データ分析、データサイエンス、ビッグデータの関係は「家具作り」にあり
データ分析活用スキル育成のプロとして、「データ分析とは何ぞや」を伝えることの重要性を痛感することが多々あります。
説明の仕方は色々ありますが、最近は「家具づくり」を例として説明すると良いかなと思っています。
家具を作る材料(木材やクギ)が、「データ」に相当します。
材料を組み立てる手段や工具が、「データ分析手法」に相当します。
この2つが揃い、設計図を提示されれば、何かしらの家具(グラフや数値的なアウトプット)を作り上げることができます。
”ビッグデータ”というのは、この材料やクギが種類と数としてたくさん集まりました、という状況に近いでしょう。
”データサイエンス”というのは、組み立てる手段や工具の種類やレベルがアップされた状況に近いでしょう。
そして、”ビッグデータ”(多くの木材とクギ)と、”データサイエンス”(最新式の電動ドライバー)で、設計図通りに美しいイスを作り上げらえるかもしれません。
立派なイスを前に、私はこう質問を投げかけます・・・・
『あれ?ちょっと待ってください。あなたが作りたかったのはイスだったのでしょうか。確か、いつも散らかっている洋服を整理したい、という目的があったと思ったのですが、イスはその役には立ちませんね。目的は何で、そのためには”何をどう作るべきか”という設計図を作ることがむしろ大事だったのではないでしょうか。』
『もしその設計図さえあれば、実際の製作自体はその道のプロに任せるっていう手もありますよね』
私は自分のプログラムで、この
「目的に沿った設計図を作れること」 と
「その設計図に沿った方法論の検討ができること」
を大事にしています。
もちろん大工を目指したい人はこれとは別な話です。
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