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ベースを弾いてみてしまった君たちへ

ヘタクソなのにうっかりプロミュージシャンになってしまって、ダラダラと30年も続けてしまったオッサンとしてお馴染みの黒柳能生くろやなぎよしおです。
黒ちゃんの「第二回・とりあえず弾ける様になっちゃうベース講座」始まりますよ!!


前回のnote▼

↑コレを見てベースを始めたという人はメジャースケールが弾ける様になったかな?

最初は指がスムーズに動かないし、指がビンビンに立ってギクシャクしてたと思うけど、少しずつ滑らかに動く様になってきてないかな?
初めは他の弦も一緒に鳴ってしまっていたけど、ちょっとずつミュートが出来る様になってきたでしょ?

そうなんですよ。

練習しなければ絶対に出来ないことも、練習すれば出来る様になっちゃうんです。

あれ?全然練習してない?まぁ、練習は個人のペースもあるからね。
…あれ?もしかして…もしかすると……?挫折した?

まだ始めたばかりだから大丈夫ですよね?
これを読んでいるということはまだ未練がありますよね?
確かに1か月くらいで辞めちゃう人ってすごく多いんです。

前回の内容を試した事のある人なら分かると思うのですが…誤解を恐れずに言いますよ。
改めて、挫折しかけているアナタに言いますよ…

「ベースって簡単なんです!!」

ああっ!言っちゃった!!
ああっ!怒らないで!!モノを投げないで!!

…はい。話を戻します。
では、

なぜ辞めてしまうのか?

それは「最初からものすごく上手くなろうとしているから」なんですよ。
「簡単そうだからすぐに上手くなれる」と思っているからなんです。
早い段階で辞めてしまう人って、車の運転に例えるならば「F1レーサーになろうとしている」んですよね。しかも「簡単に」。

上を目指すのは悪いことではありませんが、モノには順序がありますし、早々に挫折する人の根底にあるのは、「上手くないとカッコ悪い」とか、「上手くないと弾いてはいけない」みたいな思い込みもあるんですよね。

身も蓋もない言いかたをしてしまえば、「簡単そうなのにやってみると全然出来ないから面白くない」んですよね。
甘い考えの自分を正当化すべく「自分には向いていない」なんなら「おもんないわ!」と辞めてしまうんです。
ま、逆ギレでしかないのですがね。
ちなみに僕もこうしてギターやピアノを早々と挫折しています。

が、…

そう思う前に、もう一度考えてみませんか?

例えば、家から5km離れたコンビニに行きたい時に、自転車やスクーター、自動車なんかで移動しますよね?
スポーツカーや高級外車も、F1マシンを運転するテクニックは必要ありませんよね?※持っていても良い。

では、コンビニを「簡単な曲」=SOPHIAの「僕はここにいる」に置き換えてみましょう。全編ルート弾き(曲の土台となる音だけを弾く事)で構成もシンプルなので、初心者でも少しの練習ですぐに弾ける様になります。
例えるならば、

交通ルールを知らなくても少しの練習で乗れる手軽な自転車。
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楽譜が読めなくても少しの練習で弾ける簡単な演奏方法。

なのです。

交通ルールを覚え、教習所や路上で何度も実践して免許を取れば、誰だって車の運転が出来る様になります。
音楽理論の基礎を覚え、練習を積み重ねれば、誰だってベースを弾くことが出来ます。


でもね、運転と違うのは免許がいらないんです。
誰が弾いたって良いんです。
ベースが下手でケガをすることも事故で死ぬこともありません。

まずは、ココから始めませんか?

経験を積み、自分のレベルに合わせてスポーツカーに買い替え、サーキットで走る。
練習を積み、自分のレベルに合わせて機材を買い替え、ライブハウスに出演する。
もっともっと練習して高みを目指す。
目標は大事です、でもその前に目の前の一歩を大切にしてみませんか?

音楽は強制されてやるものではありませんし、頼むからやってくれ!なんて僕が言う事もありませんし、どれだけ練習してもメチャクチャ上手くなるという保証はありません。
でもね、いつ始めたって、いつ辞めたって良いんです。

一握ひとにぎりの中の一握ひとにぎりの人たち

始めた以上、上手くなりたい!と思うでしょうし、上手くなれば楽しいことも増えます。
が、上手くなる目標を高くし過ぎると出来なかった時にただの苦痛になってしまいます。
野球に例えると、どれだけ練習をしても誰もが大谷選手の様になれる訳ではありません。
もっと言えば、高校野球で甲子園に出場できる選手は一握りですし、出場した選手のうち、プロ野球の選手になれる人はその中の一握ひとにぎりです。
さらに日本のプロ野球は1球団あたり70人と決まっていて、1試合に登録される選手は29人で、一度にグラウンドに立てるのは9人です。
一握りの中の一握り…いや、ひとつまみですね。

この様に、上を目指すのは生半可な気持ちでは出来ません。
それに、トップレベルではなくとも、上手いと言われるベーシストはそれこそ1日8~10時間の練習を毎日、何年もやっていて、それを今でも続けています。
しかし、生活の全てを捧げたからといって上手くなれるものでもありません。努力だけでなく才能も必要になってくるのです。

僕は空手を小学4年生から5年間やっていて、少年部の師範代にもなりましたが、大会では3回戦止まりでした。
バレーボールも中学の2年半、毎日3~5時間は練習していましたが、地区予選も勝ち抜けませんでした。
そろばん、習字も全然上手くならなかったし、「これなら出来そう!」と思って始めたことが「全然出来なかった」なんて沢山あります。

でもね、そんなに上手くならなくても音楽は、ベースは、出来るんです。

音楽は、楽器は、ベースは、上手い人だけのモノではないんです。
音を楽しみたい全ての人がやっていいんです!

野球やサッカーを始めたばかりの子供たち…楽しそうですよね。一生懸命だから試合に負けたりしたら悔しそうですよね。
音楽だって子供たちが楽しそうに歌っているのを目にする事がありますよね?
最初はそれで良いんです。

でも、せっかく始めたのだから少しは上手くなりたいですよね?
その気持ちがあれば絶対に弾ける様になりますよ!

それでは、前置きが長くなりましたが練習を始めましょう!

チューニングはOKですか?
アンプ(もしくはヘッドホンアンプ)に繋げたら…

今日はマイナースケールを弾いてみましょう。

マイナースケールとは、簡単に言うと「暗いドレミファソラシド」です。
具体的には「ミ」「ラ」「シ」が半音下がります。

3弦3フレット(以下略)5・6、2弦3・5・6、1弦3・5の順番に弾いてみてください。
指は、人・薬・小・人・薬・小・人・薬です。
ミュートも意識して弾いてね!

ほら、暗いドレミファソラシドでしょ?
これをCマイナースケールと言います。

これはメジャースケールと同様に、最初の音がDならDマイナースケール、EならEマイナースケールとなります。

それでは、このマイナースケールをひたすら弾いてみてください。
メジャースケールの時と同様に、ドレミファソラシドからドシラソファミレドと繰り返し練習してくださいね。

あ、今日からはメトロノームやドラムの音に合わせて練習しましょう!
メトロノームのアプリも沢山あります。

他にもこんな便利なドラムループがありますよ!

BPMというのはテンポの事です。
まずは90~100くらいでやってみてください。
4分音符(1小節に4回弾く)や8分音符(1小節に8回弾く)で練習しましょう。

テンポが遅いから簡単だと思ったら大間違い!

遅いテンポでキチンと弾くのはすごく難しいです。
実はプロでも難しいんです。
特に「自称・速弾き自慢」みたいな連中はリズム感が絶望的です。

ベースはリズム楽器でもあるので早い段階から遅いリズムに合わせる練習をしておく事で効率よく上達しますよ!

メトロノームやドラムループに合わせてメジャースケール→マイナースケールと続けて弾ける様になったら、今度は8分音符で2回ずつ弾いてみてください。
ドドレレミミファファソソララシシドドです。
これもドドシシララソソファファミミレレドドの練習もしましょう。
さらに8分音符で4回ずつ、ドドドドレレレレミミミミ…
さらにさらに8回ずつ、ドドドドドドドドレレレレレレレレ…
の練習をしてください。
※3回ずつは突然難しいので慣れてきたら挑戦してみてください。

あとはこれをひたすらに練習するだけです。
簡単に思えるでしょうが…いや、実際にやっていることはシンプルではありますが、これが実にキツイ。
やっていることはシンプルなのにそんなに簡単には出来ません。
辞めてしまう人のほとんどがココで「面白くない」と感じてしまいます。
しかし、これを上手く弾けるようになると…上手く弾ける様になるにはそれなりの練習が必要ですが、続ければ必ず楽しいと思える様になります。
そして…

ここまで出来たら曲を弾く準備は万端です。

よく頑張りましたね!もう簡単な曲なら弾けちゃいますよ!

SOPHIAの曲で言えば、「大切なもの」「僕はここにいる」は確実に弾けます。
この機会に耳コピに挑戦してみましょう。
これまで聴こえなかったベースの音が聴こえる様になっているはずですよ。

あ、ベーススタンドの紹介を忘れてました。
いつでも練習できるようにベースを近くに置いておきたいですよね?
僕は常に手が届く範囲にベースを置いてあります。
そこで必要になるのがベーススタンドです。

吊り下げ式、立て掛け式、折り畳み式などいろいろな形がありますが、折り畳み式が価格も1500~2000円程度とお手頃価格でオススメです。
※ベースの形状によっては使えない場合もあります。

ちなみに僕は仕事スペースに吊り下げ式と立て掛け式の二本と壁掛け式を二機、持ち運び用に折り畳み式コンパクトスタンドを使っています。

いろいろあるので用途に合わせて、お部屋に合わせて選んでください。
こういうの選んでる時ってワクワクするよね!
それもまたベースの楽しみです🐾

-おまけ-

▼僕が使用しているベースです

▼夏から登場予定のアンプです

▼僕の愛用している弦です。
ピンクの弦もDRです。


▼愛用エフェクターです。
僕のエフェクターボードを埋め尽くしています。
シールドやスピーカーケーブルも特注しました。


▼A.S.P.gear×黒柳能生モデルTRIBAL AMP


▼シールドや、大量のエフェクター同士を繋ぐパッチケーブルを特注しました。

Thank You🐾

みなさんのお気持ちは毛玉と俺の健全な育成のために使われます。