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酒と涙と学校と私

「全日本学校嫌い選手権」なんてものが存在していたら、私は毎年ベスト8に進出し、さらに3年に一度は決勝進出できるぐらいの実力の持ち主だ。

学校の嫌なところを挙げろと言われれば、般若心経もびっくりの長文が書ける。学校のことを考えるだけで1日中嫌な気分でいられるし、私を脅すなら「学校に連れて行くぞ!」と言えばいい。

息子の学校に行くのも、本当に嫌。白やグレーの壁、壁、壁、天井。あの学校の雰囲気を考えるだけでも心が「きゅー」と悲鳴を上げる。あまりの行きたくなさに、酒をひっかけて保護者会や面談に行ったことが何度もある。毎日シラフで学校に通勤する先生たちを褒めたくなるほどだ。偉いよね、マジで。

どうしてそんなに学校が嫌いかと訊かれたら、相性の問題としか言いようがない。私と学校は生まれながらに星の回りが合わず、永遠に結ばれない運命……とか、そんな悲恋っぽい関係ではなく、私が学校に向いていない人間だからだろう。大して気の合わないクラスメイトと強制的に団体行動をさせられる、学校という組織との相性が悪いだけだ。

何事にも相性や向き・不向きが確実に存在していて、相性が悪かったり向いていないもの・場所からは、逃げることしかできない。相性が悪い対象が学校だったら、行きたくなくなるのも当たり前だし、行かないことが正しい方法であるようにも思える。

実際、私も高校が嫌すぎて中退している。その後大検を受けて大学に入学・卒業し、いまは結婚も出産も経験してフリーで働いている。いまの私に至るまでには、たくさんの紆余曲折はあったけれど、ちゃんと生活できている。

学校という団体組織に属することが苦手でも、何とかなることを示す生き証人がここにいるよ、と全国の学校嫌い仲間にテレパシーを送りながら、午後から息子の学校の三者面談に行ってきます(今日はシラフでね)。

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