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お茶と珈琲

どっちもカフェイン。
どっちも美味しい。

自分はコーヒーをたくさん飲む。
お茶はあんまり飲まない。

何か作業をする時にコーヒーは欠かせない。
すごく美味しい。

けれど、コーヒーは日本では育たない。
お茶は日本で育つ。

コーヒーは今では日本ではありえない量が年間飲まれている。
どのくらいかは分からないが、世界でも多いほうだと思う。

喫茶店は日本の文化だと思う。
カフェと喫茶店は全然違う。

けれど、喫茶店といえばコーヒーのような気がする。
その言葉に”茶”と入っているのにコーヒーなのだ。

自分の大好きな本で、「深夜特急」というものがある。
自分の大学の大先輩である、沢木耕太郎氏が書いた名作である。

その中で沢木さんが発見したとても面白い事実がある。

アジアとヨーロッパの境目についてである。

地理的にいえばトルコのイスタンブールの海峡、ボスポラス海峡を境にアジアとヨーロッパが分かれてるような気がしている。

しかし沢木さんは香港からイギリスまでを旅した際に、アジアとヨーロッパの違いとして、
tで始まる茶とcで始まる茶の話をしている。

アジアの言葉ではお茶はcから始まる。
cha、chaiなどなど、、、
けれど、ヨーロッパはtから始まる。
tea、té 、théなどである。
そして、トルコはchaiだ。
つまり、アジアなのだ。

これは自分で旅をしなければ気付かなかった事実のような気がする。

このように各国にその地のお茶があり、それを表す言葉があり、文化もある。
そしてそれはヨーロッパとアジアとでtから始まるかcから始まるかで異なる。

けれど、コーヒーはどうだろう。

コーヒーは熱帯性の地域でしか取れない。
つまり、コーヒー豆を熱帯から運んできて、焙煎して作るのだ。
そして、コーヒーはどこでもコーヒーだ。
イントネーションの違いはあれどコーヒーだ。

とても、帝国主義的で資本主義的な飲み物だ。
アメリカナイズされている。
移動するのにもお金がかかるし、作るのにもお金がかかる。
そしてそれを安値で買い取り自分たちは消費している。

コーヒーをたくさん飲む身としてはこのことは忘れたくない。

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