DMOのアドバイザーとして関わるコトになった私には、「いわき・海の復権」がテーマとなった。
DMO側とのワークショップでもその必要性は十分に感じ取れた。

では、何から手を付けるべきか?
「いわき・海の復権」でフォーカスすることにしたのが、都市部女性層に浸透するStand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)。頭文字をとって「SUP」(サップ)である。
SUPファンを呼び込んで、いわき市の海岸線・自然環境保全活動にも参加してもらい、
SUP体験パッケージを地域の魅力の柱として確立することと仮定してみた。

その先には、いわき市の海岸線と自然景観を守るために訪れた観光客が自然を守りたくなるようなネイチャーレジャーなどの体験企画の聖地とする事をゴールとするのである。

Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)は、発祥はサーフィンのメッカであるハワイと言われ、1960年代にワイキキのビーチボーイたちが、観光客を乗せるアウトリガーカヌーのパドルを使い、ロングボードで波乗りを楽しんでいたのがルーツとされています。

また、さらに遡ること古代ポリネシア文明の頃にも、板の上に立ち、カヌーのパドルを使って漕ぐというSUPの原点ともいえるスタイルが生まれていたそうです。

その後、サーフィン人気の高まりによって姿を消していましたが、1990年後半にSUPで巨大な波に乗るマウイのレイアード・ハミルトンやオアフのブライアン・ケアルラナといった有名サーファーたちの登場によって再び注目を浴びることに。

水上を移動する手段としても有効で、波のない海だけでなく、湖や川などさまざまなフィールドで楽しめることもあって、世界各地に波及し、爆発的な人気を呼んでいます。

ヨットでも、サーフィンでもなく、Stand Up Paddleboardを「いわき・海の復権」の核とするのか? 次回はここからご説明していきます。


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