がんばれ、ひまりちゃん。ひとつのTシャツが生んだ出合い。

「OFF THE FIELD」というプロジェクトの第1弾として、山中亮平がラグビーワールドカップ2019で応援してくださった方々への感謝の気持ちを伝えるTシャツをつくりました。

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非常に多くの方々から(53枚限定だったのですが2500名を超える応募者‥‥!)ご連絡をいただいたのですが、その中のひとつに、「ひまりちゃん」という2歳の女の子のおかあさんからのメールがありました。

その中身は、このようなものでした。

「わたしの娘は、難病と闘っています。ラグビーワールドカップのはじまるタイミングから1ヶ月半ほど入院していました。前向きに治療をつづけているものの、どうしても希望を見失ってしまうときもありました。そんな中、ラグビー日本代表として活躍をしている山中選手のこれまでのラグビー人生における挫折、そして、それでも何度もあきらめずに自分の未来を信じて、初のワールドカップ出場とベスト8という夢を叶えたというエピソードをテレビで知りました。わたしも一生懸命やっていれば、かならずいいことがあるという勇気と希望をもらえました。これからも山中選手を応援します。ありがとうございます」

これを読み、山中は言いました。

「こんなに毎日をがんばっている子から、こんなことを言ってもらえて、自分のほうが勇気をもらえました、ありがとうって、直接伝えに行きたい」

そして、ひまりちゃんのおうちへ、ほんとうに行かせていただくことになりました。(おとうさん、おかあさん、お忙しいところ本当にありがとうございました‥‥!)

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ピンポーン。

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わあ!たくさんの方々にお出迎えしていただきました。(ご友人もお呼びしていたそうです!)奥に見える、ラグビー日本代表の2ndジャージを着ているのは、ひまりちゃんのお兄ちゃんです。カッコイイね!

さて、おうちに上がらせていただき、ついに、ひまりちゃんに会うことができました!

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はじめは、知らないおじさん(すこしサイズ大きめ)に緊張していたように見えたひまりちゃんですが、だんだん、自分から甘えるくらい慣れてくれました。「ホンマかわいいなぁ〜!」by山中選手。

今回は、感謝の気持ちを込めて、山中亮平から「53.7%Tシャツ」をひまりちゃんのご家族にプレゼントさせていただきました。「さっそく、みんなで着てみようか!」と山中選手。お着替えタイムのはじまりです。

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ひまりちゃん、よく似合ってるね!うれしそうな顔をしてくれて、こちらがうれしくなりました。そして、家族みんなでパシャリ。

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左から、おにいちゃん、山中選手、ひまりちゃん、おかあさん、おとうさん、です。「おとうさん、元ラガーマンですか‥‥?」「いいえ、柔道をずっとやっていたんです‥‥今は先生をしていて柔道も教えています」。どうりで!カラダががっちりしているわけです。

あれ、どうした。おにいちゃんがなにかを言っている。「ぼくの日本代表のジャージにサインしてください‥‥」「もちろん!」。テレビで観ていた山中選手が自分におうちにやって来たからなのか、はじめは照れていたおにいちゃん。ところが、帰るころにはすっかり仲よしになっていました(なんと、山中選手にタックルをする場面も!いいヒットだったよ!)。

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さあ、たのしい時間はあっというま。お別れの時間がやってきました。「山中選手のトップリーグの試合、家族みんなで応援しに行きます!」といううれしいおことばを、おかあさんからいただきました。また、会いましょう。かならず。

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帰りもみなさんにお見送りをしていただき、うれしかったです(寒い中、ありがとうございます‥‥!)。そして、お土産までいただいてしまいました‥‥。こちらが御礼を伝えたくてお邪魔させていただいたのに、ほんとうに、すみません。感謝です。

「また会おうね〜!」と、バイバイしました。

帰りは、「近くにあるのでぜひ」と、おかあさんからご紹介いただいた「下鴨神社」に寄って帰りました。なんと、ここ、ラグビーにゆかりのある日本唯一の神社だそうです。山中亮平も、お参りをしたりお守りを買ったり。

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最後に、山中亮平より。

「これからも、ひまりちゃん、そして、ひまりちゃんのように日々なにかに立ち向かいながら一生懸命がんばる人へ、少しでも勇気や元気を届けられるようにラグビーをがんばります。自分自身、このワールドカップのあとに多くの方から『感動をありがとう』と言ってもらえる機会がありますが、こちらのほうが『ありがとうございます』という気持ちでいっぱいです。同時に、世の中には毎日がんばっている人がたくさんいるんだ、ということも実感しました。プロラグビー選手として、まずはラグビーを通じて誰かの役に立ったり、夢を与えたりできるような選手になりたいと、あらためて決意することができました。応援してくださったみなさん、本当にありがとうございます。そして、ひまりちゃん。これからも、一緒にがんばろう!」

(おしまい)