見出し画像

ブランディングで大切なことはすべてカフェで学びました。Vol.1

ブランディングで大切なことはすべてカフェで学びました。

というタイトルで、ブランディングについてシリーズで書いてみようと思います。

というわけで今回が第1回目。

僕が実際に経営していたカフェでの経験は(当時は気付いてませんでしたが)まさにブランディングだったなあと思うので、当時の話に僕が解説するというスタイルで進めて行きたいと思います。

カフェでもやるか

まず、なせ僕がカフェを始めたのかという話から。

もう20年以上昔になりますが、当時京都の北のはずれでデザイン事務所をやっていました。

30歳過ぎに独立してからしばらくは、とあるビルの一室で仕事をしていたのですが、なんか息苦しくなって、路面(1階)の物件を探していたところ、新築マンションの1階に手ごろなテナントを見つけて引越したのです。

16坪のスペースは、デザイナー3人で運営してるデザイン事務所には広かったので、半分で仕切って、残りのスペースは何かに使おうと空けておきました。

その後、母が亡くなったりしてバタバタしてるうちに一年以上が経ち、そろそろ空きスペースで何かしないともったいないなという気になって、「さて何をやろうかな」といろいろ考えました。

レコードをたくさん持っていたので、中古レコード屋にしようか、デザインに関係があるペーパーショップもいいかなとか、あれこれ考えてるうちに、若い頃に喫茶店の雇われマスターをしていたことから、「サンドイッチとコーヒーなら作れるから、カフェならできるかもしれない」と思いついたのです。

最初は、それこそ「テナントの家賃の足しにでもなれば」くらいの軽い気持ちでのスタート。その後、とんでもない思いをするなんて予想もしていませんでした(笑)

まずはネーミングから

カフェを始めるにあたり、ネーミングをどうしようかと考えました。

事務所の横にあるので、僕やスタッフがお茶したり、仕事終わりにビール飲んだりできたらいいな。スタッフとお客さんやお客さん同士が友達みたいになれたらいいな。みんなでワイワイできる空間がいいな。

みたいなことを考えてるうちに「サロン」というキーワードが浮かんできました。

みんなの集まるサロン。

そこで決まったネーミングがCafé Salonです。

Café はフランス風にéでお洒落っぽく(笑)してみました。

早速ロゴマークをデザインして、カッティングシート入り口の扉に貼って写真を撮影。

と言っても、まだお店はできていないので、事務所の扉に貼って雰囲気を出してみただけですけど。その写真と、仮に作ったサンドイッチの写真を知り合いの情報誌のライターに渡してカフェのオープン紹介記事を書いてもらいました(当時はインターネットがなかったので、お店の情報は雑誌がメインだったのですが、発行までのタイムラグがあるので、早めに段取りしたというわけです。こういうところは昔から目端が利くタイプ)

おかげで、お店がオープンするちょっと前に雑誌で紹介してもらうことができましたが、実際のお店とは外観もメニューも違うと言うオチでしたけど。

画像1

↑当時のショップカードがネット上にありました!
マークはコーヒーにミルクを入れて混ぜたところを表現してます。

話をもどして。

ネーミングの次はインテリア

ネーミングが決まったので、次はインテリアをどうするか?という段階に。

ここで僕は、ちょっと冒険しました。

それは、店内を真っ白にするというもの。

当時グラフィックデザインをやっていたので、ベースは紙だなと思ったのがきっかけ。

白い紙と言っても様々な「白」があります。

それが、インテリアの部材となると、タイルや塗装やデコラやファブリックなど、ほんと様々な表情の「白」があるなと思いつき、店内を真っ白にしたら面白いと考えたのです。

ただ、飲食店で「まっ白」というのはちょっとありえない。
汚れが目立ちまくりますからね。

でも、昔から天邪鬼な僕は、人がやらないことが好きという困った性格なのでやっちゃいました。

サロンというキーワードからソファはマストだと考えていたので、真っ白いソファを特注でデザイン。

店内は天井から床まで真っ白。

出来上がってみると、タイルの白、塗装の白、家具は真っ白のデコラにファブリックと、思った通りに様々な表情がある面白い空間に仕上がりました。

ただ、入り口の扉と開閉式の大きな窓枠は黄色のペンキで塗装。

理由は、入り口が黄色だと幸運を呼び込むという風水の考えを取り入れたから(笑)

そういうところはちゃっかりしてるタイプです。

というわけで、僕のカフェCafé Salonが出来上がりました。

画像2

↑これまた、当時の写真がネット上にありました。ほんとありがたい時代ですね。

キリがいいので、今回はここまでとさせていただきます。

続きはメニュー開発やスタッフを募集して営業を始めるところから書いてみたいと思います。

楽しみにしていただけると嬉しいです!!

コメントもお気軽にどうぞ。

いつもありがとうございます!読んでいただけてハッピーです。