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愛は虚数、恋は√2。

高校の時、最初の保健の授業で「愛と恋の違いを考えてみよう」というコーナーがあり、そこで考えついたことを改めて文章化してみる。

現在、コロナ禍において外出自粛がスタンダードとなっている。大学1年生の私は新しく出会えた人たちとも高校までで仲良くしてくれた人達ともほぼ会えていない。

だからこそ、改めて恋と愛について考えたい。
この考えに意見・感想・異論・質問・付け足したい事柄・誤字脱字などあれば気軽にメッセージを送って頂けるととても嬉しい。

初めはタダのダジャレだった

愛と恋の違いを考察するにあたり、時折耳にする「愛は虚数だ」という考えを参考にした。

ざっくり説明すると、虚数とは実数ではない数のことである。しばしば虚数単位として、imaginary number の頭文字を取って i と表される。i は「二乗すると-1になる」とされる数である。
定義より、i² = -1 なので、i = √-1 とされている。

愛とiの響きが同じであることから、「愛は虚数」だと言われているのだ。

恋も同様に「数値化」してみようと思った。恋は「こい」と読み、相手に振り向いて欲しいという「乞い」の側面がある。

この「乞」の文字をよく見てほしい。

√2に見えては来ないだろうか。

数値化したら見えてきたこと(恋編)

恋=√2と考えたとき、恋のもつ性格が明らかとなった。まずは下の図を見てほしい。


恋単体では無理数である。しかし、あなたと相手、お互いに「恋」の感情をやり取りをするとどうなるか。√2×√2=2 となり、無理数が有理数となるのだ。

つまり、片思いでは「無理」な事も、互いに同じ「振り向いて欲しい」という恋の感情を相手に向けることで発展が期待できるというわけだ。

数値化したら見えてきたこと(愛編)

愛=i と定義した。恋と同様に考えてみよう。まずは下の図を見てほしい。

愛は単体では虚数。実在しないのである。しかし、このようにあなたと相手が互いに「愛」をやり取りすることで i × i = i²となり、虚数が実数となる。つまり、互いに愛を注ぎ合うことで愛は形を成すのである。

…しかし、ここで問題が生じる。もうお気づきの方もいるだろうが、互いに愛をやり取りするだけではその値は「−1」。負(ネガティブ)の値となってしまうのである。


相手に愛を注ぐ理由を考えてみよう。相手を大切にしたいという思いが大半であると思うが、「自分も愛されたい」という欲望もあるだろう。別にこの欲を捨てろとは言わないし、人間なら抱いて当然の考えでは無いだろうか。

しかしこの考えがエスカレートすると、「相手に愛されている」という充足感はいつしか「相手の愛が無いと辛い」という一種の禁断症状へと変化し、遂には「自分は愛されているのだろうか」という不安が常に自分の後ろを付きまとうこととなってしまう。

これが「共依存」である。

さて、それを防ぐためには。その対処法として、次の図を見てほしい。

先程の関係に欠けていたのは、「自分で自分を愛すること」であったのだ。
あなたは相手を愛し、かつ自分を自分で愛する。
すると相手はあなたを愛し、相手は相手自身を愛せるようになる。

愛=i であったので、ここでの関係は愛の矢印は4本掛け合わせてある。つまり i⁴。 その値は「1」だ。

実数となり、しかも正の値をとる。自分と相手を同時にきちんと愛し、相手も同様にすれば、愛はポジティブな性格を以て実体化するのである。

この愛の矢印は4本揃ってこそ、本領を発揮するのだ。だからどれか1本が欠けてしまうと負の感情を抱いたり虚数に戻ってしまったり、あるいは1本増えてしまっても(俗に言う浮気・不倫)バランスは崩れてしまう。

なお、ここで上げた関係は「均衡が保たれている状態」であり、この関係でなければならないなどといった強制力は全くもって無いので御安心を。

さて、疑問に思う人もいただろうが

恋の理想形の値は「2」、愛の理想形の値は「1」とはじき出された。果たして、この数値は一体何なのだろうか。

私の見解では、この数字は「視線の数」である。

恋している状態では、あなたとご相手はお互いに「見つめあっている」状態。つまり「あなたから相手」と「相手からあなた」の2本の視線がそこには存在している。

一方、愛している状態では「1本」。これはどういうことかというと、「2人で同じ方向を向いている状態」なのである。愛のある関係では、2人は同じ未来を見つめ、互いに励まし合いながら真っ直ぐに共に同じ道を歩んでいくのである。

終わりに

以上が、「愛は虚数、恋は√2」の考え方だ。

私は恋愛においては、恋の感情が発展して愛に昇華し、愛が深くなっていくというプロセスを辿ると考えているためこのような理論を組み立ててみた。

まさに、恋→愛 の順番である。

恋愛する人、しない人、様々いると思う。
ただ、恋愛に限らず何かしらの形で「人を愛する」ということはあなたにとっても相手にとっても非常に素晴らしい事だとも思う。

あなたにとって「愛」とは何であるのか、いま一度考えてみるのも良いかもしれない。愛の形は1つとは限らないからね。

読んでいただきありがとうございました。