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学校図書館にマンガは今や普通?

 はい。少なくとも今の時代、ちゃんとした司書が配置されてる学校図書館なら至って普通に入ってると思います、マンガ。
 私が当職に就いた頃(かれこれ20ン年以上前)にも、既に手塚治虫作品のようないわゆる「名作」以外に、いわゆるジャンプコミックのような普通のコミックを入れるところはチラホラと現れてきていてました。ただ流石に当時はまだ「学校図書館にマンガを入れるなんて」と反対する教員も少なからずいたりして今のように漫画が認知されてはいなかったのも事実。

 今は少し検索しただけでも
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO24413270Y7A201C1NZBP00?s=6
(漫画で学ぶ 広がる「子供の理解進む」  日本経済新聞.2017-12-8)
 
とか

https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/pr/2020/20200228-41396.html
(高校図書館におけるマンガ利用に関するアンケート調査を実施)

など、学校図書館にマンガがごく普通に受け入れられていることがわかる資料はたくさん出てきます。
 なので小中の実態は分かりませんが、少なくとも自分のいる高校では周辺校も含めて、どうこう言われることは、少なくとも今はほぼ無いかなーと感じています。
 もちろん、様々な要素を勘案して司書が責任を持って選定しているのが大前提。生徒から要望があったからだとしても、最終的には司書が責任を持って判断するからこそ。まあそこで「生徒が読みたいものだから入れるのです」と割と堂々と言える時代になったというのはあるけれど。(もちろんこの時に問題がありそうな作品なら「生徒からのリクエスト」にプラスして「この点で教育的効果が〜」とか「誰それの書評で〜」とか理屈つけたりする知恵も駆使するけれどねー)。

 というわけで現任校。
 伝統ある進学校で、1年半前に着任したときには既に『宇宙兄弟』『ちはやふる』『もやしもん』『バカボンド』『聖⭐︎おにいさん』等はあったけれど、今一番来てるよねというコミックは『キングダム』以外あんまりなかったので、『約束のネバーランド』とか『文豪ストレイドッグス』とか『3月のライオン』『スラムダンク(完全版)』あたりをまず様子見で入れ、そのあと生徒が選んだ『ハイキュー』『午前0時にキスしに来てよ』『からかい上手の高木さん』等を入れました。
 生徒が選んだラインナップは自分だったらきっと選ばなかっただろうというタイトルばかりだったけれど、やっぱりその後すごく借りられてたのでやはり生徒の声は重要。
 因みに『鬼滅の刃』はもう年度内はマンガは打ち止め〜って決めた昨年度に、その後ブームになった時点で撤回して入れておいたのでそれはエラかった>自分(*´꒳`*)。

 なお、いま実際一番マンガを借りているのは実は先生方だったりするのです♪(それこそ『鬼滅の刃』、あれだけ売れればみんな気になるんだよね〜)


 ということで、学校図書館にマンガ、普通です!
 というお話しでした。
 
 お読み頂きありがとうございました。

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