日本とのつながり97〜九州地方(前半)と中国上海市〜

地図を片手に確認していきたい。
福岡県を北東部から見ていくと、北九州市の門司区は下関市と関門海峡を挟んでつながり、小倉南区には日本三大カルストの一つである平尾台がある。
東に位置する苅田町には北九州空港がああり、その向こうには周防灘が広がる。
南進すると豊前市が位置し、英彦山がある。
県北部を西進すると、中間市、直方市、宮若市、田川市、飯塚市と続き、太宰府市、博多区に県庁がある福岡市、西端には二丈町が位置する。
能古島が浮かぶ博多湾を挟んだ対岸には海の中道が志賀島へと繋がり、その向こうには玄界灘が広がる。

南進して県南部に差しかかると、九重山から流れる玖珠川と阿蘇外輪山から流れる大山川が日田市で合流した三隈川が福岡県に入って筑後川となって西方向に筑紫平野を横切り、有明湾に注ぐ。
川の北には朝倉市が位置し、南には久留米市、広川町、八女市、筑後市、柳川市、大牟田市と続く。

次に佐賀県は東から鳥栖市、吉野ヶ里遺跡のある吉野ヶ里町、神埼市、筑紫平野の広がりの中にある佐賀市が位置する。西部に差しかかると唐津湾に面し、虹の松原で有名な唐津市、東松浦半島を南下し、伊万里湾に面して有田町の有田焼を積み出した伊万里港のある伊万里市が位置し、西端の北松浦半島へと至る。
南進すると、武雄市、嬉野市が位置し、東の有明海へと到達する。

長崎県は橘湾を抱く島原半島には雲仙普賢岳や平成新山があり、島原市や雲仙市が位置する。
西進すると、諫早市を経て、長崎港があり、グラバー園や大浦天主堂で有名な長崎市から南西に長崎半島、北西に西彼杵半島が伸びる。
中部の大村市は西に長崎空港のある大村湾に面し、北上すると波佐見町、佐世保市を経て北松浦半島へと至り、西には九十九島が浮かぶ。
ザビエル記念聖堂のある平戸島に渡ると、北には度島が浮かび、さらに北上すると、壱岐水道が広がる。
北西には生月島、南西には大瀬崎のある福江島などを含む五島列島が浮かぶ。
壱岐水道の向こうに浮かぶ壱岐島には壱岐市が位置し、対馬海峡(東水道)を跨ぐと、上島と対馬市のある下島を主島とする対馬が浮かぶ。
その向こうには対馬海峡(西水道・朝鮮海峡)が広がる。

一方、中国の上海は直轄市の一つであり、人口1858万人の中国最大の商業・金融の中心地である。
玉仏寺や豫園などの観光地があり、明の時代には上海城が築かれて国家の紡績、手工業の中心地となった。

やがて中国初の工場ができ、後に国際的な港として発展していく。

地形と人の関わりに着目して、場所を探りたい。

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