vol.37

人に選んでもらうためには何が必要なのだろうか。

代理店、という看板を掲げている私たちは、何かを代理することにその存在価値がある。

だいり
【代理】
《名・ス他》他人に代わって事(特に職務)を処理すること。また、その人。
 「―をつとめる」

この「処理」という言葉を、どう捉えているかが、選ばれるか選ばれないかのカギの一つにはなるだろう。
担当者は職務において目標が課せられていて、その目標達成が職務なのだから、達成することを代理しなければいけないはず。
達成に向けた道筋がフェーズ分けされ、タスク化されていく中で、職務がタスク処理になってしまうことはよくあることだ。
代理店の私たちまで、これに飲まれてしまってはいないだろうか。
いや、間違いなく飲まれている。少なくとも、自分が見える範囲では。

第三者であるメリットのひとつは俯瞰した視点を持てることのはずだ。
代理店の人間は、担当者ではない=担当者に課せられた目標の責務を負っているわけではない。つまり、第三者であり俯瞰できる人間であるはずなのだ。これができないようでは、代理しているメリットを自ら手放していることと同義だ。

自戒の念を込めて。
フロアの最終退出者になった深夜残業野郎のカッコつけ、悪あがきにならないように。

P.S.
フロアの最終退出者のことをラストサムライと呼ぶこととしたい。
帰りたい。

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