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振り返りから得られるもの

年齢を重ねると、自分の扱い方が少しだけわかってくる。自分にはこういう習性があるから、こうした方がうまくいく。そういう風にコントロールできるようになってくる。

学生時代から、熱しやすく冷めやすいタイプだった。「今日から毎日これをやろう!」と意気込むも、三日坊主になる。「なんて継続性がないんだ」と自己嫌悪に陥る。そんなパターンを何度も経験した。

今は続けることの難しさを自覚している。先週から「毎朝noteを書いてみよう」と思ってたまたま6日間続いているけど、毎回、今日が最後かもしれないし、それでもいいかと思いながら書いている。途切れてもいい。休んでもいい。義務感とは真逆の考え方(自由や解放感)が、実は継続のコツだということを知っている。自発性のないことはやらない。

でもやっぱり、できるだけ毎日書くことを続けたい。書くことで、流れをつくれている感があるから。

今日このnoteを書き終えたら、脳は自動的に、「明日は何を書こうかな」という意識に切り替わる。無意識下でアンテナを張り始める。夜、寝る前には意識的にも考える。「明日は何を書こうかな」が「今日は何があったかな」という一日の振り返りにつながる。寝ている間にアップデートされているのか、昨晩と今朝で、考えが変わっていることもしばしばある。常に、新鮮な方を選ぶ。この繰り返しが、良い循環を生み出している。

一日の振り返りについて、もう少し考えてみたい。振り返りとは、「意味づけ」である。今日のこの出来事は、ぼくにどんな影響を与えただろうか、と考えてみる。

・新聞記事を読んだ
・帰り道に本を買った
・友人とLINEした

ひとつひとつの出来事はそんな「点」に過ぎないかもしれないが、時間が経ってもう少し長い時間軸で振り返ると、「新聞でこんな記事を見つけて、これに興味を持った。それで、書店で関連本を買った。そしたらこんな発見があった。◯◯に伝えたら、彼はこんなことを言った」と、「線」になっている。

振り返ることで、日常的な作業や行為に意味づけができ、より深い学びや気づきにつながる。俯瞰することでストーリーが見えてくる。何気ない日常をストーリーに変えられるか。これはライターにとって大切なスキルのひとつだと思う。

生きるのに慣れているから、意識しないと、余計に自分の行為についてきちんと考えなくなる。「なぜそうするのか?」と問われても、「昨日までそうしていたから」としか答えられない思考停止状態に陥る。

そうしてぼくは、いつも同じカフェにいることにようやく気づく。「なんでこのカフェに来たの?」「なんでって。いつもここじゃん」雑に生きていた感じがする。別にいいんだけど、たまには違うカフェにも行けば? と考えるようになる。ちゃんと振り返りをすることで、もう少し丁寧に生きようとする。過ぎ去っていく日々の中でも、小さな成長や小さな変化はたくさん起きているが、それと同じくらい、自分の思考停止が起きていることに気づかされる。振り返ることで、変化に気づき、また自らも変化を求めるようになる。

これまでは、

何かが起きたら書く。
何か伝えたいことができたら書く。

だった。今は逆転現象を引き起こしている。

書くと決めているから、何かが起こる。
書くと決めているから、伝えたいことが生まれる。

発信から流れをつくる。

最後までお読みいただきありがとうございました!