やりがい搾取ダメゼッタイ.
今回は自社作業について話たいと思います.SES企業に所属したことがある人はイメージしやすいかと思います.
自社作業のネガティブイメージ
こんなこと聞いたことありませんか?
・大企業ではできない貴重な経験だからやったほうがいいよ!
・経営に近い事ができるチャンスだからやったほうがいいよ!
・あなたの成長に必ずつながるからやったほうがいいよ!
・みんなが君の挑戦を期待しているんだからやったほうがいいよ!
こういった言葉でやりがいを表にだし,報酬も払わず,会社の仕事を,現場の仕事とは別にやらせる.しかも,それをかつ当たり前のことのように.
やらされた側は何を得られたのかもわからないままただ疲弊していく.
その結果,自社作業=ネガティブイメージ,自社作業やる人=社畜,のように感じる人が多いのではないでしょうか.
それではまず,実際に僕が過去にさかのぼり,自社作業についての印象を聞いた内容をお伝えします.
自社作業をやってよかった部分
SES事業会社ですと,客先で働くがゆえに,コミュニケーションをとる機会が少ないです.故に,何か会社の為に共同で取り組んだ結果,仲良くなり,切磋琢磨し,成長につながるケースがあります.
自社作業をやっていたことで,今も繋がりを維持していたり,それが条件のよい転職につながったりもしているようです.
・メンバー同士のつながりができる
・確かに経験値が増え成長につながる
自社作業をやって不愉快だった部分
賃金が発生しないのはそもそもおかしいのですけどね...ただ,それ以外で,承認されない,という部分が大きいと感じています.
・目的が不明
・評価につながるといい,つながらない
・作業にまつわる提案をしてもむきあってもらえない
・やれてよかったな!と上からで,あまり感謝されない
・賃金が発生しない
自社作業についてこう考える
ここまで書いた上で,僕は自社作業は会社にとっても従業員にとっても,やり方次第では皆がハッピーになれる可能性をたぶんにもっていると感じています.そこで,このネガティブイメージを払拭し,楽しく気持ちよく作業し,コミュニティを作っていけるようにしたいと考えています.
まず,大前提として,使った時間に対する対価は払う.です.そして強制はしない.なので,まず,以下は大事かなと思います.
・強制は絶対にしない
・使った時間に対する対価は払う
・提案があれば真摯に向き合う
・成果に対しては感謝を表す
・一人にさせない
これらを踏まえ,社員の皆さんにお願いすることにしました.
そして,なぜ今回お願いしたいと思ったのか.大きな理由は以下3つあります.
会社づくりへの関わり
おかげさまで従業員も徐々に増え,役員だけで物事を全てすすめるのは限界に近づいてきています.
そこで,3つ目の所属する意義に近いのですが,みんなに会社作りを手伝って欲しいと考えています.会社作りに関わることで,「この会社にとって自分は必要な人間だ」「僕がこれをやったことが社員のみんなに役立った」と,より感じてほしいなと思っています.
横軸の繋がり
従業員のコミュニティを作るには仕事以外の非公式なコミュニケーションを増やすのがよいといわれています.僕はその通りだなと思っていて,過去色々なイベントを通じコミュニケーションをとる場を作ってきました.
しかしながら,過去のイベントは単発で「遊び」を中心したイベントです.今回は少し発展させ「学び」を中心に,中長期で皆でゴールを目指すことをしてみようと考えました.
これにより,横のつながりを増やし,コミュニティを作っていければと思っています.
活躍の場,所属する意義
弊社には中堅社員が数名おり,お客さんからは一定の評価を得られ,客先では問題なく業務を遂行しています.
社員の皆が客先,自社とわず,自分の思想をもって活躍できる場をつくれないと,社員にとって,弊社に所属する意義も薄れてしまうと考えます.そうなるとこれは経営者の責任ですよね.
そこで,今回コミュニティを作り,自社でも活躍できる場をつくりたいと考えたのです.
コミュニティであるべき
チームではなくコミュニティでありたいと考えています.
チームだと特定のリーダーが必要となり,結果上下関係が生まれ,リーダー不在となった場合に大小にかかわらず混乱がうまれます.
また,これまでの自社作業を見てきたところ,リーダーとメンバーでの対立構造もうまれやすいと感じています.
とはいえ,初めはとりまとめる人も必要だとは思います.そこで,まずは僕がとりまとめつつ,コミュニティという制度そのものをどうつくりあげていくか,そこからみんなで考え,話,作っていくつもりです.
また,この形式において,スポットで参加するも歓迎する予定です.そうすることで,「子育て大変なんだよね.」だったり,「ちょっと今は現場が忙しすぎて.」と,参加が難しい理由があるけど,気持ちとしては興味がある,そういった人たちにも気軽に参加してもらい,できる範囲で力を発揮してもらおうと考えています.
最後に,これは僕の妄想ですが,最終的にこのチームで技術ブログだったり,技術イベントだったりの発信元になれば素敵だと思っています.
これから
早速,先週の帰社日でこの件を発表しました.
ありがたいことに,数名が手をあげてくれています.文化を作るに等しいことなので,短期間でできることとは思っていません.時間をかけて,うまくコミュニティ化していくよう,試行錯誤していこうと思います.
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