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「家に居ていい」という贅沢と、浮き彫りになる本当の"好き"

コロナの影響で、多くの人が「家に居てください」と言われているんだと思う。でも、在宅フリーランス3年目に突入したわたしは、申し訳ないくらいに生活はほとんど何も変わっていない。

だいたい、わたしの"外出する用事"といえば、買い出しかお客さんとの打ち合わせが大半で。
そのうち"お客さんとの打ち合わせ"がなくなった今、外に出るのは"買い出し"のみになってしまった。

もともとおうち大好きマンなので、家にいることは全く苦痛ではないし。
ミーティングがなくなったことで"家から出なくていい"となり、むしろラッキーと思ってた。生活はほぼ変わらないし、なんなら呼び出しも減って、引きこもりライフをエンジョイしていた。
だけど、フリーランスの理学療法士で、高齢者のリハビリをしている妹のSNSの投稿でハッとした。

『感染のリスクを犯して、家の外にでて、出勤している。』

イタリアで治療に当たっているお医者さんの涙のツイートも見たし、アメリカの看護師さんのマスク焼けのポストも見ていた。
けど、妹のポストひとつで、急にそれは身近に感じられた。

わたしは"家に居ていい"、のだ。

誰かと会うリスクも、電車に乗るリスクもない。
それって、なんて贅沢なことなんだろう。

この惨状の中、自身が感染してしまうかもしれないリスクの中、奮闘してくださっている医療現場の方々の負担を減らすためにも、わたしは全力で家におこもりすることにするよ。

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家で過ごす時間が増えたいま、SNS上では『いかに家での時間を有効に過ごすか』みたいな空気がある気がする。
いつもは時間がなくてできない勉強をしよう!とか、丁寧に料理をしよう!とか。クリエイティブでいなきゃ!ってなってる気がする。

でも、別にだらだらしてもいいんじゃないかな。
不安があるのは当然だし、不安だな〜って立ち止まってもいいんじゃないかな。それで、友達に電話とかしてもいいんじゃないかな。

マンガが読みたければ読んでいいし、猫と遊びたければ遊んだらいい。
通勤時間がなくなったのなら、ゆっくり寝てていいし。メイクしなくていいのなら、存分に肌を休めたらいいと思う。
わたしも、4月から専門学校で講師をやる予定だったのだけど、GW明けまで延期となったり、いろんな方からお仕事の連絡がこなくなって、正直めちゃくちゃ暇をしている。(たぶんいろんな対応でバタバタしてるんだろうと思うけど、連絡はしてほしいと思うところもあるけど。)

なので、今は全力でだらだらしている。
毎日10時間くらい寝てるし、YouTubeで好きなアーティストさんのライブ配信を見たり、マンガを読んだり、家の中で写真を撮ったりして過ごしてる。

そんな中、最近やってみてめちゃくちゃ楽しかったのが、リモートで友達と踊ること。
もともとダンスをやっているのだけど、この騒動で4月のイベントも5月のイベントも中止になってしまった。週末みんなと練習するのが数少ないお出かけで、練習後の昼ビールが人と食事ができるチャンスだったのに。←

なので、星野源さんがInstagramで始めた、『うちで踊ろう』というムーブメントに、のっかってみたのだ。

源さん好きのダンス友達に声をかけて、振りを半分ずつ作って、動画を撮って送りあって、一旦それぞれで練習して、そのあとLINEのビデオ電話で一緒に練習をした。
そして、またそれぞれで動画を撮って、合わせて編集するのだ。

久しぶりに体を動かして。大好きな源さんの曲で踊れて。
『えー、なにこれめちゃくちゃ楽しいじゃんー!』となった。

なんだかうれしくなって、いろんな人に動画を送りつけていたら、ある友達から「ほんと踊るのすきなんすね。」って返事がきた。
『あー、そっか。わたし踊るのすきなんだー。』って思った。

こうやって、時間ができて、何をやっても、やらなくてもいいときに、本当に"好きなこと"や、"やりたいこと"が浮き彫りになるのかもしれない。
それが、勉強とか料理とかだったら、やったらいい。

今週末もまた、友達とテレダンス企画をしている。
今回は、ニューヨークの友達も一緒だ。

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