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ポストコロナの働き方フォワード

緊急事態宣言が解除された翌日、久しぶりにオフィスに出社してみました。(と言っても、当社のオフィスには押印などどうしても出社しないといけないメンバー数人しかいなかったのですが)

オフィスのある田町駅に近づくにつれ、増える人。先週まで閑散としていたのが幻だったのかと思うぐらい、街は通勤する人であふれ返っていました。横断歩道で立ち止まれば、たちまち人に囲まれてしまう。ほとんどの人がマスクを着けているものの、ソーシャルディスタンスなんて保てたもんじゃありません。

あれ、コロナ前に戻ってる…?


働き方はもとに戻るのか

自粛宣言から数ヶ月間で、世の中の働き方は急激に変化しました。初めて在宅勤務を経験した人も多かったのではないでしょうか。移動がなくなり、会議はオンラインになりました。生産性が上がった人もいれば、オフィスの方が快適だと発見した人も、人それぞれかと思います。いずれにせよ、企業も個人も強制的に「新しい働き方」に直面せざるをえなかった数ヶ月間でした。

そして、緊急事態宣言が解かれた現在、まだ予断を許さない状況ではありますが、街中の飲食店や公園などには、少しずつ人が戻りつつあります。

オフィスはどうでしょうか。このまま何もなかったかのように、また毎日の通勤が始まるのでしょうか。


ビフォアコロナには戻さない

僕が決意したのは、「ビフォアコロナの状態には戻さない」ということです。以前はどちらかと言えば,一カ所に集まることや対面でのコミュニケーションを重視していたのですが、今回在宅勤務の良い側面も実感しました。メンバーからも、「通勤がなくなって疲れにくくなった」「時間を有効に使えて生産性があがった」「家族と過ごす時間が増えた」「オンラインでもスムーズに意思疎通できる」などといった声があがっています。

希薄になりがちな社内コミュニケーションは、人事やインナーコミュニケーションチームが工夫を凝らし、さまざまな施策を展開してくれています。

mf_集合写真

(オンライン新卒入社式の様子)

僕も家での業務にすっかり慣れてしまい、むしろ「オフィス行くの面倒だな」と思うことさえあります。一方で、家よりもオフィスの方が集中できる人もいるかと思います。また、アイデアが生まれるような雑談がなくなったり、偶然のコミュニケーションがなくなったりして、さみしい気持ちもあります。

そこで、マネーフォワードでは6月2週目以降、以下のように、在宅かオフィス勤務を選択できるような働き方にシフトしていくことに決めました。とりあえず1ヶ月やってみて、うまくいったこと、うまくいかなかったことを踏まえ、また変更していきたいと思います。

・感染拡大を抑えるために、拠点ごとの出社率を50%程度におさえる
アウトプット最大化を目指しチームごとに様々な働き方にチャレンジする
・具体的には、週0〜5日の出社を認める。(目安は、週2〜3日程度)

過去と同じやり方に戻すのは、簡単です。でも、在宅勤務をやってみて分かった良い側面を活かさない手はありません。ベンチャーらしく失敗を恐れず、自分達にとっての最適解を求めて進化していく会社でありたいと思います。

個人にとってベストな選択が、ユーザーさんにとって最適と言えるのか、チームにとって最適と言えるのか、会社全体にとって最適と言えるのか。何を優先させて、どうやって決めるのか。変数が多すぎて、プロダクトを1つつくるよりも判断が難しいのですが、試行錯誤していきます。

「なぜここで働くのか」が、ますます問われる時代へ

働き方が自由になると、個々人の自律がますます大切になってきます。他のメンバーの目がない分、サボってしまう人もいるかも知れません。評価はこれまでよりも、アウトプット重視になるでしょう。

僕自身、夏休みの宿題は最終日にならないとできないタイプなので、「みんな家でちゃんと仕事できるのかな。サボっちゃう人もいるんじゃないか」と心配したりしていました。でも、実際にやってみると、有志のプロジェクトがあちこちで生まれ、ものすごいスピードで実行されていく様子を見て、驚きとともに新しい発見がありました。

個人が自分と向き合う時間が増える中、「なぜここで働くのか」「何のために働いているのか」「仕事を通じて、何を実現したいのか、社会に何をもたらしたいのか」という内発的動機が、これからさらに問われる時代になるかと思います。

経営者として、改めて自分達が解決すべき課題や提供できる価値を追求しながら、マネーフォワードらしい働き方を模索していきたいと思います。



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