猫だったら毛が逆立っていたと思う
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猫だったら毛が逆立っていたと思う

相馬 光

 このところベランダでカナブンが転がっていることが多い。
 夏の終わりだ。
 ひっくり返ったカナブンの手を見て生死を確認する。
 前にセミは手を広げていたら生きている、拝むように手を閉じていたら死んでいるというのを見たことがある。
 セミの文法がカナブンに通じるのかわからないが、とりあえずカナブンの手を見ている。
 広げている時に人差し指を差し出すとガッシと掴む。
 飛びやすそうな場所に運ぼうとするのだが、なぜか私の体の方を目がけてずいずいのぼってくる。
 いや違う、違うだろ。こっちに来るんじゃないとぶつぶつつぶやきながら室外機などに乗せる。
 室外機に乗ったカナブンは「ふう」とため息でもつくかのようにしばらく動かずにじっとしている。
 いつまでいる気なんだと思いつつも放っておいて仕事に取り掛かって、しばらくして「そういやあいつまだいるかな」と思うと大体いない。挨拶くらいしてってくれてもいいのに。

👈

 生まれて初めて髪を染めた。勢いでなんとなくやってやった。
 あ、でもそんないきなり金髪なんかにしたりしてはいない。多少、多少染めた。
 私にとっての金はそれはもうキンキラキンの金なので、ね。だからね、本当今回は多少なのだ(誰に言ってんだ)。
 染めてからというもの、油断すると自分の髪にびっくりする。
 夜中に起きて御不浄に行く時にギャッってなるし、朝起きて顔洗って鏡見てギャッってなるし、電車に乗ってて、地上から地下に入った時に窓に映る自分を見てギャッってなるし、うんうん唸りながらパソコンに文字を打ち込んでいる時にはらりと落ちた毛を見てギャッとなっている。
 完全に自業自得なのは百も承知なのだが、勘弁してくれないか。
 ただ、会う人たちがびっくりしつつも褒めてくださるのでうれしい。
 私の顔にはこの髪色が合っていると何人かに言われた。
 この髪色は顔に合う色なのか。私は私の顔のことをわかっていない。
 変な顔だな、とはよく思っているが、どんな色やどんなものが合うのかが全然わからない。
 毎日見ているからかもはや変な顔って印象が染み付いてしまってそれ以外の感想が出てこないのだ。
 そういえばギャッっで思い出したが、昨日LINEでやりとりしていたら結びの挨拶でめちゃくちゃ巨大なLINEスタンプが送られてきてちょっとぎギャッっとなった。猫だったら毛が逆立っていたと思う。

🙀

 平野鈴氏と作っているドラマの収録が進んでいる。
 早く聞いてもらいたい。お知らせしたいこと、書きたいことはたくさんある。
 だけどどれも言い過ぎなものになったり、野暮なものになったりする気がして、打ち込んでは消し打ち込んでは消しを繰り返している。
 だけど、これはいいだろうと思ったのが、ロゴデザインだ。
 平野鈴氏がある方へお願いしてくださったのだ。
 これがまたとんでもないことになっている。
 早く見てもらいたいし聞いてもらいたい。
 結局ふわっとしたことしか書けていないがまぁいいか。
 なるべくここでも進捗を小出しにしていけたらいいな。

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相馬 光

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ニャーン(訳:ありがとう)
相馬 光
文芸やってます。