon Healthとデジタルヘルスケア〜 Ⅳ. AI問診技術の現状とBabylon Healthの今

iCAREの山田です。今回がBabylon Healthについての最後になります。「Ⅲ. 急激な事業成長を遂げるアメリカ市場での展開(VBC)【前回】」についてはじまりを話ししました。

今回は
Ⅳ. AI問診技術の現状とBabylon Healthの今

について話をしていきます。

1.AI技術の時代の流れヘルスケアにおけるAI関心への高まり

皆様もご存知のようにヘルスケア、医療業界において

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Babylon Healthとデジタルヘルスケア〜 Ⅲ. 急激な事業成長を遂げる米国市場での展開(VBC)

Babylon Healthとデジタルヘルスケア〜 Ⅲ. 急激な事業成長を遂げる米国市場での展開(VBC)

iCAREの山田です。前回は、Babylon Healthの「Ⅱ. アフリカを中心に発展途上国へ事業を展開【前回】」についてはじまりを話ししました。医療体制が整っていない発展途上国において、医療システムの1つにテクノロジーを活用して効率よくリソースを活用して、医療の質を高めることを短期的に実現する話をしました。

今回は
Ⅲ. 急激な事業成長を遂げる米国市場での展開(VBC)

について話をしてい

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Babylon Healthとデジタルヘルスケア〜 Ⅱ. アフリカを中心に発展途上国へ事業を展開

Babylon Healthとデジタルヘルスケア〜 Ⅱ. アフリカを中心に発展途上国へ事業を展開

iCAREの山田です。前回は、Babylon Healthの「Ⅰ. イギリスNHSとともに事業のゼロイチを作り、基盤を構築【前回】」についてはじまりを話ししました。当時のイギリスの時代背景や制度上のニーズ、NHSとともに歩んでしっかりと基盤をつくりました。

今回は
Ⅱ. アフリカを中心に発展途上国へ事業を展開【今回】

について話をしていきます。

残り2つで完結です。
Ⅲ. 急激な事業成長を遂

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Babylon Healthとデジタルヘルスケア〜 Ⅰ. イギリスNHSとともに事業のゼロイチを作り、基盤を構築

Babylon Healthとデジタルヘルスケア〜 Ⅰ. イギリスNHSとともに事業のゼロイチを作り、基盤を構築

iCAREの山田です。今回は、衝撃的なニュースがだいぶ遅いですが、、、入ってきたので一度、本腰でオンライン診療について調べて、山田なりの結論を出したいと思い「Babylon Health」をまとめます。

まず私の自己紹介としてiCAREの代表をしており、「働くひとの健康を世界中に創る」をパーパスに掲げ、10年以上この業界で挑戦をしてきました。本人の自己努力だけを追求する健康のあり方ではなく、働く

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重要だが緊急ではない課題の取り組み方

重要だが緊急ではない課題の取り組み方

iCAREの山田です。今日は、CEOの役割やCEO室というチームを引っ張っている立場として、よく直面する課題について話します。CEOの役割は、様々なステージや規模で大きく変わりますが、社員数100-150名くらいだとより中長期的な目線であったり、重要だが緊急ではない課題に取り組む必要が出てきます。

みなさんも会議で発表する側としてよく経験されると思うのですが、前話ししたのになんで覚えていないのだ

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産業医が過剰になる世界

産業医が過剰になる世界

iCAREの山田です。

第96回日本産業衛生学会「シンポジウム12:産業医の需要共有実態と偏りについて(座長:宮本俊明)」と題して、

産業医科大学から一瀬先生が「産業医需要供給実態調査から見えてきた諸課題」、日本医師会から神村先生が「認定産業医制度の現状と活動支援に向けた取組み」、堀江先生が「産業医に求められる技能と倫理」、守田先生が「地方製造業における産業医採用の苦労と工夫」、福島県立医科大

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iCAREの部長向け輪読会:視野を広げ、相互理解を深めるプロジェクト

iCAREの部長向け輪読会:視野を広げ、相互理解を深めるプロジェクト

iCAREの人事施策で今回、CEO山田・COO石野が主導してやったプロジェクトを今回は紹介させてください。

2021年12月20日から2023年5月15日までの約1年半の間、私たちiCAREでは特異かつ革新的なプロジェクトを推進してきました。

「部長向け輪読会」
その名の通り、これは部長以上のスタッフたちが集まり、各自の視野を広げ、相互理解を深める目的を持った取り組みです。約10名前後の部長た

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英ローベンス報告から日本の産業保健の未来を読み解く

英ローベンス報告から日本の産業保健の未来を読み解く

iCAREの山田です。重要だがボリュームが多くてなかなか読み込めていなかった産業保健の大作と言えるローベンス報告を斜め読みして報告の整理と感想、日本の未来について私見を述べます。

その前にiCAREの紹介も致します。
iCAREは「働くひとの健康を世界中に創る」パーパスを掲げ、10年以上この領域で挑戦してきました。働くひとの健康を創るためには、セルフケアを促進する以上に、もっと健康になれる環境や

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プロの仕事のあり方

プロの仕事のあり方

iCAREの山田です。
今日は「ことばの日」です。
他のひとにとっては、それほど重要じゃないって思ったひと言が、実は受け取った側にとってはとても嬉しかったり、逆に悲しかったりすることっていっぱいありますよね。

私がiCAREを起業した当時、大学院の先輩に相談したことがありました。彼は、働くひとの健康領域で挑戦することに対して、「絶対に成功しないからやめたほうがいいよ」と。おそらく、彼は「山田が成

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循環器部長が残した、忘れられない言葉

循環器部長が残した、忘れられない言葉

こんにちは、iCAREの山田です。今回はいつもと違って、当社の産業保健師である立山が運営する「ことばの日」企画に参加して、私が忘れられない言葉を紹介したいと思います。

金沢大学医学部時代から、数々の優れた臨床医と共に過ごす中で、この人の言葉と風景は頭に残っているという名シーンがいくつかあります。その中のひとつを今回ご紹介します。

私は研修医時代、全国的に有名な沖縄県立中部病院でトレーニングを受

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働くひとの健康ではこの10年何が起こるか

働くひとの健康ではこの10年何が起こるか

iCAREの山田です。働くひとの健康の業界もこの30年で大きく構造が変わります。私はすでに引退していると思いますが、今20代の方々はまさにその大きな課題と向き合っているでしょう。何が変わるのか一緒にみていきましょう。

2050年の人口構造と企業数
この経済産業省の資料が秀逸なのでその資料から見てみましょう。

まず2050年までの人口推移予想です。
この表を見てわかると思いますが、この30年で労

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