コンサルティングは "効率化" or "付加価値" しかない
コンサルティングをしていく上で、提案の方向性は"効率化" と "付加価値" しかないという話。「コンサルティング」と言わず「提案すること」と捉えると良いかも。周りの人へのアドバイスにも使えると思います。
サマリ
・コンサルティングの価値は "効率化" と "付加価値" しかない
・"効率化" は「磨くこと」
・"付加価値" は「生み出すこと」
・"効率化" は、ロジックと実績の殴り合うゲーム
・"付加価値" は、発掘したインサイトで殴り合うゲーム
・必要とされるスキルも違う
コンサルティングの価値は "効率化" と "付加価値" しかない
コンサルティング(=提案をすること)によってもたらされる価値は2つの方向性しかないと思います。
1つは "効率化"。
「本来無くてもアウトプットに影響しないコストを削ることで、時間やコストを浮かせて、他のものに投入できる状態にする」ことで、一言で言えば「磨くこと」です。戦略や総合系など、コンサルティングファームと言われて思いつくところは、だいたいこちらが得意だと思います。
2つ目は "付加価値"。
「視点や組み合わせを変えたり、新たにモノを生み出すことによって、値付けだったりユーザーが受け取る価値を大きくする」ことで、一言で言えば「生み出すこと」です。デザインファームやクリエイターがこちらを得意としている印象。
世の中のコンサルティングは、コレでおおよそ分別できるかなと。
"効率化" と "付加価値" で重視されることが違う
日々、多くのコンサルティングファームがしのぎを削っています。しかし、戦っているフィールドとルールが違います。
"効率化" は、「ロジックと実績の豊富さ」で殴り合うゲームと理解しています。
突飛な発想は相対的に重視されず、リサーチによりファクトを集め提言に持っていく、いわゆる空雨傘が幅を効かせているフィールドでしょう。
一方で、"付加価値" は「的を得たインサイトの発掘」で殴り合うゲームという理解です。
皆が気付いていない何かを見つけ提言に提言に持っていく、いわゆるクリエーティブな発想が幅を効かせているフィールドだと思います(もちろん、ロジックも求められる)
あるとよいスキル
【共通】
・構造化(物事の道理を見抜く)
・課題特定(解くべき問いを見つける)
・論理構築(理屈を作る/伝える)
・定量/定性リサーチや分析(根拠や肌感覚を掴む)
・人当たり(いいヤツであること)
【効率化】
・パターン認識(共通点を見出す)
・インプット癖(打ち手やパターンのストックを貯める)
【付加価値】
・観察(違いや変化に気付く)
・プロトタイピング(目に見えるカタチに落とし込む)
終わりに
「磨く」のが好きなのか、「生み出す」のが好きなのかでコンサルティングの方向性は大きく違うし、求められるスキルも違うという件でした。
思いついたら随時アップデートしますー。
参考情報
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