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屋台を開いた、その先

屋台をスタートして4ヶ月を迎えました。
おかげさまで桜新町を歩いていると声をかけてもらえることもあり、4ヶ月前は縁もゆかりもなかった土地にも関わらず、7年近く住んでいる元住吉よりも知り合いが増えました。
これは私が思い描いていた以上の結果です。心優しい皆様ありがとうございます。

ある程度の屋台コミュニティのようなものができてきた中で、屋台もそろそろ次の変化を起こさないといけないように思っています。
なぜなら、私が疲れてしまうから。

前にも書いたように、屋台は正直お金になりません。4ヶ月目を迎えてやっと「時間×高校時代の時給」というアルバイト時給レベルに届くかどうかといったところ(私のモデルだと…)
これでは、新たなモチベーションがないと6ヶ月、7ヶ月目を迎えた時には私が疲れてしまうだろうなと思うのです。精神的にも金銭的にも…

まずはやってみよう、やらないと後悔すると思い立って覚悟を決めて動きだした屋台が皆さんの協力のお陰で形になってきて、次の目標に向けて変化をしなくてはいけないタイミングということです。

そこで私の打ち出すテーマは「誰もが真似をできる屋台の仕組み化」です。

私は飲食店をやりたいと思って屋台を始めたわけではなく
一人一人が気軽に場を開くことのできる仕組みを模索したいということだったと思っているのです。
そのためにまずは私は実験体となり、やってみたかった場づくりをチャレンジしてみたのが今の屋台です。

そんなことを言えば、今は多くの貸し会議室やスペースがあり、時間で場所を借りてイベントを開けばいいではないかという意見もでてくると思います。
でも、私のやってみたかった場所はイメージは「多くの人が集まって楽しかった!勉強になった!」というお祭り的なものではなくて「10人がだらだら集まってきて、なんの為にもならなかったけど、顔見知りが増えた」という日常的なものなのです。
しかし、10人しか集まらないイベントは場所貸しのシステムの中では赤字になってしまいます。

それであれば、誰かの場所を借りるだけではなく、自分の可能な範囲で場所を作ってしまえばいいのではないかと思ったのです。

しかし、イチから屋台を作るというのは、場所もお金も時間もかかるため効率的とはいえませんし、おススメはしません。ましては私のように週4回も屋台を開くのは…(私の体験から)

そうはいっても、リスクが少なくダラダラ集まれる日常のような場所をつくれたらやりたい人がいるのではと思ったのです。現在屋台で行なっている一日店長もその延長です。

でも、いざはじめるとなっても、「場づくり」というと社会的意義があるようで、価値があるもののように聞こえる人も多くしっかりとやらなくてはいけないものと思うのですが、もっと自由で自分勝手な遊びだと私は考えています。

屋台でよく
「屋台は吉池くんの部屋に遊びに来ているみたいだよ」
と言ってもらいました。
私は自分勝手な大人の遊びの一つとして、自分の部屋の延長を週1回、月1回開ける場が屋台のように感じましたし、経験者として安全に安心してそんな場を開けるための仕組みにしていくことが必要なのかと思いました。

そのために、これからは私が屋台を作り出して、よかったこと、悪かったことをまとめていってマネをし易いようにできればと思います。


なんだか、会田誠さん言っていた「快適なバラック」に近いですね。
以下、会田誠展で書いてあった言葉の引用です。

スラムやバラックは住むところや商売するところを自分(たち)だけで作る。その「方法」は理想。
しかし現状は、不便・不快・危険といった負の「結果」を生んでいる。
「快適なバラック」こそ究極の理想ではないか。そのシステムを構築するのがプロの仕事。
そのシステムにのっとって素人が勝手に作る。

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