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キャリアにおける課題の解決は、自己流ではなく「巨人の肩に乗る」

このnoteの概要

こんにちは、村井庸介です。

就職・転職における内定取り消し、自宅待機が増え今後のキャリアについて悩む方の話を聞く中、僕が世の中に貢献出来ることは何かと考え、働き方・キャリアについて、出版した2冊の著書をもとに、このnoteを始めました。

いまは、転職などを考え始めている方向けに、
「ずらし転職」(ワニブックス)
から、実践できる内容をピックアップし、お届けしてまいります。

キャリアにおける、ゴール設定の重要性と、どの程度の期間のゴールを定めるかについて、触れていきました。

ゴールを設定すると、おのずと色々と課題が見えていきます。

では、その課題に対して、どのように向き合っていくのが良いのか、今回は僕なりの考えをお伝えしています。

「課題が課題でなくなる」方法はないか

ゴールを設定すれば、課題が見えてきます。そうすると、次に必要なのは「解決策」です。

ここでは、ゴール以上に大事な「解決策」について話をしていきます。まず、課題が見つかれば解決策は自動的に見つかるかといえば、そう単純な話ではありません。

課題に対して正面突破ができるのであれば、それでもよいのですが、脇道を使うことで、正面突破よりも簡単に解決につながることもあります。

そのうち、コンサルティング会社でも良く議論され、いま現在も私がよく使うのが、「その課題が、課題ではなくなる方法はないか」という視点です。

そのほうが、結果的におもしろい解決策を生みやすいのです。見方を変えると、そもそも解決する必要がないものだった、というケースもあります。

どういう状況か、キャリアをつくるうえでの例を挙げて説明してみましょう。たとえば、就きたいポジションがあったとして、自分からそこをつかみに行くとなると、先輩たちと肩を並べて戦わなければいけなくなります。

ですが、わざわざ同じ土俵に立たなくても、先に先輩をさらに上のポジションに出世させてしまえば、そのポジションがぽっかり空きます。つまり、上司を徹底的にサポートしていけば、成績を上げつつ、後継者指名をもらえる可能性が上がるという具合です。

そういう戦い方をすると、本当はもっと大変だった道も、簡単な道のりでたどり着くことができます。

先人たちはどのような手法で解決してきたのか

こうした見方を変えた解決策を考えだすのは、一見難しそうに思えます。コツとしては、社内や社外で、最速で出世をした先人たちに「こういう状況では何をやってきたのか」ということを聞くのが一番手っ取り早いでしょう

先人たちの知恵を活用し、それを素直に活用することを「巨人の肩に乗る」といい、有効な手です。逆に無理やりひねり出した自分勝手な応用をやめることが大事だったりします。

よく「自己流」は「事故流」だといわれます。

私も、野村総研時代に先輩から教わった提案の方法などは、変に型を崩すことなく、いまでもそのまま行っています。先輩が積み重ねてきた知恵は、しっかり活用していきましょう。

何度か成功を重ねるうえで改善点が見えてきたのであれば、自分のアイデアを反映していくのもよいでしょう。そうした段取りをとらずに、自分の考えだけで仕事を進めていくのは、特にまったくの自己流だけで進めるのはリスクが高いといえます。

自分にあった解決策を選べているか

「特性」のところでもお話ししましたが、外向的で人気になる人もいれば、冷静沈着で信頼されやすい人もいて、それぞれの個性は千差万別なのです。
ゆえに解決策選びは、自身の価値観や特性と照らし合わせることが非常に大事です。

たとえば、温和で大人しい人が、外向的な人が行うようにお客さまと頻繁に食事などを行って課題を解決しようとしても、うまくいきません。

価値観や生き方が違うのに、実績があるというだけで真似をしてやってみろといっても結果は出せません。

解決策を考えるなかで自分らしさが出てくるかというのは、きちんとチェックしておきましょう。

ここで気をつけてほしいのは、「巨人の肩に乗る」という先ほどの言葉の通り、解決策を自己流で変えるのではなく、自分らしさと似た先輩や上司を見つけ、彼等ならどのように問題を解決するのかを把握することです。

マニュアルがないうちは、「この人がつくる中華料理は、個性的でおいしい」と捉えられるのですが、先人たちが試行錯誤したうえでマニュアルがつくりこまれていった後だと「この人のつくる中華料理はマニュアルと違うのでよくない」と評価されてしまいます。

「マニュアル通りにできる人」と「できない人」で格差が生じるのです。
では、マニュアルどおりにできない人がいけないかというと、他社に行けば活躍することも多々あります。

経営コンサルティングの世界でも、コンサルタントとして突き抜けられなかった人でも、起業して成功を収められている人もいます。

自分らしさがどこにあるのかということを適切に見極めることが大事です。

出展:ずらし転職(ワニブックス)

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