見出し画像

EVE ghost enemies 最終章「**e**e*」編

「会ってみたい、お母さんに。
 そして、もう一度、魔法をかけてあげたいの」

本作の感想ですが・・・

「EVEシリーズ」や「DESIRE」への愛が強すぎる……EVEシリーズのファンにとってあまりにも贅沢なご褒美だ。

EVEシリーズは生みの親である菅野氏はすでに病死しており、今のEVEシリーズはそれを「新生」しようとした試みです。
とはいえ、菅野氏のEVEはどうやってももう復活できない。どうやっても本来のEVEシリーズを救う手段はすでにない。そこで生み出されるのは「他の人間が生み出したクローン」にすぎない。これはベルセルクも同じ。

それでもスタッフたちはあきらめなかった。

死んだはずの子をもう一度助けたい。もう一度あの子に出会いたい。そういう願いがそのまま作品のテーマになった。RebirthTerrorもそうだったが、本作はよりドストレートに「母親」の決して報われない願いと戦いを描いた作品になっている。

そのテーマを描くために「EVEシリーズ」だけでなく同じ菅野氏の作品である「DESIRE」まで巻き込んだ。なぜならEVEシリーズ以上に、親の願いというテーマはDESIREが描いていたから。そしてそのための舞台装置もDESIREが持っていたから。

私は「EVEシリーズ、DESIRE、悦楽の学園」という同じ世界を共有する作品をすべてプレイしてきた。このシリーズ作品を20年以上ずっと見続けてきた。そんな人間には最高に推せる作品となっている。そんなプレイヤーってもう日本人の中でも5万人もいないと思うが、そんな5万人のために本作は作られたと思っている。

作品単体としての評価とかは正直よくわかんねえ。

客観的にみたらアレなところは結構あるとファンの私ですら思う。

というか上で述べたように、めちゃくちゃ冒涜的な、グロテスクな作品である。たぶん真のEVEシリーズファンの中ではシリーズ全体の世界をレ〇プした最低最悪の作品だと怒る人もいるだろう。

でも私は、なんかもうそういうんじゃなくて
ひたすらに愛と感謝の気持ちでいっぱいです。

すごい傲慢なことを言うと、本作品に関してはランスシリーズ同様「過去シリーズをプレイしてない人」と私が同じ感覚を味わうことは困難だと思う。そのくらい超贅沢な体験をさせてもらったような気がする。

もちろん、過去作品をプレイしなくてもめちゃくちゃ面白い作品ではあるが、この作品に関していえばちょっとうぬぼれた気持ちを味わいたい。

何度も見放したい気持ちになったけれど、EVEシリーズをずっとプレイしてきて、本当に良かった。

ランスシリーズ完結の時にも思ったけど、この年まで死なずに生き延びていてよかったと思う

ありがとう。本当にありがとう。


ここから先は

1,160字

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?