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世代によって違う価値観

YouTube講演家・鴨頭嘉人さんのお話の中で、一番好きなテーマがあります。「世代によって、価値観の基準が違う」というお話です。

今の70代以上の人たちが一番大切にしているのは『食べ物』です。戦争を経験して、食べ物がない苦しさ、食べられる幸福を実体験として痛感しているからです。
40〜60代の人たちが大切にしているのは『お金』です。高度経済成長とバブル崩壊を経験し、資本主義が浸透していく時代を生きてきたからです。
そして、20〜30代の人たちが大切にしているものはというと、『存在』です。食べ物にもお金にも大して困らなくなった時代に入り、自分という存在が他者に認められることに価値を見出す人が増えているようです。

就活生の時代に「君はゆとり世代通り越して、さとり世代だね」なんて面接で笑われるほど収入や出世に欲がなかった私は、自分は民間企業とか向いてないのかなぁと悩んだ時期もありました。でもこの話を聞いたときに「そういうことだったのかぁ!」と救われた気持ちになったのを覚えています。


今の学生たちが持つ価値観とは?

私は普段、学習塾のスタッフをしています。個別指導なので、指導はアルバイトの大学生が担当します。毎日子どもたちの勉強の様子をみながら、大学生たちともいろんな話をします。

その中で気付いたのですが、やはり「お金のために働いている」という学生はほとんどおらず、それぞれ学業や部活・サークルを優先しながら、時々バイトで稼いだお金で旅行したり遊びに行ったりして楽しく過ごしたい、という考えが大半でした。

鴨頭さんも、先ほどの話に続けてこんなことを言っています。

これから10代の子達が持つ価値観のキーワードとして私が予想するのは
『自己実現』です。

自分の人生をいかに楽しく過ごすか。そんな価値観がこれからのテーマになるのかも知れませんね。それが良いか・悪いかではなく、そういう若者が増えてきていることを受け止めることから、新しい時代を生き抜くアイデアが生まれるのかもなぁと思うのでした。

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