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【挨拶】2023年本年もよろしくお願いいたします

2023年になりました

イラストレーターのカトウヨシミです。新年は恒例でnoteを書くことにしているので、2022年の振返りと、2023年に向けての抱負的なものを、自分なりに綴ってみたいと思います。

忙しくて盛りだくさんな一年

とにかく年間を通して、2022年は盛りだくさんでした。特に「いつか」と思っていたお仕事や、取引先様とのご縁に多く恵まれたこと、本当に感謝しております。
また、イベント出展でも多忙にさせていただきました。まず、2月には、OPA gallery(東京都 渋谷区)で個展を開催させていただきました。コロナ禍真っ只中ではありましたが多くの方に足をお運びいただき、有難い言葉を頂戴しました。特に、ずっと挑戦してみたかった「半立体絵」を模索でき、その新しい表現の仕方に手ごたえを見つけられたような感覚が、自分にとっては大収穫でした。
6月末には、クリエイターEXPO(東京都江東区)に出展させていただきました。2回目の出展となり、自分なりに前回の反省を交えつつ挑んだ商談会で、これをきっかけに繋がったお仕事もあり、また作家同士の交流にも恵まれて、とても有意義な場となりました。
他、初めて海外のエージェンシーからお声がけいただき、マネジメントでお世話になることになり、イラストの世界もますますグローバル化していることを実感した年でもありました。とにかく語学の大切さを骨身に感じ、大学受験以降、ほとんど使用していなかった英語の勉強を(今更ながら)頑張っています…(苦笑)

それでもあっという間ではなかった

上記のように、お仕事の関係では本当に忙しくさせていただいて、いつもと同じならば「今年もあっという間でした」という感じなはずですが、2022年は体感時間がとてもゆっくりでした。6月末に、長年闘病していた父を亡くしたせいかもしれません。
幼少期からずっと父は病気で、手術やお薬の力を借りて生きてきました。父の病気が私の人生に与えた影響は良くも悪くも大きくて、経済的な問題もありましたが、何よりも、(父のせいではなく、病気のせいではありますが、)世間一般の父と娘ができるような意思疎通が難しく、乱暴にまとめるならば「色々あった」という関係だったように思います。でも、それでも、父は病気と闘っていましたし、家族を守ろうと必死だったことを何よりも覚えています。だからこそ、私が結婚した日や、イラストの仕事で実績を報告した時は、誰よりも喜んでくれたのだろうと思っています。
そんな戦い続けた父だったので、私は、病気はあっても、父は当たり前に戦い続けて長生きして、天寿を全うしてくれるものだと思い込んでいました。父の死は、私にとって完全に不意打ちでした。

悲しみも楽しみも同じ窓から

父が亡くなっても、嬉しいことや楽しいことは人生に起こります。この自分の立ち位置をどう表現したらいいのかと思っていたら、ぽんっと、この言葉が目に飛び込んできました。
「悲しみは大きいですが、すべてを塗りつぶされるわけじゃありません。景色の一部としてそこにあるだけで、やさしいものや楽しいものも同じ窓から見えています。」
ご自身の大事な猫ちゃんの闘病記に、漫画家の松本ひで吉さんが書いた言葉だったと思います。あまりにも言い得て妙なので、咄嗟にコピーしてスマホのメモ帳に保存して持ち歩いています。
良いこともそうでないことも、同じ窓から色んなものが見えていて、日々キョロキョロしながら生きている感じです。悲しみは確かにそこにあり、フォーカスしてしまうと泣きたくなる日もまだあるけれど、別の方向を見れば、あたたかい景色は確かに広がっていると実感しています。だから、2023年、この窓から見える景色を、私はどんどん楽しみたいと思います!
いつもそばに居て下さり、応援してくださる方の有難さを感じつつ、心から感謝しながら描いています。これからもどうぞ末永く、よろしくお願いいたします。

2023年1月1日
カトウヨシミ

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