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【Voicy】子供の長所の見つけ方「美点凝視」 #才能の見つけ方(2021.9.28放送)

こんにちは、吉塚康一です。私は会社経営の傍ら近代史を研究し、「百年ニュース、毎日が100周年」という放送をお送りしています。本日はいつもとは違いまして、Voicy編集部が募集中の「#才能の見つけ方」というテーマで放送を収録してみたいと思います。タイトルは「子供の長所の見つけ方・美点凝視」です。よろしければ最後までお付き合いをお願いします。

さて私子供が三人おりまして、上から長男9歳、長女7歳、次女5歳ということになります。子供たちとの関わり合いは多い方だと思います。平日も子供たちと一緒にお風呂に入り、また土曜日と日曜日もほぼ毎週必ず子供たちと一緒に出掛けるようにしています。また3人の子供たちは時々ケンカもしますが、基本的には仲が良く一緒に遊んでいます。多少の年齢差は関係ないようで、それなりにお互いに合わせながら時間を共有することが出来ているようです。

傍から見ると、やはり兄弟は似ているように見えるかも知れませんが、親の目から見ると、子供たちは本当に三者三様、年を重ねるほど個性が際立ってきます。当たり前ですけども、性格も違えば、興味・関心、また才能というほどではありませんが、それぞれの長所も全然違うんだなと思わされます。そして長所があれば人間は必ずその逆、短所もある。長所もいろいろ、短所もいろいろ、です。

新井白石または荻生徂徠おぎゅう そらいの言葉とされていますが、「人を用ゆる道は、その長所を取りて短所はかまわぬことなり」というものがあります。よいところだけを見て、わるいところは見ない。いわゆる「美点凝視」です。また実のところ長所と短所は表裏一体の個性とも考えられますので、欠点に思えることも、考え方によっては長所とも言える、ということもあります。

この点を家庭の外でやってしまうと「親ばか」になってしまうので注意が必要です。しかし家庭の内部では「親ばか」でいいじゃないでしょうか。美点凝視で問題無いと思います。むしろ、この美点凝視の考え方が無いと、その子供が持っているかも知れない「才能」を押し殺すことになりかねないなと危惧する訳です。

アニメ監督の宮崎駿の言葉で胸に刺さったものがあります。養老孟司ようろう たけしとの対談での発言とのことです。宮崎駿監督はこう言っています。

「子どもの未来」というでしょ。でも子どもの未来は残念ながらつまらない大人なんです。子どもというのはその瞬間しかないんです。その大事なときに、つまんないお勉強とか、つまんない親の見栄とか、つまんない親の安心のために、つまんない親の考えのために子どもの生活を奪うなといいたいです。

なかなか難しいことではありますが、やはり親の視点、大人の視点からのみ子供の個性を捉えて、それを短所と決めつけず、むしろ今この瞬間に輝いている子供の個性を尊重してあげて、できればそれを長所と捉えてあげること。難しいんですね。小言を言いたくなるんです。しかし貴重な子供である今の輝きを「美点凝視」で肯定的に受け入れてあげることが、あるかも知れない才能を見つける方法かも知れません。もちろんそんな才能はないのかも知れません。ただの親ばかの勘違いかも知れないわけですが、せめて個性の邪魔はしないようにしたいものだと自分では思っています。

ということで、本日は「子供の長所の見つけ方・美点凝視」「#才能の見つけ方」というタイトルでお送りいたしました。もし宜しければ是非フォローをお願い致します。以上「100年ニュース」「毎日が100周年」吉塚康一でした。ご機嫌よう。


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