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三体【読書のきろく】

智子を「ともこ」と読まないSF小説』と紹介されているのを読んで、気になって購入。・・・してから時間が経ってしまったけれど、ついに読みました。

紹介してくれた和田さんも書かれてる通り、空間的にも時間的にも、すごいスケールで展開する物語。
地球と宇宙の生命体との通信があり、そのための技術力を培う時間が必要で、そこには権力や思想の衝突も生まれ、どっしりと重厚に織り上げられています。さらっと流すのがもったいなくて、緊張感を味わいながら読み進めました。
子どもの頃に楽しんだロボットの世界を、頭のいい大人が真剣に描いたら、こんなに壮大な物語が生まれるんだと感動です。空想に、夢が広がるワクワク感と、自然界を超える力の恐ろしさを感じます。

僕は残酷な描写は苦手で、この作品の中にもそんなシーンはあるけど、そこは必要以上にこだわらずに書き上げてあって、抵抗なく読むことができました。その残酷さがあるから、人それぞれが信じる正義とか理想について、冷静に向き合うことができるような気がします。

ちなみに、「ともこ」と読まない智子は、「ちし(ソフォン)」と読みます。陽子の存在や、多次元の考え方など、科学や物理の知識があると物語の楽しみは何倍にも大きくなりそうです。計算上で導き出せる仕組みなのか、すでに実現しているものなのか。
残念ながら、僕の理解はそこまで到達していません。。。それでも、たっぷりと楽しむことができました。

ハードカバーでずっしり重い本そのもののように、ボリュームのある物語を読み終えたけど、これでまだまだ三部作のスタート。
地球人と宇宙の生命体との戦いは、どんな展開がまっているのか、続きが、そして結末が気になります。

読書のきろく 2021年19冊目
「三体」
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