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心をつかむ超言葉術【読書のきろく】

ことばを通じて自分と誰かの「心」に向き合いたくなる

noteだったか、Twitterだったか、誰かの何かのSNSで紹介されていて、気になって図書館で予約。GW中に手配完了のメールが来て受け取りました。その後、3度目の緊急事態宣言に突入した福岡市では、図書館はすべて休館になっています。絶妙な巡り合わせで、このタイミングに読めた一冊です。

さて、「I LOVE YOUの訳し方」から始まる本書。
タイトルに書かれているように、コピーライターじゃなくても知っておきたい内容でした。僕のように、こうやってSNSで何かを発信し、誰かに何かを伝えたくて、という人にはもちろん。そうじゃなくても、ことばを使って、意思疎通をしている人。それは、音声として発する言語だけでなく、手話や他の伝達手段でも。
発信すると大げさに捉えず、伝えるという行為では、たくさんの人が該当します。

そう言えば、こんな言葉もあるそうです。

「人は、国に住むのではない。国語に住むのだ。『国語』こそが、我々の『祖国』だ。」
>ルーマニア人の思想家 エミール・シオランの言葉

僕たちは、心の中で揺れ動く感情や考えたことを、ことばを使って認識し、表現しています。微妙な違いを言い表すために、たくさんのことばが生まれました。

筆者は、コピーライターとして、ことばを使って世の中に動きを生み出す仕事をされています。ひとつひとつのことば、そして、心の動きに、しっかり向き合い続けることで、誰かの心を動かしています。その姿勢と、企画を生み出す過程をつかまえて、教えてくれるのがこの本です。
妥協しないその姿に触れて、ことばを通じて自分と誰かの「心」に向き合いたくなりました。自分は、誰に何を伝えたいんだろうと、考えさせてくれます。

そう、「心をつかむ」のは、ほかの誰かの心よりもまず、自分の心なんだなと思いました。


ちなみに、夏目漱石は、「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と訳したと言われているそうです。
僕だったら、と考えました。「YOU」に誰を選ぶか、どんな状況で伝えるかによって、変わってきますね。
「YOU」に妻を選ぶとしたら、と考えて、最初に浮かんだのは、
「寝顔を見ながら眠りたいな」
でした。

あなただったら、どう表現しますか?

どんな想いで、どんなことばを選ぶのか。立ち止まって考えてみると、大切なことに気づかせてくれるかもしれません。

読書のきろく 2021年30冊目
『コピーライターじゃなくても知っておきたい
 心をつかむ超言葉術』
#阿部広太郎
#ダイヤモンド社

#読書のきろく2021 #ビジネススキル

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