vol.30

先日、チームメンバー発案で「テラスハウス鑑賞会」を開催した。私は食わず嫌いで見たことがなかったが、メンバーに促されて参加した。

私のテラスハウスへの感想はさておき、意地悪な言い方をすれば「テラスハウス好きが適当な理由を挙げて会社で見る時間を作りたかった」と受け取れなくもないが、この取組を私は二つ返事で承認した。

理由は2つ。1つ目はちゃんと承認を取りに来たので、承認を取れなければ実施できない、という理解と気概が感じ取れたから。2つ目は、やってもいないものを頭ごなしにNoとしたくなかったから。

また、承認をする上でいくつか条件をつけた。「業務外の取り組みとすること」と「まだ仕事をしている人間への配慮をすること」。

その条件をつける際に注意しようと感じたことが、「まだ仕事をしている人間への配慮をすること」を注文する際に、鑑賞会メンバーへの理解を示すべきだな、ということである。
具体的には、鑑賞会は参加者であーでもないこーでもないと話しながらやってこそのモノだと思っている。それができない状態になっては鑑賞会自体が尻すぼみで終わってしまうと思うので、それは私も本意ではない。それならば、業務フロアから離れた場所を用意したほうがいいのではないか?、というアプローチから入った。
その結果、発案者から、そういった配慮が必要なことは理解したので、まずは業務フロアで始めさせてもらいつつ、現場から注文がついたら即移動します。という言質を得られた。

この、発案者から条件を逆提示させたことが私の中でもっとも成功したと感じた瞬間であった。私からの指示ではなく自分たちの意思で自らに条件を課したこと、こういう意思の流れがあるチームはいいチームだと思っているので、とても嬉しかった。

嬉しかったな、というお話。

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