Viva la “Panchito” milonga (2022年9月10日 東京・池袋 Studio M)

昨日 (2022年9月10日) いつも 「Marcy & Magi の Tango en Tokio」でお世話になっている Marcy & Magi さん主催のミロンガ (タンゴのダンスパーティー) に行って来ました。踊らない (踊れない) 私であるにも関わらずなぜミロンガに行ったのかと言えば、すごい人が DJ をやるから。

Panchito こと西村秀人さん。タンゴをはじめとするラテンアメリカ音楽の研究者で、タンゴに関して言えばアルゼンチンのラジオにも時々電話出演するなど世界レベルの専門家です。Tango en Tokio のリスナーの方であれば、どんな曲がかかっても即 Twitter で曲解説をツイートしてくれる方としてご存知かと思います。また昨年12月の『ブエノスアイレスのマリア』でのドゥエンデ役で圧倒的な存在感を示したことも記憶に新しいところです。

そんな西村さんが初めてミロンガの DJ に挑戦されるというのが昨夜のミロンガでした。

私はと言えば、過去観に行ったミロンガはいずれも生演奏ありのもので、その生演奏を聴くために行ったと言うのが正直なところでした。そんな私が録音音源のみのミロンガを楽しめるのか、というのも自分自身で興味がありました。予定では3時間…これは結構長いです。まあ、飽きたら途中退出して飲みにでも行っちゃえばいいや、等と思っていました (ごめんなさい!)。

で、結論から言うと、ものすごく楽しかったのです!

少し遅れて会場に着き、Marcy さん、Magi さんにご挨拶のあと端っこのカウンターに居場所を定めました。ワインを飲みながらタンゴに浸り、踊っている方々のステップを眺める時間、至福です。自分では積極的に聴くことの少ない1930年代後半~50年代前半の録音、その中でも西村さんの選りすぐりの音源を踊る人々の動きを観ながら聴くことで、当時のタンゴがブエノスアイレスで持っていた意味を少し追体験できたような気がします。

タンゴ DJ 界のマエストラ天野裕子さんや、彼女にご紹介頂いた方々、Facebook でのみ繋がっていて初めてリアルでお会いした方々と、いろいろお話できたのも楽しかったです。タンゴを踊る方や DJ をやる方と深く話をする機会はこれまで案外少なかったので、いろいろ新鮮でした。ラジオを聴いているとお伝え頂いた方も何人かいらっしゃいました。嬉しい!

気がつけば3時間はあっという間。終盤には通常のミロンガではあり得ないらしい構成と、それに沸き盛り上がる参加者たちを目の当たりにして、この場にいられたことの幸せを噛み締めました。素敵な体験でした。

Viva la “Panchito” milonga
日時:2022年9月10日 (土) 18:30~21:30
場所:東京・池袋 Studio M
主催:Marcy & Magi
DJ:西村秀人


ブログとの同時投稿です。


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