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繊細だけど闘争心があり、学校に合わなかったKくんが、イキイキとした日々を過ごすようになるまで。 シン・スクールキッズ K君 小2~小4の出会いと成長

ボクが「ゲームで学び遊ぶシン・スクール」でフリースクールを始めるキッカケとなった1人の男の子、現在小4のKくんがいます。そんな彼との出会いとその後の変化・成長をお伝えします。 

Kくんと初めて会ったのは、まだシン・スクールが夕方のみの「塾のようなゲームで遊べる所」だった2021年の春頃、彼がまだ小2の時です。

最初にお母さんから「塾への体験」の問い合わせを頂いた内容がコチラ

「はじめまして。 現在我が家には、感覚過敏や発達障害(ADHD)のグレーゾーンで不登校の小2の息子がおります。 日頃の学習について昔から続けている進研ゼミをやっておりますが、最近彼の特性には少し合わないのではないかなと悩んでいたところ、こちらの塾を知りました。 感覚過敏(とくに聴覚)なところがある故に、集団で過ごすのが難しく、息子は不登校で自己肯定感が下がり自信をなくしており、また学校という居場所をなくして家でつまらない生活を日々送っております。少しでも自信を取り戻せる、家以外でも安心して過ごせる居場所を探しております。 シンスクールさんのFBを拝見させていただきました。発達障害などがある子どもでも一つの個性として受け入れる、と言う言葉と主体性による学びにとても共感し、息子に体験させてみたくご連絡させていただきました。」

これを見たボクは、「きっと繊細で過敏で、争いや戦いなどを好まない、平和的な小型の草食動物のような優しい子」が来るのでは無いかと思っていたのですが、実際に体験に来てくれたKくんはイメージと違いました。

確かにKくんは、音や刺激には敏感な子ではあったのですが、それが怖くてただ逃げだすというよりも、ちゃんと嫌なモノを嫌だと言えるパワーを持った子でした。

さらにK君には、今でこそシン・スクールに多い「負けたくない!勝ちたい!」という男子あるあるの闘争心が強くあり、時にそれはお母さんや学校の先生、施設などでは「怖い」「乱暴」「争いを起こす」という理由で、否定されたり、敬遠されてしまうほどでした。


ただゲームの中であれば、どれだけ暴れようと、どれだけぶっ壊してぶっ倒しても、あまり問題ありません。もちろん暴言や負けた時にモノにあたる程度はありますが、それでも彼の強くて激しい闘争心を発散する場所としてはゲームの世界が丁度居心地も良く、またその腕前が、否定されるどころか、みんなに認められる場所でもありました。


そんな強いパワー、闘争心、個性、そして賢さや主体性、さらにデジタルの親和性まで持っているのに、今の公立学校では「先生の言う事を聞けない。出したお題の勉強をしない。みんなと仲良くしづらい」といった理由でKくんは否定され、学校に行けなくなりました。 いや、学校側はもちろん「否定なんかしない」と言うし、誰でも受け入れるという姿勢ではありますが、そこはどちらかと言うとKくんの方から「学校イヤだ。つまらないし。無駄だし。ムカつくし。」と言って無理して行かない事を選択して、他の方法で友達や学びを得ることを模索するようになりました。


そんな「とんがってる強いパワーと賢さを持ち、学校は合わないがゲーム(デジタル)の世界に相性が良い子を受け入れて保護して守る。」という、シン・スクールがフリースクールの最初の目標としておぼろげに考えていたイメージをKくんをキッカケに具体化することができました。その意味でも、Kくんと理解のあるKくんのお母さんには、今でもとても感謝しています。


ただ実は、それはまだほんの序章、キッカケに過ぎず、そこからのKくんのシン・スクールでの活躍や成長、変化が、よりヨッシー塾長の勇気とシン・スクールの方向性を強くしていってくれたのです。


それぞれの細かい話は長くなってしまうので、シンスク会員の皆さんには、またその都度お伝えしますが、ここでは概要だけ触れておきますね。全てKくんのシン・スクールでのことです。



「自分より強くて攻撃的な高学年男子にゲームで心折られて、もう嫌だ!となったけど、今ではその年齢が離れたその相手と一番良く遊び、仲良くなったKくん」



「ゲームでチャットを打ちたいからローマ字教えて!と自分でローマ字表見て打ち込みながら超主体的に学ぶKくん」



「自分が受け入れらた後には、本来の彼の人への優しさが出てきて、新しく入って来た子や乱暴な子でも、ベタベタはしないがさりげなく仲間に誘って一緒に遊んでくれるKくん」


「フランスの子とオンラインでつながって初めて遊ぶという場合でも、一緒にに遊べるゲームを通じて、すぐに名前で呼び合う仲になれちゃう誰にでも偏見無くすぐにつきあえるKくん」(画像は別のオンライン時)



「新しいゲームや遊びでも、自分が面白いと思えばどんどん追求して、どんどん深く探究して、分からない事は動画で調べたり、オンラインでつながった友人に聞いたりしながら、自分の目標に向かって様々なツールや人を活用して突き進むKくん」


「ゲームの世界はもちろん好きだけど、それ以外の身体を動かすことにおいても、自分に合ってるモノであればどんどんやってみちゃうKくん(お母さんの色々なサポートのおかげもあるけど笑)」


まさに、ボクが「スキルよりスキを磨こう!」と言うようになったお手本であり、こういう子を、大人しくしていなければならない「学校・施設・家の中」だけで、飼い殺しのような状態にしていては勿体ないどころか、日本に住むボクらにとっての大きな損失となると考えるようになりました・ その結果、シン・スクールをそれまでの「デジタルで探究」みたいな真面目風な大人向けのキャッチよりも、さらにもっと子ども主体に特化させて、堂々と「ゲームで学び遊ぶ!」と発信するようになりました。


恐らくこれを読んでくれているシン・スクール会員の保護者の皆様の中には、「そうそうウチも!」「とても共感できる!」という方も多いかと思います。それはあえてヨッシー塾長&シン・スクールが、「広く誰でも受け入れる居場所」とはせずに、「ゲーム好きな子おいで!」とある意味来てくれる子のタイプを自分の得意分野で限定しているからであって、それを理想だけでなく実行に移そうと思えたのには、やはりリアルに存在しているKくんのおかげが大きかったです。


そんなKくんはシャイな子(ボクと一緒)でもあるため、あまり正面からお礼は言った事ありませんが、この場でこっそり「ありがとう」と伝えつつ、本人には「お前をガンガンやっつけてやるぜ~!かかってこいよ~!」とゲームで挑んで逆にコテンパンにやられます。

これからも「オモシロと学び」の情報や考え方を伝えていきたいのでサポート頂けたら嬉しいです!