須藤元気議員は辞職するべきか?

今回は先日、立憲民主党を離党した須藤元気参議院議員について考えを述べたいと思います。

須藤元気議員は昨年の参議院選で比例において73787票を獲得し、立憲民主党の中でギリギリの8番目で当選を果たしました。
国会議員になってからは立憲民主党の党内に囚われずに、小泉大臣や山本太郎氏に対して友好的な態度を示していました。

事態が動いたのは先月でした。
れいわ新撰組の山本太郎氏が15日に東京都知事選に立候補することを表明しました。
すると、須藤議員はすぐに山本氏支持を明らかにしました。
しかし、立憲民主党は宇都宮健児候補の推薦を既に決めてたタイミングでした。
つまり、須藤議員の言動は党の方針に反するものでした。
それだけでは終わらず、なんと須藤議員は17日に立憲民主党からの離党を表明しました。
その後、須藤議員は山本氏の応援演説に度々登場し、ロスジェネコンビとして支持者からは賞賛されました。

須藤議員は離島会見において、離党の最大の理由は自由な発言を許さない党内環境であるとしました。
須藤議員は消費減税などを訴えたかったということです。

ここで最も難しいのは須藤議員は比例代表制において当選をしたということです。
須藤議員はあくまでも「立憲民主党の須藤元気」として立候補し、当選しました。
比例代表制においては多くの有権者は支持する政党に票を投じます。
そこで立憲民主党は約670万票を獲得し、8議席を確保しました。
そのうち、須藤議員が獲得した票は73787票、とても小選挙区で当選できる票数ではありません。

僕は須藤議員は議員辞職をするべきだと思います。
タイミングとしたは秋の臨時国会の冒頭に。
そして来るべき解散衆院選で立候補すれば良いと思います。
理由は2つです。

1つ目は彼の議席は立憲民主党が獲得した議席であるということです。
やはり比例代表制は政党ベースになります。
有権者心理を考えると、彼の議席は立憲民主党に返上する方が有権者に対して筋の通った行為だと思います。

2つ目は須藤議員の今後の活動のためです。
彼は消費減税を主張しています。
しかし、立憲民主党は消費減税を公約にはしておらず、須藤議員自身も出馬当時はマニフェストとして掲げてはいませんでした。
消費減税は国民生活や税制に関わる大きな政策になります。
なので、1度議員辞職をし、出直し選挙をして、国民の支持をしっかりと受けてから実現に向けて行動する方がことの進みがやりやすくなります。
逆に今のままでは、一議員の思いつきにすぎません。
国民の支持という大きな後ろ盾を得た方が彼の今後の活動をやりやすくなります。

この2つの理由から、僕は須藤議員は議員辞職をするべきだと思います。
都知事選を終えた彼がどのような行動を見せるのか注視したいと思います。

p.s.)そもそも消費増税を決めたのは野田政権であり、当然民主党政権でした。
その後身である立憲民主党から出馬するのに、消費減税を公約にするのは無理があるのかと...