習いごとのススメ ②音楽編

音楽は教養としてぜひ身に着けてほしく、娘たちにはバイオリンを習わせました。長女は3歳、次女は4歳から始めました。
バイオリンを習わせるきっかけは、留学先のアメリカで知り合った日本人の方にバイオリンを聴かせていただいたことです。私はピアノを習っていましたが、留学中に披露する機会はありませんでした。ホームステイ先にもピアノはありませんでしたし、海外でピアノに出会うことも少ないです。その点、持ち運びができる楽器に憧れて、子どもにはぜひバイオリンを!と考えた次第です。

とはいえ、押しても音の出る楽器ではありませんので、母子ともに忍耐が必要、、なかなか難しい楽器を選んでしまいました。。それでも、わたしも楽譜は読めますし、楽器を習うということは分かるので小さなころは一緒にレッスンに行って、内容をメモして、自宅での練習を繰り返しました。親も未知なる楽器ですので、子どもと一緒に習っている感じで、うまく弾けないことに怒ったりすることはあまりなかったです。まあ、ちゃんと練習しないとかで叱る場面などはどの楽器にも共通かと思いますが。

楽器の上達は、やはり練習時間がすべてなので、これを確保するのが本当に大変でした。フルタイムで仕事して、保育園に通う娘にバイオリンの練習させていたころの記憶ははっきり言って薄いです。大変すぎて記憶が飛んでるような気がします。。朝のすきま時間などをやりくりしていたように思います。

ただ、当初から先生には楽器の一つくらいは弾けるようにさせたい、細く長くでいいから続けさせたい、という目的をはっきりと伝えていましたので、その点でブレることはありませんでした。
わたしはピアノを習っていくうちに、どんどんどんどん嫌いになって辞めてしまったので、子どもたちには練習はめんどうだけど、弾けるようになる楽しさを分かってほしいと考えています。

我が家の習いごとは半径1Km程度を目安としています。
なぜなら、なるべく平日にひとりで通ってほしいから。小さい頃はもちろん親が連れて行くのですが、小学校に上がるころには親の手を離したいとの思いがありました。自立を促しつつ、親も早く楽をしたかったというのも本音です。

さて、ご近所の素敵な先生とご縁があり、レッスンを付けていただき10年以上になります。上品な女性の方で、皇室の方のレッスンもされたことがあるそうです。私ももっとお金持ちの方だとか、いろいろな方にお会いしたことはありますが、人生で出会った中でも最も品のある方だと思います。娘たちには、そんな先生の所作や振る舞いを週1回のレッスンで身近に感じさせていただけることが何よりです。

夏のレッスンにうっかり素足で行くと、靴下が貸し出されます。よそ様のおうちに裸足で上がるなんてもっての他なので、、娘たちもサンダルでレッスンにいっても、必ず靴下を持参します。厳しい方ですが、我が家の教育方針も理解していただき、受験期は少しお休みをいただいたり。音楽のテストの前は笛のレッスンを付けてくださったり、ピアノに興味のある時期には、簡単なピアノレッスンもしていただいたようです。とても柔軟に対応いただいて本当に頭が下がります。

学年が上がるごとに、練習時間の確保はむずかしくなり、中学校に入ると発表会の前以外はほとんど家で練習することもなくなってしまいました。それでもレッスンには通わせています。
真面目に練習をしていませんからそんなに上達はしませんが、娘たちがG線上のアリア、パッヘルベルのカノンなど聞いたことのある曲を奏でることができるようになっただけでもよかったなあと思っています。

それでもコロナの休校中だけは、時間が有り余っていたので毎日のように練習をしていました。落ち着かない生活の中で、子どもの奏でるバイオリンの音色は本当にいいものでした。

また、我が家では小学校受験を考えていたので、楽器のレッスンはとても効果的だったと思いました。先生へのご挨拶、しっかりお話を聞く、指示通りにレッスンを受ける。受験塾でもこれらの指導はありますが、本質はバイオリンのレッスンで十分に身につけられたと思います。
受験対策に限らず、就学前にこういった習いごとをしておく意味はあると思います。

素敵な先生との出会いもあり、バイオリンが娘たちの人生を豊かにしてくれることは間違いありません。バイオリンから離れる時期もありますが、つかず離れず音楽のある人生を楽しんでくれるといいなあと思います。

☆「習いごとのススメ」シリーズ、こちらからご覧いただけます。


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