ロウバイというニッチビジネス

前回の記事はライトアップでの集客拡大とその例として宝登山ロウバイまつりを述べたが、そもそもロウバイ自体がある種の集客拡大を狙ったニッチビジネスだったりする。

日本において植物系イベントは桜の花見と紅葉が別格で大きく、ついで梅やアヤメ、藤、ラベンダーなどの花見と果物狩り、芋掘りなどが存在する。これらを時期的に見ると3~11月に集中していて12,1月は少なめである。
12,1月のアウトドアイベントはウィンタースポーツやクリスマス、初詣辺りがメジャーなのでそちらに観光リソースを集めたいという発想でもあるのだろう。
しかし、地域によってはウィンタースポーツできるほど雪がない、クリスマスや初詣でもメジャーなスポットがないというケースも存在する。
こういうタイミングで開花してくれて花見に使えるロウバイというのはかなりおいしい存在である。

梅や桜は大御所的な名所が大都市近辺にあるが、ロウバイはまだそこまでの競合名所が少ない。
同時期だとツバキやサザンカもあるが常緑樹で花の色も赤や白と落葉樹で黄花のロウバイとはイメージが違うので棲み分け可能。
しかもロウバイ自体はガーデニング用に出荷できるので農業的にもある程度の利益を確保できる。

1~2月にロウバイで集客するのは有効な手段といえる。

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