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ストレスの原因

 人は日々ストレスを感じて生きています。仕事の事、家族の事、恋人の事、友人の事など、様々な人間関係の中で、嫌な思いをした事だけではなく、良い事でもストレスを感じたり、変化をストレスと感じる事もある。
 ある人にとってはストレスなのに対し、ある人にとっては何とも感じない。ストレスの発生源は人によって多種多様。 

 『認知の歪み』という言葉は聞いたことありますか?自分の中の常識とでもいうのでしょうか、社会的常識ではなく、思考の常識・癖。
 疾病の有無関係なく、ストレスになる共通点は『認知の歪み』が関係していると言われてます。認知行動療法はこの歪みを修正する方法でメンタル不調に効果的と言われてます。
 今回は認知の歪について。

常識が常識ではない

 私は若い頃、ケーキなどの甘いものを食べた後に、必ず辛いカレーが欲しくなっていました。食べれる時は実際に食べてました。
 ケーキtoカリー、そして、カリーtoケーキ、そして、ケーキtoカリー
ケーキを”おかず"にしてカレーを食べていたようなものです。
 ある日、友人と一緒に甘いものを食べていた時、私が『やっぱ、甘いもの食べた後はカレーが食べたくなるよねぇ』って言いました。すると友人は『お前、何言ってんだ!?』という返事が返ってきました。その時は、この人は”おかしな人”だと思いたました。気になったので他の人にも確認したところ、わかってくれる人はいなかった。もう驚きです。”この価値観は世界共通”だと思っていたのです。人間ならみなそう。人間ならケーキの後はカレーだ!と信じて止まなかった。それが、間違っていたとわかったんです。
 
 この例は偏ってるように聞こえるかもしれませんが、案外的を得ていて、これがいわゆる認知の歪みです。

当たり前だと思っている思考・行動が、自分自身を苦しめている


・会社から評価されるためにはNoと言わない
・自分の意見を言うことは悪、人に合わせることが善
・何事も完璧にこなす必要がある
・友人からの誘いを断れない
・恋人には何でもしてあげる

 単純すぎる例ですかね、でも誰しも一度は悩んだこともあると思います。年齢や経験がまだまだ少ないのなら問題ではないのですが、ある程度歳や経験を重ね、自覚がなく悩まないくらいナチュラルにこの原理に従っている方は”常識”になっています。実はそこがストレス源だったりします。いつだって心の問題は無意識の中にあるものです。
 では、なぜそのような思考癖がついたのか?と、掘り下げていくと根本の問題にたどり着くのですが、今回はカウンセリングのようなことは置いときます。

ちなみに、健常な思考
・会社から評価されるためにはNoと言わないこと
  ➡︎自分ができないことはできないと言う。その上で協議し、可能な範囲で仕事を引き受ける。
・自分の意見を言うことは悪、人に合わせることが善
  ➡︎自分の意見は言って当たり前。それは批判ではなく意見。受け取るかどうかは相手次第。
・何事も完璧にこなす必要がある
  ➡︎完璧を目指しながらも、失敗することも当然ある。
・友人からの誘いを断れない。
  ➡︎気分が乗らない時もある。
・恋人には何でもしてあげないといけない
  ➡︎出来ないこともある。それでも、別れるわけではない。

 人それぞれ違いはありますが、こんなところでしょうか。この例で当てはまるかわかりませんが、言いたいのは先ほどのケーキtoカレーの件のように、他人から見てあり得ない!と思っている常識が自分の中にも存在するということです。

 毎日激しく疲弊したり、慢性的ストレスを抱えたり、生きづらさと言うのは、この認知の歪みが関わってることが多い。本人はそれが”常識”としていて当たり前と思っています。時には我慢も大事ですが、偏り過ぎているのはメンタル衛生上よくはありません。そして、知らず識らずにメンタル不調に陥ってしまう。なんてことも。
 だからと言って、認知の歪みは全てが悪なわけでもありません。わかりやすいところでいえば、アーティストは世間と違った角度で物事を捉えていますよね。違った角度から物事を見ることができるから、良いものが作れる。
そうゆう一面もあります。
 この認知の歪みに気づき修正していくというのもカウンセリングの役割です。自分自身を知ることでもあり、気づくこと。それにより、ストレスが軽減されたり、恐れていたものが怖くなくなったりします。
 セルフケアでもできます。「ストレスを感じる時」をリストに書き出す。その中の一つでもいいので、他の人に同じような状況で思考・感じ方等を聞いてみてください。自分とは違う意見の人がいたら、話しを聞いたり観察してみてください。やればわかりますが、それで認知の歪みに気づき、ストレスは軽減されるはずです。
 必ずしも認知の歪みを修正する必要はありませんが、ストレスフルで苦しいのなら、修正して自分をハッピーにしてあげましょ。いつも頑張っているんですから大切にしてあげてください。

 今回は認知の歪みについて、なるべく専門用語を使わずにわかりやすく変なことを言わずに書いてみました。まとめると、ケーキtoカリーを3往復すると吐き気がするので気をつけて!ということです。

では。

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