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【Caitlin's】アメリカは馬鹿げたことに「自衛」を主張しながら、シリアを爆撃する。

この記事が発信されたのは、2021年2月21日であることに注意して欲しい。ケイトリンさんは過去にシリアに関する記事をたくさん書かれている。彼女のこれまでの論考は、現時点でのシリア情勢を理解するために役に立つと思うので、過去に遡ってシリア関連記事をいくつかピックアップして訳していこうと思う。

[原文情報]
タイトル:
US Bombs Syria And Ridiculously Claims Self Defense
著者:Caitlin Johnstone
配信日:Feb 26, 2021
著作権:
こちらをご覧ください。
原文の朗読:なし。

バイデン大統領の命令で、アメリカはシリアの施設への空爆を始めた。この執筆時点で、死傷者の正確な数は不明だが、初期の報告では「数人」が死亡したとされている。

西側の大手メディアは、ジャーナリズムとはほど遠い行動を取り、アメリカ政府が空爆について発表した内容を無批判にそのまま繰り返した。これは事実上、国防総省のプレスリリースをそのまま掲載しているのと同じことだ。

以下は、ワシントン・ポスト紙の記事からの抜粋。:

バイデン政権は、木曜日にシリアでイランに繋がりがあると思われる戦闘員に対して空爆を行い、テヘランが支援していると考えられる暴力に対抗する意志を示しました。

国防総省のジョン・カービー報道官は、これはイラクとシリアにおけるイランに繋がっていると思われる暴力行為に対抗するためにバイデン政権が命じた最初の行動であり、シリア東部の国境管理地点への攻撃は、「イラクにおけるアメリカ人と同盟軍兵士に対する最近の攻撃と、現在進行中の脅威に対応するために許可された」と述べました。

この施設はKaitib HezbollahとKaitib Sayyid al-Shuhadaを含むイランに繋がっている民兵組織によって使用されていたと彼は述べました。

この作戦は、イラクにあるアメリカの拠点に対する最近の深刻な攻撃を受けたものであり、アメリカ当局はその攻撃をイラクおよびシリアで活動するイラン関連のグループによるものだとしています。今月初め、イラク北部でのロケット攻撃により、アメリカ軍と協力していた請負業者(傭兵会社)が一名と、アメリカ軍の兵士1名が負傷しました。

つまり、アメリカがシリア、すなわちアメリカが侵略し違法に占領している国に空爆を行った理由は、イラク、こちらもアメリカが侵略し違法に占領している国だが、そこの「アメリカ拠点」への攻撃が原因だと言うわけです。

この攻撃は、イラクの戦闘員が「イランと繋がっている」という主張を根拠に正当化されているが、この主張には全く証拠がなく、致命的な軍事力の行使を正当化するには無関係なものです。それにもかかわらず、これが主流メディアでは「自衛」作戦として報じられているのです。

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