見出し画像

これからの未来を作っていく君たちへ

はじめに、簡単に自己紹介をしておきます。
私は3年と少し前に創業した株式会社キカガクで代表取締役社長を務めています。1991年生まれの28歳です。
キカガクは人工知能 (AI) に関する内容を大人向けに教える教育事業を行っており、冒頭の写真にあった20名ちょっとの小さなベンチャー企業です。
私はキカガクの仕事以外にも、東京大学での非常勤講師という顔もあり、2018年, 2019年, そして、今年2020年も任命していただいており、企業人である一方で大学の先生でもあります。

経歴だけ見ると若くして自分の会社を興し、東京大学で先生を務めるとなると、順風満帆な人生を送ってきたように見えるかも知れませんが、全然そうではありませんでした。
学生時代(舞鶴高専)は全然勉強をせずにバンド活動とバイトに明け暮れて、大学の編入試験はすべて落ちましたし、でもこのときに学生にしかできない時間に打ち込めたことに後悔はしていません。

さて、そんな私から、これからの未来を作っていく若者のみなさんへこの長い春休みも含めて、どのような時間を自分であったら過ごすか考えてみましたので、面白いと思うところは参考にしてみてください。


■ もし自分が小学生だったら

まだまだ難しい勉強は中学校や高校になってからだという世代のみなさんにおすすめなことは『たくさん経験すること』です。
かなり偏りがありますが、机の上に向かってたくさん勉強することをおすすめするわけではありません。

たくさん経験するという中でも、今はコロナウイルスの影響で外出することが難しいかも知れません。
けれども、今の世代のみなさんは幸いにも『YouTube』があり、色んな経験を外出せずとも知ることができます。
例えば、海外の旅行に行っているYouTuberの動画を見て世界の広さを知ったり、化学の実験をしている動画を見て何か面白そうと感じたりするだけで全然OKです。
漫画をたくさん読むことも良し、映画をたくさん見ることも良し、音楽をたくさん聞くことも良し。
見ているだけで飽きてきた頃には楽器を自分で演奏してみたり、漫画を書いてみたり、自分が作る側に回ってみてください。
このときに、いかにプロがスゴイか気づき、また見ることが楽しくなります。

なぜ机の上での勉強でなく、『経験』をおすすめするかにも、ちゃんとお父さんやお母さんが納得する理由があります。

中学校や高校に入ってからの勉強は、難しい数式や英語など、社会人になってもそれぞれの領域で役立つ知識が得られますが、なぜか勉強していたときには『ピンと来なかった』のです。
どこで役に立つのか、自分になぜ必要なのかがわからず、結局興味が出ないものはテスト勉強だけで終わって、すぐ忘れてしまいます。
私も長い時間、学校で勉強してきましたが、もうほとんど忘れてしまいました。

いま、私が知識として使えているものはすべて『経験』が紐付いています。
私の得意なプログラミングも勉強だけの間は全然頭に入ってこなかったのですが、プログラミングを学ぶとWebサイトを作って色んな人に情報発信できる!とわかるようになると勉強するようになりました。
英語も英検やTOEICの点数は良いものが取れても全然しゃべることもできませんでしたが、海外旅行に行ってみると、コミュニケーションを取るための手段なんだ!英語ができると日本人以外とも話せるんだ!と経験とともに理解し、それ以来、英語力がぐんぐんと上がりました。

小学校のうちは難しい勉強を習うことがありませんし、そんなに早送りをして中学校や高校の勉強をしなくても大丈夫です。
その代わりに、中学校や高校に行ったときに、なぜこれを学ぶ必要があるのか?を、色んな経験とともに理解できると、学びのスピードが全然違うはずです。

小学生におすすめ:とにかくいろんな『経験』をしておこう!


■ もし自分が中学生だったら

中学生になると英語を学んだり、数学などもある程度のレベルになっていきます。
そんな中学校生活を私なら何に使うかと考えたときに、これだ!というものがあります。

それは『海外ドラマや映画を英語で見られるまで見る』です。

いまは、Amazon Prime Video や Netflix の影響で手軽に海外ドラマや映画を見られるようになりました。
私の世代はTSUTAYAにレンタルに行かないと行けなかったので、週末に親にねだっていけたらラッキーぐらいのものでしたので、羨ましい限りです。

大人になってみてわかるのが、英語の大切さです。
ただし、学校の英語で点数を取れるという意味ではなく、日常生活で使えるという意味です。
私の会社は日本人向けに教えているので、社内は日本語以外を使うことがありませんが、新しい技術の情報などはやはり英語が圧倒的に速いです。
日本人は1億人程度ですが、第2外国語を含めると地球上の多くの人が英語を使えるため、何十倍、何百倍もの情報が集まることになります。
つまり、コミュニケーションの手段だけでなく、情報収集するための手段でもあります。

そして、社会人になったときには、教科書には載ってない問題ばかりに遭遇するため、問題を調べていかに早く解決するかが勝負です。
これができる人は出世して良い給料をもらいますし、そうでなければ全然出世しません。
つまり、質が高くて量の多い情報へのアクセス権を多く持っている人が有利であり、そのときに日本語のみか英語も使うかで大きく変わります。

とはいえ、なかなか英語が必要だと感じさせてくれる場面は留学にでもいかないとないのですが、それを身近にしてくれているのが、海外ドラマや海外の映画です。
最初は日本語で見て楽しむのでも大丈夫です。
その次に、英語の音声で日本語字幕で、見てみましょう。
その次に、英語の音声で英語字幕。
そして、英語の音声だけで聞き取れるか確認。
こんな風に一歩ずつ進めていけば良いのです。
最初から無理して、英語音声だけで聞こうと思っても、知らないものはわからないので、無理しないことが大切です。
少しずつしっている領域を増やしていくのが、学び方のコツです。
好きな映画やドラマから始めれば大丈夫。
楽しみながら経験しながら、学んでください。

中学生におすすめ:楽しみながら英語を身近なものにしておこう!


■ もし自分が高校生だったら

自分が高校生だったら絶対にしておきたいことが『ブログでの発信』です。
ブログでの発信は社会人になったときに絶対に役立ちます。

まず、文章力が磨かれます。
国語の授業って退屈に感じるかも知れませんが発信してみると、綺麗な文章を書くことがいかに難しいか痛感し、教科書に載っている文章の綺麗さに感動します。そして楽しくなります。

次に、ITシステムに詳しくなります。
最初はこのような note を使用して簡単に書いていくと良いでしょう。
その次には、Wordpress などを使って、自作のブログを作っていろんなカスタマイズをしていくとさらに楽しくなります。
そのときに、プログラミングに興味を持ったり、サーバーなどの存在に気づくはずです。
社会人になるときに基本情報処理技術者の試験を受ける人も多くいるのですが、経験が全く紐付かないので全然わからないといった声をよく聞きます。
また、プログラミングを学ぶのも良いのですが、何に使うか明確でないと結局実らないまま終わります。
それが、このブログを作る工程にぎゅっと詰まっています。

そして、最後に一番良いのが、自分の好きなことが見つかります
ブログで発信する内容は本当に好きでないと書くことが継続できず、逆に継続できたことは本当に好きなことであるとわかります。
ブログはいつ辞めても誰にも怒られません。
でも、大学を選ぶときの学部選びや、社会人になるときには就職活動の会社選びは、一度入ってしまうと辞めることができません
当たり前に聞こえるかも知れませんが、大学選びや会社選びは多くの人が迷って決められずにいるのが現状です。
だからこそ、好きなことを早く見つけられることは、いろいろなことのスタートを早めてくれる大切なことなのです。

高校生におすすめ:ブログで発信しながらいろんなことを一緒に学ぼう!


■ おわりに

理系出身の私に偏っているところはありますが、多くの人にとって良い選択ができればと心がけて書きました。
どれも今からでも始められることなので、これからの人生がこのブログの内容で少しでも豊かになれば嬉しいです。

また、今回の内容は学生だけでなく、多くの大人にも当てはまるものだと思いますので、良ければ参考にしてみてください。

教育が大好きな吉崎でした。


■ 企画:令和へのバトン


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?