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もうリアルには戻れない?「Webインターン」を初めて実施して大成功した話(後編)

2020年6月18日にワンキャリアが開催したオンラインセミナー「3daysインターンをWeb実施した先駆者が語る、注意点とハック術10選!」。

新型コロナウイルス感染症の影響を受け、21卒の採用活動に関しては説明会や面接などをWebで進める企業が増えています。そのような中で5月にWebでインターンシップを開催した、株式会社フリークアウト・ホールディングスの事例を新卒採用責任者である金様(Twitter:@KSTR0405)に語っていただきました。

後編となる今回は、参加者の満足度を大公開。Webインターンの満足度はオフラインと比べて、どう変わるのでしょうか?

〈前編のあらすじ〉

1. 重要なことは「体験の質」。Webに特化した仕組みづくりを
Webとオフラインは別物。Webで体験の質を高めるためには、ITツールの活用や仕組みづくりが重要
2. Webインターンで最も重要な準備は「ITツール」と「通信環境」
運営側の通信環境にはこだわるべき。ITツールはメンター含め活用できる準備をしよう
3. インターン当日に欠かせない「ハイスペPC」、そして「計画的な休憩」
マシンスペックの担保はもちろん、学生のITリテラシーや体調管理にも気を配ろう

前編はこちら

インターン後の打ち上げは「バーチャル化」。そして、気になる学生の満足度は?

寺口:インターンは打ち上げを通じて仲を深めていくイメージですが、オンラインだとその方法も変わりますよね。「バーチャル会場でコミュニケーション」というのは、どういうことでしょうか。

金 聡様(以下、金):今回のインターンでは、打ち上げに「Remo Conference」を使いました。これはバーチャル環境で部屋を分けられ、各部屋6人まで入れて好きに移動ができるようなツールです。学生もあまり使ったことがなく「こんなことできるんだ!」とかなり盛り上がりましたね。

寺口:面白いですね。Zoomのブレイクアウトルームとはどう違うのでしょうか。

金:出入り自由であることと、バーチャル感ですかね。とはいえ、直接会いたい!という声もあるので、新型コロナウイルスが落ち着いたら、オフィスに希望者を集めてアフターパーティーを実施したいなと思っています。

寺口:参加者アンケートの回答は、今日ご参加いただいている人事の方も気になっているところかなと思うのですが、教えていただけないでしょうか。

金:個人情報が入っていないので、全公開しちゃって良いのかなと。自社への志望度やメンターに対する満足度は、過去一番の高さでした。一方で、学生から見たインターンシップの難易度は下がっているのですが、これは2日間で実施していたものを3日間にしたからかなと思います。

金:また、採用活動としても、参加学生の質(自社に合うかどうか)に関しては過去一番良かったです。オペレーションの満足度は少し下がってしまったのですが、これはWebにするかオフラインにするかを決めるのが遅くなってしまったからかなと思います。

さらに、今回1人だけ学生参加者の離脱が出ているのですが、オフラインでも離脱はたまにあったので、Webにしたことで離脱率が高まる、ということはなかったです。ただどうしても途中離脱のハードルは低くなってしまうので念入りにケアをする必要があると感じています。

寺口:多くの学生がWebでも最後まで完走できたモチベーションは、何があると思いますか。

金:事前にも当日にも、1on1の面談を実施していることかなと思います。多くの企業でやっていると思いますが、学生に個別で丁寧なフィードバックをすることはやはり大事ですね。

ITが苦手? まずは人事が社内で一番ITツールに詳しくなろう

寺口:今日の話を伺って、そもそも自社のITツール活用度が高くない、という企業もいらっしゃると思うのですが、そういうときは何から始めるのが良いのでしょうか。

金:まずは人事の方が、誰よりもITに詳しくなることが重要です。今日紹介したツールでも、無料で始められるものもあるので、それをまず触ってみることが第一歩かなと思います。

寺口:もう1つ、「買い手市場」というのはどういうことなのでしょうか。

金:新型コロナウイルスの影響を受け、学生は不安で早く動き始めています。さらに企業側も21卒の選考が遅れていて、22卒の開始ができていないので、需要と供給のバランスが崩れています。今Webでやる、という意思決定をして告知することで、少なくとも学生には興味を持ってもらえると思います。

動き出しはとにかく早く。もうオフラインのインターンには戻れない

寺口:この話にもつながってきそうですね。金さんに事前にヒアリングさせていただいたときに、絶対伝えておきたいこととして「早く動き出すこと」を挙げていただきました。

金:早ければ早い方が、得しかないかなと思っていて。特に知名度が高くない企業に関しては、メリットがより大きいかなと思います。Webインターンシップは、やろうと思えば去年でもできたはずだけれど、何となく対面でやるものだろうと思っていました。ただ、やってみると意外とできるので、当たり前を考え直す必要を感じましたね。

寺口:ホワイトボードの話もそうでしたが、意外と気にしていたところが杞憂に終わったり、見えていないリスクがあったりするんですね。ちなみに、来年オフラインでもできるとしたら、Webとオフラインどっちでやりますか。

金:今の所、Webで開催したいと考えています。メンターからもWebを希望する声が上がっています。インターンはWebで実施して、オフラインではさらに特別な体験を作っていくことを考えていきたいです。

寺口:Webのハードルが下がったことで、これまでオフラインが当たり前、とされていたものも、Webでできるようになってきましたね。それに伴い、オフラインの価値を再定義して、Webでやるべきこと、オフラインでやるべきこと、を使い分けていくことが重要ということですね。本日は本当にありがとうございました!

ちなみに。ワンキャリアのご紹介

「3daysインターンをWeb実施した先駆者が語る、注意点とハック術10選!」のセミナー内容をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

ワンキャリアもまた、独自で30万件以上の学生の声を保有しており、学生満足度の高い/低いインターンシップのポイントなどをお伝えできます。ご興味のある方はぜひご連絡ください。

最後に、今月リリースした新サービスのご紹介です!

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