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移住者希望者ランキング

皆さんこんにちは。よーそろの井上明です。

東京交通会館にある”ふるさと回帰支援センターの2019年移住希望地域ランキングで広島県が2位になりました。おめでとうございます!

地域力創造課の皆さんのがんばりを2014年から知っている私としてはとても嬉しい知らせでした。

https://www.furusatokaiki.net/topics/ranking_2019/

私は御手洗地区で2011年からカフェ、ギャラリーをつくり、その後の展開を踏まえ2014年に個人事業を法人化し、合同会社よーそろという社名で新たなスタートを切りました。確かその年に広島県庁の移住促進部署”地域力創造課”が新しく立ち上がり、他の県から移住促進の面で先に進む近隣の島根県や岡山県などを横目に後発として他がやっていない新しい取り組みから移住促進を図ろうと初期メンバーの皆さんが動いていたのだと思います。

2014年に法人化し、突然元保育士矢野智之(通称やのっち)が御手洗でゲストハウスをしたいとオーストラリアから帰ってきた年でもあり、増えてきたサイクリストのニーズと御手洗で七輪を積んだ行商船が鍋焼きうどんを提供していたという物語を活かすべく3号店鍋焼きうどん尾収屋の改装とメニューづくりにいそしんでおりました。(ゲストハウスはその数年後に)

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変わった働き方、暮らし方をしている人物を探していると呉市の住宅課に話があったようで、ちょうどその時の担当の方が御手洗出身で私のことを知っており、「井上君紹介してもいいじゃろうか?」と、よく理解していない中で「いいですよ」と私が二つ返事したときから地域力創造課の皆さんとのやり取りが始まりました。

誰でもいいわけではないが

「私は地域の代表ではないので何とも言えませんが、共に仕事づくりを行う仲間が欲しい」と伝えました。そしてただ移住者の数を追うのであれば私はしませんと伝えました。御手洗は狭い町で、住める空き家も無尽蔵にあるわけではありません。私が大好きな御手洗に続いてきた文化や風習、景観などをないがしろにして自分のやりたいことだけやるような移住者はここでは難しいと話しました。私はよそ者なので、特にそのような人は町の皆さんには紹介できないと。最近は色々な経験を重ね、できることもその受け入れ間口も広がってきましたが。

単純に数を追わない、丁寧に希望者と地域で活動する人を繋げたいという地域力創造課の思いを聴き、そういうことならぜひやりたいと言ったことを思い出します。

地域局創造課の立ち上げメンバーはとにかくよく動いてくれました。行政にはあまり深入りせん方がいいと元県職員であった義理の父の言葉が頭の片隅にありましたが(笑)、(担当者も方針も年々変わるという意味で。)地域で活動する人が何を考え、何を求めているか丁寧に見よう、知ろうとしてくれていたことがよくわかりそれに何としても応えねばと私も思ったのでした。

当然移住希望者にも寄り添い、どうやったら地域に入りやすいか、活躍できるか真剣に向き合い考え、動いてくれていたと思います。

組織ではなく、やはり”人”に動かされる

地域力創造課の組織というより、やはりその”人”に私も心動かされたのだと思います。他の地域もきっとそうだと思います。とにかく今までイメージしていた行政マンとは違い、これはできないあれはできないなどと言うお役所仕事ではなくどうやったらできるか、どうやってでもやろうと動いてくれる心意気を感じ、実際そこまでやると倒れてしまうと心配するくらいここぞというときは動いてくれました。

行政も”人”です。誰がやるのか、誰とやるのか、すごく重要な要素です。地域には地域にしかできないこと、民間には民間にしかできないこと、行政には行政にしかできないことがありますが、結局はその中でこれをやるんだという本気の人がいて、建前をつくり、組織の強みを最大限生かしながら突破する実行力がなければ物事は動きません。

ほとんどの人がやるべきことはわかっていても責任を取りたがりません。何かあると面倒だからでしょうか。変なことに巻き込まれるくらいなら関わりたくないと思うからでしょうか。そもそも責任を取るほどの未来を考えていないからでしょうか。

責任をもつことは勇気がいります。しかし、自分の意思で責任を負わなければ成果はでません。学びもありません。主体的に動いて出した成果は責任をとるリスクの何倍もの喜びがあるのですが。

行政では難しい”小商い”というテーマで移住促進イベント行い、関わってくれた皆さんとのご縁、沢山の学びがありました。尊敬する友人であり、同じ昭和53年世代のとみー(放浪書房)もそのイベントで出会いました。宮川トム夫婦が東京から移住し、御手洗で今も生活しているのも地域力創造課の皆さんのお力があったからこそでしょう。

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ふるさと回帰支援センターは、地方暮しやUIJターンを希望する人たちのための移住相談センターとして東京大阪以外のほとんどの都道府県が担当者を置き、移住希望者の相談に乗っています。

先日発表された2019年移住希望地域ランキングは移住相談に来た人のアンケートをまとめたものですが、全国2位という素晴らしい評価は広島県地域力創造課の皆さんがとても丁寧にやってこられた結果でしょう。特に働き盛りである30代、40代の移住希望地ランキングの上位をつかんでいることは以前からターゲット層としていた通り、取り組みの大きな成果であると思います。今は当時の駆け出しとは違い、広島県全域を駆け回り、私はたまに移住促進セミナーの講師として呼んで頂きお話する程度になりましたが、今までの取り組みにとても感謝しています。


私たちもこれからが勝負。日々大変なことは山ほどありますが、ある程度の手応えと共に、失敗による経験値も増え、これからの可能性も感じています。

受け入れ態勢や提案できる仕事の選択肢をもっと増やさねばなりません。
移住者を増やすべきか…増やすべきでしょう。願わくば2、3年に1組くらいは。それもあくまで結果なので、それまでの種まきや仕掛けは数多く必要です。

私も今まで広げてきた事業の足りない部分の凸凹の形をよくよく把握しながら丁寧に見直し、思い切ってどしどし提案していこうと思っています。

ただ、それは手段であって目的ではないこと、移住者が増えなくてもまだまだできることが沢山あることをしっかりと心に留めながら。

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