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退職して1年経ったので酔った勢いで退職エントリーを書いたよ。

さいきん周りで退職しましたの人をよく見るんですけど、そういえば退職エントリー的なの書いたことあんまりないなと思ったのでやってみたのがこの投稿です。
とくに面白い話はないよ。愚痴多め。

何をやってたのか。

18年の9月末まで、BtoBのオウンドメディアのマーケ部門に居ました。名刺の肩書きはディレクターでした。旅行代理店のUX担当からの転職でした。

そこでウェブマーケティングのメディアもやらせてもらって、まぁ記事書いたりとかもしてたり、ディレクターなのでサイト作ったり、Google Optimize入れてテストしたり、いろいろしてました。
概ねデータ周りの仕事が降ってくるので、salesforceとpardotの連携の話やら、チャットボットの導入やら、GoogleAdsの導入やら、いろいろいろいろ。

仕事自体は楽しかったです。マーケ担当チームの上司はすごく良い人で仕事もできる人で尊敬できる人でした。
小さい事業会社のマーケ担当ってやつをちゃんとやってみたくて入った会社なので、細かい作業も別に苦にならないし。
自分が書いたメルマガの効果わるくて目標達成しなかったらどうしよう的な胃の痛さはありましたが、まぁ事業会社の担当者ってそれが当たり前ですよね。 それがやりたかったのでつらいと思ったことはありませんでした。


なぜ会社をやめたのか

正直、めっちゃ他責の内容でした(正直に話してたら転職できなかったかもね)。

私、人一倍マーケティングってものにこだわりがありすぎるんだと思います。マーケティングは無形です。正しい知識がない人がつかうと毒にもなります。
garbage in, garbage outってずっと思いながら仕事をしてきた身としては、マーケティングってものを正しく使えない人たちが「ウェブマーケティングのプロです」と名乗ってるのが本当に受け付けなかったのでした。

いちおうフォローしておきますが、全員が全員マーケティングを適当に扱っていたわけではないのです。そして適当に扱ってる人も、きっと自分なりにはちゃんとやってるつもりだったんだと思います(思いたいです)。

でも、ふだんレンチンご飯ばっかり作ってる主婦がレシピ動画の知識だけで「私は料理詳しいから教えてあげるわ」って顔をされると、料理を真剣に勉強してる側は気持ちよくないんです。

自分がこんなにも、悩みながら心血注いでやってることが、なんでそんなに軽んじられてしまうのか。
どうしても割り切ることができず、会社を辞めることにしました。

3回目の転職活動で入った会社でしたが、「今の環境が嫌だから辞めたい」と思った会社は初めてでした。


代理店に行った理由

転職活動は3週間くらいしてたかと思います。
toBやtoCの事業会社と代理店、どっちも話を聴きに行って、広告代理店の分析チームに行くことにしました。

決めた理由は、今までほぼやって来なかった広告の領域をちゃんとやりたかったこと。
あとCMOとマネージャーが面接してくださったのですが、お2人とマーケティングとか戦略の話をしたときに自分と考えが近かったからです。

前職の面接のときは「私が思うこと」は聞かれたので話してたのですが、「あなたはどう思いますか」のところはちゃんと聞いていませんでした。今思えばそれやっといたらミスマッチは防げたと思います。

いまのお仕事は戦略とかターゲット設定とかのとこ、データ活用のご相談、広告の効果分析や効果最大化などなど、データを使ったいろんなことをしています。
あとアクセス解析についてはもう使わないだろうと思ってたのですが、社内でGAやらAAやらの相談がポロポロ来るように最近なりました。キャッチアップをぜんぜんしてないのでヒィヒィ言いながら対応してます。

今までやってきたUX領域から離れて、デザインとかユーザビリティの話をする機会もがくっと減りました。コードは残念ながらたまに書いてます。
広告の話、DXの話はぜんぜん分かりませんが頑張って分かってる顔をして聞いています。
あと最近はネットリサーチの設問設計やら分析やら機械学習モデルの開発やらと、デジタルデータの分析以外のとこにも広がってきてます。

よく分からないことを分かってるような顔をして聞くスキルはメチャメチャ伸びたと思います。


次は何をするのか

当分やめる予定はありませんが、最終的には事業会社のマーケティング部門に行きたいとは明確に思っています。

よくある話ですが代理店が入れる領域は限定的です。
その立場からするとクライアント先に行って事業会社の担当者と話しているのは本当に刺激になります。この商品を売るんだという熱意は、代理店ではなかなか持ちづらいとは思います。
愛着は湧くけど。買いはするけど。
とある食品メーカーに提案行った時に、「これが売れるかに命かかってるんで」って担当者の方が仰ってたのがすごく印象に残っています。やっぱこれ位の熱量を持ってやりたいんだよなーと。

本気で自分が愛せるサービス、自信が持てるサービスを今度こそ担当していきたいのです。

(あと単純にデータ周りだけってしんどいっていうのもあります。あっあっ嘘です楽しいですちゃんとやってます…!)

なので、そこに向けてのスキルと人脈はちゃんと作っておかなきゃと思っております。

あと自分が新卒1年目のときにやって向かないと痛感したので育成的なところは逃げてたんですが、新卒の子につかせてもらったりしています。自分の仕事と使う頭が違いすぎて死にそうです。


5社行ってわかった、「近寄らないべき人たち」

デジタルマーケティングの周辺にいると、「界隈ですごい人」はいっぱい居ます。
その中で、私の中で「こういう人には近寄らない方がいい」という基準を持てたのが大きな学びでした。
その人たちが悪いとかどうとかではなく、自分に合わない人の見つけ方というか。

・ふつうに考えてこの社歴でそんな内容任されなくね?という立派な肩書きの方々
・その人たちの中で、各論聞いたときに、抽象的な話やポジショントークしか返ってこない方
・特定の界隈、特定の人脈だけにやたら強い方々
・自分のサービスより自分のキャリアが大好きマン
・ただの飲み会で謎にマウントとってくるマン
・想像力がやたら低い方々

この辺は近寄らない方が自分の心理的安全性を確保していく上で最善策だと学びました。
失敗から学ぶことの大切さよ。

そんな訳で、今はストレスもありますが楽しく働いているので、学びたいことがなくなるまで、当分は今の会社にいるかと思います。

とりあえず、ネガティブな理由の転職でも雇ってくれるとこあるんやなという学びを得ました。
身体壊すまで働くより、潔く会社を辞めるという選択肢をすべての労働者が持てますように。

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